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2020/04

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自粛生活 4月編
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#日記

賜物

僕に、 もし天から何か 授かったものがあるとすれば、 それはおそらく 「睡眠」であろう。 この世に生を享けてから いままでの間、 睡眠不足はあったものの、 睡眠障害はほぼないと思われる。 ちびっこの時は、 かなりの時間 眠っていたらしい。 いつか家族で北海道を旅行した時、 父親が運転するレンタカーには、 助手席にて道案内をする弟がいて、 その後部座席に僕が座ったのだが、 あまりに天気がいいものだから、 道央を走っている最中 ほぼほぼ眠ってしまったことがある。 その時、

野球街道

たまには 自分が少しは打ち込んできた、 野球の話。 中学の部活動で 軟式野球部を選んだのは、 母方の祖父母が巨人ファンであったこと 中1当時は朝練がなかったこと 野球という競技をなめていたこと などが挙げられる。 小学校3年生くらいの時、 祖父母にグローブを買ってもらい、 ”キャッチボールをする少年” に憧れていた自分がいる。 母方の実家は千葉にあったが、 もとも東京都の出身で、 野球=巨人であった。 (ちなみに、父方の実家は横浜であり、 大洋ホエールズの流れだった

-すれちがい-

春から大学生になる コウジは、 アルバイトを探していた。 3月、 自宅の郵便ポストに入っていた、 「◇◇水族館/今春OPEN! 新規スタッフ募集!!」 というチラシの文字が コウジの目に留まり、 「これでいいかな」 と思って、 コウジは 面接を受けに行った。 タイミングを同じくしてか 結構人数がいる。 アルバイトの面接は はじめてだったので、 コウジは少し神妙にしていた。 が、 ひとり、 色白ではあるが 髪がロングの 今風の女の子の姿が、 コウジの目に留まった

おやつの時間

ヨックモックの お菓子の中では、 このグリーンのやつが 一番好きかもしれない。 小学生だった頃、 放課後 遠くへ遊びに行く時も、 自転車とお菓子は 常に付き物であった。 「何をしようか」 というのもあったが、 「何のお菓子を食べるか」 ということに 関心が向いてしまった ところはある。 よく食べていたのは、 うまい棒と ポテトチップス。 (いまより若い時は 湖池屋チップスの ちょっと厚い感じが好きだったが、 いまは カルビーポテチの軽い感じも 好んで食べる) 甘いもの

タイムトラベル

幼少の頃、 NHKの「みんなのうた」で 『メトロポリタン美術館』 という歌があって、 小さな女の子が 薄暗い美術館にて 思いをめぐらし、 天使の像やミイラと 楽しく踊る という設定なのだが、 最後、少女は ”大好きな絵の中に閉じ込められ” てしまうのである。 当時の僕にとっては、 不気味な歌で 怖くて仕方がなかったのであるが、 「どうして少女は 絵の中に閉じ込められてしまったのか」 独自の解釈をしてみた。 結論から言うと、 「空想に耽ることはよいことであるが、 一方

domestic travel 3

2年2ヶ月前、 九州の福岡、長崎へ 小旅行することになった。 朝、羽田空港へ向かい、 8時20分頃に離陸。 ところが、 気温が低いこともあり、 座席には落ち着いたものの トイレに行きたくなってしまった。 加えて、 ここで 自分のミスに気が付く。 僕は一番窓際の座席を 取ってしまい、 トイレに行こうとするも 左側のシートその2、その3の お客さんはぐうぐうと 眠ってしまっている。 結局 「ま、 福岡まであと1時間くらいだし 我慢しよう」 ということになったのだ。 ここ

domestic travel 2

鉄道好きの父親に 連れられて旅した 全国のJRの駅の中で、 おそらく 京都駅より 多く足を運んだ駅は 他にないだろう。 京都駅烏丸口の 駅ビルの外観は、 壮大なものがある。 父親は 京都駅から北方に延びる 特急列車が好きで、 よく福井県や 石川県の能登半島へ行った。 中学3年生の時、 修学旅行で 京都、奈良を訪問したが、 この時ははっきり言って 寺院には興味がなかった。 2日目のお昼過ぎに、 集団行動解散で 各々の班行動になり、 「では、どこのお寺を観光しますか」

