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野球街道


たまには
自分が少しは打ち込んできた、
野球の話。


中学の部活動で
軟式野球部を選んだのは、

母方の祖父母が巨人ファンであったこと
中1当時は朝練がなかったこと
野球という競技をなめていたこと

などが挙げられる。

小学校3年生くらいの時、
祖父母にグローブを買ってもらい、
”キャッチボールをする少年”
に憧れていた自分がいる。

母方の実家は千葉にあったが、
もとも東京都の出身で、
野球=巨人であった。
(ちなみに、父方の実家は横浜であり、
大洋ホエールズの流れだった)

本当は、
バスケットとか
サッカーを選択したかったのだが、
この2つは朝練があったため、
現実的ではなかった。
(自宅から中学校まで
片道1時間30分は要したため)

あと、
上記の通り、
野球は手を使ってできるから、
「なめていた」
というのはある。


実際に入部してからは、
うちの学校の中では
1,2位を争うハードな部活だったらしく、
筋トレばっかりで
部員はいつもクタクタの様子であった。

ただ、
僕としては
筋トレ、走り込みは
ありがたいものがあった。

と言うのも、
ノックの練習とかで
うまく処理できなくて、
顧問の先生に怒られるより
「一応あそこらへんを、
2周してくればいいんでしょ」
という感じで、
黙々とメニューをこなせば
済んだ話であったからだ。

結論から言うと、
中学3年間で
個人的にあまり
上達はしなかったと思われる。

守備は気合でなんとかなったが、
打撃、バッティングに関しては
動体視力が足りず、
かつ
腕力が非力で、
バットに振られているような
恰好だったからである。

試合では
万年補欠メンバーであったが、
仲のよいやつらも
やはり2軍であって、
そのあたりは
すごく居心地がよかった。

中3の夏の大会が
気付かないうちに終わっていたらしく、
2軍メンバーは
「部活どうするよ? 」
という感じの熱量で、
高校での継続は
みな控える形になった。
(しかし、
みんな高校3年間の休養をはさんで、
大学のサークル活動では
野球をやったようだ。
なかには、きちんと
主将を務めたメンバーも
いたようだから、
そこまで野球熱がなかった
わけではあるまい)


少年だった当時、
スーパーファミコンの時代から
コナミの
『実況パワフルプロ野球』
というTVゲームがあって、
中でも投手、ピッチャー
のプレイが面白く、
サクセスモードでは
理想のピッチャーの育成に
励んだりしていた。

僕が好きな投手は、
当時の
中日ドラゴンズの今中、
オリックスの星野
である。

この二人は共通して、
「スローカーブ」
という魔球をもっていて、
これは
投球モーションにて
手から球がリリースされた瞬間、
ボールがあらぬ方向へ行ってしまった、、
と思いきや、
そこからぐわんと曲線を描いて
しまいにはストライクゾーンに突き刺さる、
打者としては、
「え、聞いてないよー」
という感じの
速度がゆっくりのカーブである。

ヤクルトの石井一久の速球、
ストレートにはもちろん痺れたが、
体のつくりが非力で
速い球を投げることができない自分としては、
スローカーブはいつまでも
憧れの球種の一つであり、
学校の昼休みなどでは
「投げ込み」と称して
同級生と ”ピッチング練習” に励んでいた。


高校3年間は、
部活はやっていない。

大学では、
野球サークルに所属していた。

たいして
走力もないのに、
草野球であることをいいことに
とりあえず出塁しては
盗塁をして、
三塁ベースまで身を寄せていた。

がしかし、
僕の1学年上の主将、
たくやがキャッチャーを務める時は、
盗塁は遠慮せざるを得なかった。
(たくやは強肩そのもので、
ピッチャーが捕手へ投げ込む球よりも
ホームから二塁への送球の方がはやい、やばい)

そんなたくや先輩に惹かれて
自分も主将を歴任することになったが、
代表をやってわかったこと。
それは、
「自分はチームのヘッドには向いていない」
ということ。
僕らの学年は、
プレイヤーが4人くらいで、
それぞれに個性が強く
一番年下の僕が
 ”傀儡” として役目にあたっただけで、
僕が一番、うまくはなかった。
そんなことはどうでもいいのだが、
なかなかチームを纏めるというのは、
面倒なことも多い。
好きじゃないとやれない、
と感じた次第である。


なんか思いのほか、
長くなってしまった。。


スポーツの中では、
サッカーの次に
おそらく野球が好きである。
結局、
自分が一番お気に入りのものは
なかなか手が届かなかったりする。
そんなことを野球を通して
学ぶことができたようだ。


これからの生活でも、
「あれ、どこ行っちゃったの?」
と一見思われても、
最後にはゆっくりと弧を描いて
ストライクゾーンに
きっちり収まる、
魔球スローカーブのような、
そんな人生を
目指していきたい。
(かっこつけ過ぎだろ)






以上

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