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冬を告げる千枚漬け

季節のメニューっていろいろあると思います。

たとえば夏の冷やし中華、冬の鍋焼きうどんなんかは気候にあわせたひと品ですね。

🥬季節の食材を使ったメニュー

そして旬の食材を使った料理も季節ならではの魅力にあふれています。たっぷりの夏野菜を使ったラタトゥイユ、春は新玉ねぎのオニオンスライス、秋には秋鮭のフライなんかも最高です。

そんな中、冬になると恋しくなるのが、地元の味、千枚漬け。自分にとっては、これを食べることで冬の実感が強まるメニューです。

🥬地元の冬の味といえば

ことしも年末年始の帰省で、実家で漬けたものを堪能してきました。サラダ感覚でいただけて、毎食パリパリ食べ続けても飽きないさっぱりした口当たりがくせになるんですよね。

帰省して千枚漬けを食べると、毎年思い出したように、自分でも漬けてみようという気になります。

🥬アレンジ素材で千枚漬け

本場で使う聖護院蕪という大きなかぶは、こちらでは手に入らないので、ふつうの蕪にアレンジして漬けていきます。

蕪は実と葉に切り分けて、葉は根元の部分の土をしっかりと洗います。

実の部分は皮を剥いて薄くスライスします。なるべく均一に薄くするのがおすすめですが、多少厚めのものが混じっても、それはそれでアクセントになるので、あまり神経質にならなくてOKです。とはいえ“千枚”というくらいなので、薄くすることは大前提。

実と葉をボウル入れて塩を振ります。

しばらく置いて水気が出てきたら絞ります。

けっこうしんなりしました。

🥬さあ、いよいよ本漬けです

蕪の実と葉、昆布、鷹の爪を清潔な密閉できる容器に詰めて、砂糖、酢、みりんを注ぎます。

あとは蓋をして冷蔵庫で漬けるだけ。

3時間ほどでサラダっぽい浅漬けとして楽しめますが、できればひと晩漬けるのがおすすめ。そのほうが味がまとまってお漬物感がでてきます。お好みで3日めくらいの深く漬かったものもぜひ試してみてください。

盛り付けるときは葉は細かく刻みます。

食べるときはお醤油をたらり、七味唐辛子をぱっぱっと振っていただきます。

詳しい分量は昨年の記事で紹介していますので、よかったらこちらもご覧ください。

🥬受け継ぎたい地元の味

地元のほうでは材料になる聖護院蕪という大きなかぶは年末の一瞬の時期しか出てこないうえ、母によると年々見かけにくくなっているそうです。だんだん家でお漬物を作る人が減っているのも影響しているかもしれません。

郷土の味はいつまでも受け継がれていってほしいと思います。ただ故郷を離れてしまっていると、地元でしか手に入らない素材を使ったひと品というのは、再現にも制約が出てしまいます。

それでも材料を普通の蕪にアレンジしてでも、これからもこの味は作っていきたいと思います。


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