伝統を感じる、にじますのムニエル
洋食というとハンバーグやナポリタン、オムライスを思い浮かべますが、専門のレストランでいただくフレンチだってイタリアンだって洋食です。
でも、自分が好きなのは、いわゆるニッポンの洋食。
もちろんフレンチもイタリアンも大好きですが、その料理が文明開化のあとの日本に入ってきて、そしてそれを日本人の食生活に合うように少しずつ工夫してアレンジされてできあがった、日本ならではの洋食には、いいようのない魅力を感じます。
🐟洋食魚メニューの王道
魚料理といえば、和食なら煮魚、焼魚が主流だと思います。その中でも日本の焼き魚は、塩をして網で焼く塩焼きが王道の調理法ではないでしょうか。そこに洋食文化が入ってきて、あらたに根付いたスタイルがムニエル。
粉をまぶした魚をたっぷりのバターで焼き上げた、香ばしい香りがたまりません。
そんなムニエルという料理にもっともなじみのある素材としては、やっぱりサーモンでしょうか。
子供の頃、料理好きな母親が作ってくれたごちそうのひとつでもあるので、懐かしい気持ちになるメニューだったりします。
🐟今回の素材はこちら
ですが今回のムニエルの素材はちょっと違うものを使います。
たまたまお魚屋さんで見つけたこちら。
にじますです。
この魚をムニエルにしてみるのにはちょっとした想い出に原点があります。以前旅で訪れた老舗のホテルでいただいた名物メニュー。それがこのにじますのムニエルで、歴史あるホテルの雰囲気とハイカラさん的なこの料理の組合せがとても素敵でした。
今回はその味を再現したいなと思いつつ、焼いていきます。
🐟まずは下準備
まずは下準備。にじますは洗ってぬめりをとったら、しっかり水気をふいてからおなかを開き、中身は取り出します。
全体に小麦粉をまぶします。おなかのなかにもしっかりと。
余分な粉をはたいたら焼いていきます。
🐟焼くときはじっくりこんがり
フライパンにたっぷりめの油を入れて熱したら、弱火に落としてにじますを入れます。
下になった面がこんがりと焼けたら返して、スプーンですくった油をかけながら、反対側もじっくりとこんがりと焼きます。
揚げ焼きにする感じで香ばしく焼き上がったら、油を切っておきます。
ここからは一気に仕上げです。
🥄シンプルソースで仕上げます
まずその前に付け合わせを準備。
今回はコールスローサラダとにんじんとインゲンのグラッセです。
白、赤、みどりの三色揃えるときれいですね。
コールスローサラダのレシピはこちらでどうぞ。
ソースを作っていきます。
ベースになるのは醤油、砂糖、水とシンプル。
これをフライパンに入れて煮立たせます。
沸いてきたらにじますを戻して、スプーンですくったソースをからめながら、強火で煮詰めていきます。
こんな感じでしっかりとソースが絡んだらOKです。
あとはソースの仕上げ。
フライパンに残ったソースが熱いうちにバターを入れて溶かします。
にじますの上からソースをたっぷりと。
仕上げにあらびきこしょうを散らしてできあがりです。
最初にお話しした、この料理の元祖は日光の歴史のあるホテルの名物メニュー。それがこちらです。
洋食好きとして、こういう昔ながらの洋食は、なんともいえないたまらない魅力を感じます。
今回再現チャレンジしてみてあらためて、こういうニッポンの洋食の伝統を大切にできたらいいなと思いました。
最後に今回の材料とポイントを紹介します。
ここからは有料記事になりますが、よかったらご一読ください。
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