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Xmasはコンフィで過ごそう。

ことしもXmasまであとすこし。冬晴の空に、色づく木々があざやかに映える、そんな季節です。


🎄ことしのクリスマスチキン

クリスマスのごちそうといえば、やっぱりチキン。中でも定番はローストチキンですね。

大勢でパーティするなら、丸鶏を焼くのも魅力ですが、家族のおうちごはんなら、このレシピもおすすめです。

そんなこんなで、クリスマスは毎年ローストチキンを楽しみにしていますが、たまにはちょっと変化をつけたくなったりもします。

そこでことしは、こんなメニューもいいかなと。

🍗ビストロで人気のコンフィ

ビストロでも人気のメニュー、コンフィです。もともとはフォアグラの産地としても知られる、フランス南西地方の郷土料理。

フォアグラを採ったあとの、ガチョウや鴨のもも肉という素材を無駄なく使い切るエコなメニューでもあります。

ガチョウや鴨が材料と聞くと、なかなかハードルが高く感じますが、おうちでつくるなら、もちろん鶏もも肉でOK。

今回はスーパーで骨付きの鶏もも肉を見つけたので、それを使ってつくってみることにしました。やっぱ、骨付き肉はテンション上がりますよね。

🍗骨付きチキンの下準備

まずは鶏肉の下処理から。

どどん、骨付き。やっぱいいルックスしてます。

骨の先の関節の部分を手で持って、ポキンという感じで外します。

外した部分は切り落とし、余分な皮とお肉をきゅっきゅっとずらして、骨がしっかり出るように形を整えます。

これぞチキン。絵文字とかスタンプみたいになりました。この時点でわくわくしてきますね。

バットの鶏もも肉の上に見えるのは、クローブ。これを風味付けに加えて、煮込むことにします。

本格的なレシピでは、鶏もも肉をおなじ地方の名産品のブランデー、コニャックで漬け込むレシピもありますが、今回はおうちごはんなので、そのあたりは省略。手軽につくれるレシピでいくことにします。

🤔ところでコンフィって

ところでコンフィとは、そもそもどんな料理なのか。ローストでもソテーでもなく、コンフィと呼ぶからには、もちろんそう呼ばれる理由があります。

その答えは煮込むこと。でもいつもの赤ワインやトマト煮込みでもありません。低温の脂でじっくり煮込むのが、コンフィのコンフィたる所以。それも本来は、煮込む素材であるガチョウや鴨の脂を使います。

とはいえ、今回の素材でもあるチキンの脂を煮込みに使えるほど用意するのは、おうちではなかなかのハイ・ハードル。

🍗油でことこと30分

そこでこうします。まずは鶏皮をお鍋にいれて、弱火でじっくり。脂がじわじわと溶け出してくるのを待ちます。

そこにサラダ油を投入。用意したチキンがしっかり浸かる量の油なので、けっこうたっぷりです。

すこし火を強めて、細かな気泡がふつふつと出てきたら、また弱火に落とします。

さあ鶏肉の出番です。ここからは油の中でことこと。煮込み時間は30分を目安にします。

10分経ったら、油の中のチキンをひっくり返します。

もう10分したらまた反転。

30分煮たら火からおろし、鶏肉を油に浸けたまま冷まします。油の中で休む鶏もも肉、しかも骨付き肉。なかなかおうちでは見ない光景です。Xmasのスペシャル感が、準備段階から感じられますね。

🌰付け合わせは季節のリゾット

今回の付け合わせは、秋から冬の素材を使うことにしました。

れんこん、まいたけ、栗は市販の甘露煮。これを具材に、リゾットをつくります。

れんこんは細かなサイコロ状、まいたけはほぐして、栗は食べやすくカットしておきます。

具の用意ができたら、リゾットを煮込むスープの準備。

水にコンソメパウダーを加えます。

これをひと煮立ち。さあ、調ったらリゾットをつくっていきます。

チキンを煮た油を大さじ2杯拝借。せっかく、風味のついた油を使わない手はありません。

バターを加えて、お米とれんこんを投入。お米は水洗いせず、そのまま使います。

へらを使って、全体に油を回すように炒めます。

お米が半透明になってきたら、まいたけも。

さっと炒めて、熱いスープを加えます。

最初のうち、スープはすこしずつ加えながら、なじませます。

スープをすべて加えたら、中火でぐつぐつ。

すこしずつ水分が減って、お米がふっくらしてきます。

水分がほぼなくなる頃には、すこし芯を感じるアルデンテの炊き上がり。

粉チーズ、粗挽きこしょうと栗を合わせます。

さっくりと混ぜて、蓋をしてそのまま蒸らします。

🎄トッピングとソース

さあ、これでほぼ下準備は整いました。

そうそう、クリスマスなので、トッピングはクリスマスカラーにしたいですね。

にんじんときゅうりを細かく刻みます。

ボウルにいれて塩を振ったら、軽くもみます。

10分ほど置いて、しっかり水気を絞りました。

さあ、いよいよコンフィの仕上げです。

粒マスタードと蜂蜜、こしょうをボウルに合わせます。

これをさっくり混ぜて準備OK。

🍗皮をパリッと焼き上げて

油の中のから取り出したチキンを、アルミホイルに載せて、皮目にマスタードと蜂蜜のソースを塗っていきます。

皮全面にこんな感じ。

これをオーブントースターで焼き上げます。

5分ほどでこんな感じ。焼き色がついて、皮がぱりっと仕上がりました。

コンフィどどん。うん、いいですね。Xmas感出てきたと思いませんか。

🎄コンフィでMerryChristmas

付け合わせのリゾットを盛り付けます。

おお、ビストロっぽいぞ。

本格的でいい感じですが、なんというかちょっと地味ですね。この素朴さこそ郷土料理という気もしますが、今回はクリスマスメニュー。

華やかさも欲しいですよね。

にんじんときゅうりで、クリスマスカラーの演出。

このままでじゅうぶんおいしくいただけますが、ちょっとアクセントになるソースをプラスします。

作り置きのオニオンソースを添えました。

これで完成。骨付き鶏のコンフィ、栗ときのこのリゾット添え。

油で煮込んだ鶏肉は、ローストとはひと味違う食感。パリパリの皮と、ほろほろのお肉のコントラストがいいですね。

家でつくるのは、なかなか手間に感じるメニューですが、よく考えれば煮込むだけ。時間はかかりますが、つくる工程は至ってシンプルです。

年に一度のクリスマス。特別な乾杯のディナーに、いつもとちょっと違うフレンチのひと品で、おうちビストロ的な夜はいかがでしょう。

それでは素敵なXmasを。ひと足早く、みなさんにMerry Christmas!

🍗エクストラ・コンフィnote

このあとの有料記事部分では、ビストロのキッチンでアルバイトしていた頃のコンフィに関する想い出話をひとつ。

それと今回の鶏もも肉のコンフィ、リゾット、最後に添えたオニオンソースの分量と詳しいレシピを紹介します。

最後に平日ど真ん中のことしのクリスマスディナーで、コンフィを楽しめる秘訣も紹介します。よろしければ、この先も読んでもらえると嬉しいです。

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