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「病気や障害があっても、本屋や図書館にどうすれば行ける?を考える」in日本出版販売株式会社オチャノバ


こんにちは!東京おでかけプロジェクトです。

東京おでかけプロジェクトでは、いろんな支援に繋がれていないご家族や、いつもと違う繋がりがほしいという方たちとの出会いも大切にしたいという想いから、SNSなどでの広報発信に注力していますが、ありがたいことに今年は複数の医療・福祉関係者や事業所から「一緒にイベントを開催しましょう!」とご依頼をいただくことの多い1年でした。

ふだんから一緒にイベントを実施している企業のみなさんの熱量ももちろん高く、今回は「文喫へおでかけプロジェクト」を共催している日本出版販売株式会社に機会をいただき、素敵な御茶ノ水本社のワークプレイス「オチャノバ」にて「病気や障害があっても、本屋や図書館にどうすれば行ける?」をテーマにセミナーを開催させていただきました。

スペシャルニーズがある子どもと家族のおでかけは、不安がいっぱい

病気や障害、医療的ケアなど、スペシャルニーズがある子どもたちは、病気や障害があるとわかると、数年間、病状が安定するまで病院で過ごすこともあります。

病院に通って子どもと付き添う時間を捻出するために、母親の多くは仕事を辞めてキャリアを諦めたり、きょうだいは親戚に預けられて寂しい思いをしたり。

そんなご家族の中には、「退院できても感染症が心配で、また入院したらと思うと、病院や近くのコンビニしかおでかけはしたことがありません」だったり、「医療機器のアラーム音やたんの吸引の音が迷惑だろうなと、人の目が気になっておでかけしづらい」という方々がおられます。

静かなイメージのある本屋や図書館ならその心配はなおさら。

さらに、呼吸器を付けていて酸素ボンベが欠かせないお子さんや、いつ発作が起こるかわからないお子さんは、ご家族も医療者と同様の医療ケアをすることに慣れていない中、何かあったら不安でおでかけなんてできない、なんていうご家族も。

そこで、東京おでかけプロジェクトでは、「ご家族がどんどんおでかけするきっかけをつくりたい」という想いから、ご家族がどんな場所へおでかけしたいのか伺ったうえで、はじめてのおでかけ体験をサポートする、「はじめてのおでかけプロジェクト」を企画してきました。

本にかかわるプロが集まったセミナー

今回のセミナーは「病気や障害があっても、本屋や図書館にどうすれば行ける?」がテーマ。

2025年1月20日には東京おでかけプロジェクトから活動紹介やご家族の困りごと、合理的配慮に関するお話をさせていただき、2月26日は実際に書店や図書館に関わる社員のみなさんが業務や個人の暮らしの中でどんなことを実践してみたか?実践編と題し、経験を持ち寄っていただきました。

各回約40名の方々にお越しいただき、「あらゆる障害のある方々に、どんなふうにそれぞれ接するのがいいかわからない」、「書店や図書館がそもそもバリアフリーが整っていない」など、みなさんに自分ごととして考えていただきたくさんの意見が聞かれました。

当事者と支援者という言葉を超えて

病気や障害があるお子さんはそれぞれ抱えている課題やニーズも異なり、その困りごとに日々向き合っている支援者の皆さんは悩みも尽きないと思います。予算や人員の問題もある。

何かしたいと思っても、どう声をかければ?声をかけてもいいんだろうか?そんなふうに悩む日もある。

でも、セミナーをとおしてお伝えたしたかったのは正解はないということ。必ずアクションしなくてはいけないわけでもないということ。

「アクション」と「見守る」の、ご自身の心地いい境界線を見つけられたら、十分なのだと思います。

素敵な書店や図書館、そしてそこに関わる街の人たちと一緒に、子どもたちとご家族の「行きたい」や「やってみたい」を大切に、選択肢が増えていく社会になればと思います。

世界はたまにいじわるで、誰も味方なんかいないような気がして、下を向いてしまう日もあるかもしれない。でも、「世界はこんなにあったかくて、Welcomeされているんだ」と思ってもらえるような場所やひとときを増やしたい。

泣いても、走っても、アラーム音が鳴っても大丈夫。
「行ける場所」より「行きたい場所」へどんどんおでかけしよう。
どんどん街の人の目を変えていこう。

東京おでかけプロジェクトでのおでかけ体験が、次のおでかけや家族旅行、冒険のきっかけになれるよう、これからも「親子のはじめてのおでかけ体験」を企画していきます。

さいごに

今後も継続的に活動を運営するため、東京おでかけプロジェクトでは、年間を通して寄付を募集しております。

医療や福祉の制度では、お子さんの病気や障害の種別、診断の有無、年齢によって対象にならない方もいるのですが、どんな方にも気軽にご参加いただきたいという想いから寄付での運営を行っています。

ご寄付いただける方は、いずれかの方法でぜひお願い致します。

◆振込み口座
三井住友銀行 中野支店 普通4994025
三菱UFJ銀行 中野駅前支店 普通 0576715

◆AMAZONほしいものリストで応援する

◆不要品を売って寄付する


◆クレジットカード決済・グッズ購入による寄付

◆「WeWard」アプリで歩いて寄付する
※紹介コード「YUM+-iygPQ」をぜひご利用ください


Special Thanks

病気や障害があっても、本屋や図書館にどうすれば行ける?を考えるセミナー

共催:日本出版販売株式会社
会場:御茶ノ水本社 ワークプレイス「オチャノバ」
ご寄付・ご協力いただいた皆様

■法人サポーター
WeWard、(株)HITOMINA

■個人サポーター
禹 載紋 / 跡部 浩一 / 発地 里美 / 河村 和栄/ 池井 淑糸/ 内海 市郎/ 浮森 和美滑川 伶奈/ 菊地 温子/ 宮路 実奈/ 櫻井 裕美子/ 宮﨑 一徳/ 今村 美都/ 英 早苗/ 石原 浩一/宇田川 陽子/ 西 由香 /久手 和洋 / 碓井 亜紀子/大石 麻美 /漆原 未代 / 野濱 麻寿美 /中川 由香/宮崎 新/ミズグチ ヨシユキ/大塚 英樹 /村井 左依子 /川口 大輔/嵯峨 麻衣子 古川 綾子/永澤 寿文/ 佐藤 真生子/荻島 愛/ 加藤 亜里沙/ 山口 広登/ 安房 滋子/ 長谷川 里枝

■マンスリーサポータ―
永島崇子 / 山田豊久 / 山田由美 / 匿名1名

(順不同・敬称略)

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