domestic travel 1

僕はパスポートを持っていない。 でも、 死ぬまでに ミーハーだが、 アメリカ(ニューヨーク、ハワイ) イギリス(ロンドン) ドイツ(ベルリン) には行ってみたいと思っている。 とは言うものの、 長時間のフライトが 苦手である。 列車と違って、 窓からの景色もほぼないため。 それはよいとして 今回書くのは、 僕の 国内旅行記もどき。 まずは東日本から。 一番北から、 国内旅行の王道 北海道である。 おそらく、、 7回くらいは行っている。 なぜかというと、 父親が鉄道

エクスガリバー

12年前 2008年の春、 大学を卒業したものの 何も仕事につかずに4月を迎えていた。 両親が四国、 とりわけ高知を軽く旅する ということで、 「それなら僕も連れていってよ」 ともちかけて便乗した。 高知は2,3回目だったと思うが、 (唯一誇れることは、 僕は国内は9割制覇している。 山梨、岐阜、佐賀あたりは 電車で通過しただけの 可能性が高い。 この話はまた別枠で) 特徴としては、 空気がきれいでカツオが美味い。 わりと病院施設が多い。 弱点は、やはり 大きな地震が起き

よむということ 3

上の写真の 著者の文章は、 大学入試とか 小学生の問題集とかにも 載ることが多く、 読みやすい内容で結構好き。 最近は、 家で時間を持て余しているため、 いろんな本を引っ張りだして 読んだりしている。 で、 いま現在の自分の程度は、 「うんうん、なるほどね」 「まあ、そうだよね」 「どこかでも、聞いたことがあるな」 という感じで 少し新鮮味がなくなってきた 頃合いである。 「どうしたもんかなー」 と思っていたのだが、 先日 とある方の note を拝見して、

-遁世者 3-

男は、 以前に足を運んだ、 Hという街の 教会を訪れた。 その場所に、 4年前に話をしたことがある 若い掃除婦の姿を探したが、 見つけることはできなかった。 街はそこそこの 人通りであったが、 この教会には あまり人気を感じなかった。 「また今度にしよう」 そう思い始めていた時に 奥から人の影が現れた。 出てきたのは、 なんと4年前に 街でパンを分けてくれた かの老年の女性である。 老女は、 こう話を切り出した。 「久しぶりね。 なんか、あなたが やってくる気は

-遁世者 2-

男は市場で 買い物をしていた。 すると、 どこかで見たことがある 若い女性の姿が目に付いた。 男は、 何かに引かれるように 女性に話しかけた。 「あのー、、 いつかどこかの教会で お会いしたことはありませんか」 その若い女性は いくぶん おどろいたようだったが、 こう返した。 「いえ、、 あなたにお目にかかったことは ないと思いますが」 それを聞いた男は、 残念そうに言った。 「そうですか」 若い女性は、こうも付け加えた。 「ただ、、 私の双子の妹が教会にい

-遁世者-

街はすさんでいた。 男は パンが配給される列に並び、 2つのパンが支給された。 「ふぅー、、」 とため息をつき 自家へ戻ろうとした次の瞬間、 道を通りかかった とある少年に腕を強く掴まれ、 抱えていたパンを2つとも 持っていかれてしまった。 「・・・ おい!」 男はそう言って パンを取り返そうとしたが、 逃げる少年を追いかけるだけの 余力が彼には残っていなかった。 しばらく茫然としていた。 頭上に目をやると、 空はうす曇りの状態である。 「そこのあなた」 男が視

サークル of ライム

写真は若き日に購入した 妄走族のzorro君のアルバム。 その妄走族からの支持も厚い 山嵐という ミクスチャー・ロックバンドが いまでも活動している。 中3か高1の時、 当時横浜のHMVで 山嵐の『未体験ゾーン』というアルバムを 試聴した時に、 「やばい、これ」と感じ クラスメイトにその話をしたら、 ちょうど近くにいた ゼンジ君が 「そのアルバム持ってるよ、貸そうか?」 と言ってくれて 当時のMDにダビングして聴いていた。 ロックバンドでありながら 山嵐の2MCは 高速