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玉ねぎ焼売は足利の味。

今夜のおうちごはんは、なににしよう。


🔪つくってみたらできたもの

そう考るとき、焼売ってついつい忘れがちなメニューだったりするのですが、それには理由があります。というのも、子どもの頃焼売って、実家では買ってくるものだったんですね。

中華のおつまみ点心における、焼売と並ぶ2大巨頭、右大臣左大臣、はたまた金角銀角的な存在の餃子は、おうちでつくって食べる家庭料理。それに対して焼売は買ってくる、あるいはお土産にもらう名物料理、そんなイメージが自分の中に育っていました。

それがある日ふとしたことから、つくってみたら思いのほかにうまくいって、しかも蒸し器がなくてもできるじゃんと気づき、それからというもの、我が家では定番のひと品になってます。

焼売って、いったんつくると多めにできがちですが、冷凍も効くので逆にそれが重宝する点にもなっています。冷凍してしまえば、次回はレンチンするだけでビールのお供にもなるし、お弁当のおかずとしても活躍します。

🔪焼売バリエーション

気にいりすぎて、こんなアレンジも生まれたりして。これもデパートの地方物産展で買うか、お土産にいただくものだと思ってたなぁ。

そして焼売といえば、忘れちゃならないお弁当。

焼売がつくれると知れば、これはやりたくなりますよね。こんな感じでアレンジ再現してみました。

👻未体験ゾーンへようこそ

さて、そんな焼売には、まだまだ知らない世界、未体験ゾーンがあったのです。

ぱっと見るとなにが未体験なのか、さっぱりわからないと思いますが、実はこれなんです。

栃木県、足利市のご当地グルメ、足利シュウマイ。

見た目は完全にふつうの焼売と区別がつかないんですけど、中身はなんと玉ねぎオンリー、肉なし。

お肉ナシなんて物足りない、そう思う人も多いかもしれませんが、実はこちとら玉ねぎ大好き、オニオンlover。ということは、好物間違いなし。

たしかにボリューム面では肉入りには及ばず、メインディッシュにはならないかもしれませんが、逆にこれ、軽いおつまみ小鉢にはかなりよさそうです。

というわけで、久々のご当地グルメアレンジ再現シリーズ、スタートです。

🔪蒸しませ足利シュウマイ

まずはメインキャストの玉ねぎを、舞台に引っ張り出しましょう。

メインキャストといっても、ほかに登場するのは、粉と皮。むしろ、玉ねぎ様の独り舞台といってもいいかもしれません。

刻んだ玉ねぎと片栗粉を、ボウルに合わせます。

全体に粉がなじむよう、スプーンでさくさく混ぜました。さあ、包むぞ。

ところがむむむっ。このタネ、包むのがなかなかに難しい。

というのも、ひき肉がはいってないので、粘り気がないんですね。玉ねぎと粉だけだと、タネがうまくまとまらず、すくったスプーンからぽろぽろこぼれるんですよ。

もうすこし粉を増やして、水でどろっとした感じにするというのかもしれませんが、それを蒸すと、もちもちの玉ねぎ餅みたいになりそうで、ちょっと違う気もします。

その判定ができないあたり、現地で食べたことがないという弱点が露見してますね。足利のみなさん、もしこの記事を読んでらしたら、実際どうなのかご教示いただければ、幸いでございます。

それでもどうにかこうにか、包み終えて蒸しの工程に進みます。

もちろん我が家には蒸し器がないので、いつものアレンジ鍋蒸しスタイルです。

まずは深めのお鍋に水を張って、そこに高さのある耐熱皿をうつ伏せにかぽっ。蓋をして火にかけて、お湯を沸かします。

沸騰したら、クッキングシートを敷いた耐熱皿に載せた足利シュウマイを、うつ伏せの耐熱皿の上にセットします。

あとは蓋をして蒸すだけ。

お肉入りのシュウマイのときで、8分から10分くらいを目安にしてるのですが、今回は具材の火通りは気にしなくていいので、短めの8分にしました。

おお、つやつやの蒸し上がり。皮が半透明になって、きれいです。黒いお皿を使うのは、この白を引き立てたいから。

🔥揚げませ、足利アレンジ

さて、ここでもうひと手間のアレンジを加えてみます。焼売ときたら、このスタイルも人気ですよね。

そう、揚げ焼売。

中身に火は通ってるので、高温で皮をカリッとさせればOK。

お、いい色になってきました。

きつね色の揚げ足利シュウマイ完成です。

😋ダブル足利盛り合わせ

そして盛り合わせの儀。

1個ずつ交互に並べるというアイディアも湧いてきたのですが、初めてなので、まずは左右に分かれて並べました。

あらためて見てみましょう。

まずは基本のキ、蒸し。

こちらカリッとアレンジ。揚げのみなさん。

さあ、ビールも準備した。おつまみとして、最高のパフォーマンスを見せてくれ、足利シュウマイ。

💧ソースが足利ポイント

おっと。ここでそうそう。

これですよ、これ。ソース。

そうなんです。足利シュウマイはソースをかけて食べるらしいんです。

いやぁ、ソース好きにはたまりませんね。辛子も添えちゃえ。

🍺もぐぐびいける足利シュウマイ

ぱくり、もぐもぐ、ぐびぐび。

おお、これはいい。ビールに合わないわけがない。ひと口サイズで気軽にぱくぱく。ソースのスパイシーに続いて、噛めばやってくる玉ねぎの甘さ。

揚げもいい。カリカリ香ばしい皮の中から、やっぱり甘い玉ねぎの風味。

ふつうの肉入り焼売と比べて、なんだかおやつのような感覚でぱくぱくいけます。蒸してから冷凍しておけば、お弁当にも活躍しそうな予感です。

🔪そうか、皮が余ったら

焼売や餃子って、タネをつくって皮に包んで…あ、皮余っちゃった。みたいな状況はいわゆるあるある。でもそういうときって、肉ダネをもう一回追加でつくるなんてことふつうしませんよね。

そんなときにどうでしょう。玉ねぎならありませんか。片栗粉もありませんか。ほら、できますよ。足利シュウマイ。

あとひと品おつまみがほしいとき、よかったらお試しください。

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