徒歩10時間つけ味噌やきとり
日本各地のご当地グルメを、いろいろアレンジしつつ再現しています。
いつの間にか、マガジンに登録した記事の数も120本を超えました。こんなに続くとは思ってなかったので、自分でも驚いています。
📱アレンジ再現の情報源
これだけの数になると、実際に現地にいって食べたことのある料理より、食べたことないのにつくってみたという料理のほうが圧倒的に多くなってきます。なので、アレンジ再現という言葉を添えているのですが、それでもある程度は本場に近い仕上がりになっているものが多いのではないかと思っています。
そう自分で思えるのには理由があって、まずひとつめは、インターネットのおかげ。スマホさえあれば、そこには自分からアクセスできる情報が溢れています。もちろん、ご当地グルメについての情報も豊富。家にいるときでも電車で移動しているときでも、気になったご当地グルメの細かい部分まで調べることができます。
👣歩くゴール、モチベーション
もうひとつは自分の趣味嗜好のおかげ。普段から運動不足にならないよう意識していて、休日は15000歩を目安に歩くようにしているのですが、ただ歩くだけというのはなかなか続かないもの。
そこで、目的地を決めるようにしています。それはランチのお店であったり、なにかのイベントであったり。ウォーキングに限らず、ゴールがあるというのは、モチベーションの上がるものです。
たとえば、どこかのデパートでやってる、地方物産展なんかは、お気入りのゴールのひとつ。そこにいけば、遠方の現地までいけなくても、ご当地グルメに出会えます。
🐷やきとりとはいうものの
そんなご当地グルメアレンジ再現、今回は埼玉県東松山の人気メニューのこちら。
つけ味噌やきとりです。
このひと品をつくってみようと思ったのは、すこし前に記事にしたこちらがきっかけ。
というのも、つけ味噌やきとりと室蘭やきとりには共通点があります。
やきとり、と平仮名で書いているところに気が付いたら、推理をもうひと捻りするだけで、事件は解決を見るでしょう。
そう、やきとりといいつつ、どちらも豚肉を使うんですね。豚なのにやきとりとは不思議でしょうがないところですが、漢字で焼き鳥と書かないあたりが、律儀というかなんというか。
ひと口大のお肉を串に刺して焼く、その姿をやきとりと呼ぶのなら、漢字で書いた焼き鳥とは鶏を焼いたものでも、平仮名で書くやきとりは、もはや串焼きの別名なのかもしれません。
🐷カシラ肉ゲット
そして、東松山のつけ味噌やきとりの特徴はこれ。豚は豚でも、カシラ肉を使うんだそうです。
なかなかスーパーなんかでは見かけない部位ですが、ウォーキングコースにあるお肉専門店は、お肉の種類が豊富で、この日はカシラ肉も並んでいました。
🔪つくってみようつけ味噌やきとり
というわけで、さっそくつけ味噌やきとりをつくることに。
🥩カシラ肉の下処理
まずはすじ切り。
食べやすいひと口大にカットします。
さっと塩を振ってよくもんだら、下処理は完了。
🔥串に刺したら焼くのはあれで
ねぎとカシラ肉を、交互に串に刺していきます。
ぱっと見、鶏肉のねぎま串みたいですが、カシラ肉。豚です、豚のやきとり。
竹串が燃えてしまうのを防ぐのに、剥き出しになってる部分はアルミホイルを巻きます。
さあ、あとは焼くだけ。
焼くときはオーブントースターを使うと、あと片付けがラクチンです。
💧秘伝のつけ味噌はピリ辛
串焼き自体の味付けは塩のみですが、食べるときに付ける辛味噌がこの、つけ味噌やきとりの味の決め手。
ボウルに豆板醤、おろしにんにく、一味唐がらし、ごま、醤油、みりん、味噌を合わせます。
味噌を溶きのばしながら、よく混ぜます。
できあがったつけ味噌、なにに入れようかなと思って探してみたら、以前にかっぱ橋で買った、いい容器がありました。
耳かきみたいな、小さなさじが付いているのが、いいですよね。
途中で一度上下を返して、10分ほど。竹串を刺してみて、中まで熱くなっていたら焼き上がりです。
🐷つけ味噌やきとり一丁あがり
彩りのキャベツを添えて、お皿の上にはつけ味噌もスタンバイ。
食べるときは味噌をちょんちょん。
つけ味噌やきとり、いっちょ上がり。へい、お待ち。というわけで完成しました。
カシラ肉はロースより、もうちょっと噛み応えがある感じですが、固くはなく、噛むほどに味が出る感じ。お肉の味自体はわりと淡白なので、濃厚な味噌がよく合います。
こんなメニューが、おうちでアレンジ再現できるのも、インターネットとウォーキングでゲットする情報のおかげです。
👣徒歩で広がる行動範囲
そもそも歩くことを意識するようになったのは、在宅勤務が続いて運動不足になり、体重が増えてきたのを解消する目的のひとつでしたが、いざ歩くようになると、電車移動がメインだったときと比べて、行動範囲が広がるようになりました。
というのも、電車に乗ってとどこかへいこうとすると、どうしても路線図に縛られるようになります。
そのせいで、所要時間は30分ほどの移動なのに、乗り換えが2回もあると、遠く感じてしまうんですね。実際にはそれほど遠いわけではなく、交通の利便性が低いだけなのに、面倒とか億劫な気持ちが勝ってしまって、あの地域は縁がない、みたいなことになりがちです。
それが、歩くことが習慣化して苦にならなくなると、最寄りの路線のどの駅で降りれば、そこから歩いて20分か。ちようどいいじゃん。みたいな思考に変わります。要は乗り換える代わりに、歩くわけです。
で、これ実際に試してみると、意外に時間的には大差なかったりもします。電車を何路線も乗り継ぐときって、各駅で待ち時間も発生してますしね。
おかげで、いままで遠いとか、いくことのない地域だと思っていたところにも、足を運ぶようになりました。それで運動不足が解消されるなら、まさに一石二鳥です。
🗾東松山までの道のりは
今回のつけ味噌やきとりの故郷、東松山市。この地もいったことがないので、あらためて場所を調べてみました。
これまで縁がなくても、もしかしたら休日にウォーキングがてらいけたりするかなと思ったからなのですが…地図を見ると川越のまだ向こう。埼玉と隣接する都内北区の赤羽からでも、徒歩10時間かかるそうです。
さすがにこれは無理。往復で1日が終わっちゃいますね。しかも睡眠時間削って歩いても。
というわけで、いつか現地でつけ味噌やきとりを食べてみようと思ったときは、おとなしく電車を使うことにします。
でも、ひと駅かふた駅ほど手前で降りて、1時間ばかり歩くのは、いいかなと思いつつ、我が家の再現やきとりをいただく夜でした。
🐽つけ味噌やきとりの材料(1皿分)
・豚カシラ肉…100グラム
・ねぎ…1/4本
・塩…ひとつまみ
・豆板醤…小さじ1
・にんにく…1片
・一味唐がらし…小さじ1/2
・ごま…小さじ1
・醤油…小さじ1
・みりん…大さじ1
・味噌…大さじ1