九条ねぎとちりめん山椒の京風チャーハン
なにを持って“京風”と呼ぶのかはわかりませんが、素材に京都の定番食材をなにか使っていれば、そうなるのかなと思います。
🎃京野菜いろいろ
たとえば京野菜を使ったメニュー。
万願寺とうがらしを使ったパスタとか、堀川ごぼうの煮物とか、賀茂なすのソテーなんかは京風と呼んで差し支えないでしょう。
気になってあらためて京野菜を調べてみたら、けっこういろいろありますね。
うんうん、そうだった、それそれ、それもという感じです。身近すぎてとっさに思い出せなかったものもありますが、実家で毎年年末に漬ける千枚漬けの聖護院かぶらもそうでした。
🌿青ねぎ白ねぎ
そんな中、今回はたまたまスーパーで見つけたこちらが主役。
九条ねぎです。
ねぎって関西と関東で大きく違っていて、関西のメインのねぎはいわゆる青ねぎ。葉ねぎともいわれる、緑色の部分がメインで、ちょっと細めのおねぎです。
上京した最初の頃、関東のスーパーで売ってるねぎはどれも白くて太くて、いつもの青いねぎを探したけど見つからず途方に暮れたのも懐かしい記憶です。
自分を驚かせたそんなねぎの違いですが、すっかり白ねぎメインの日々にも慣れました。いつしか特になにも思わず、青ねぎがほしいときは太ねぎの先端の青い部分を使って料理するようになってます。
でも今回手に入れたのはそんな、頓智・ザ・ねぎグリーンではなく正真正銘の京野菜、懐かしき九条ねぎ。
だからこれを使ってつくる、きょうのおうちごはんは誰がなんといおうと京風。つくります、京風チャーハンを。
🍜和食だけじゃない京都
え、和食じゃないの。と思うかもしれませんが、そうじゃないんです。ここは中華でいきます。
京都の食というと、薄味のはんなりした和食が思い浮かぶかもしれませんが、一歩街に出れば、和食ばかりではなく、いろんなお店がにぎわっています。
歴史のあるハイカラさんの街らしく、昔ながらの洋食屋さんも多いし、京料理からは想像もできないようなこってり濃い味のラーメン屋さんも豊富。
そして町中華。なんといっても餃子の王将を生んだ街です。老舗の中華屋さんは今も昔も大人気。からしそばみたいな地元の定番メニューも存在しています。
🔥さあ、チャーハンつくろう
そんなわけで、今回は九条ねぎを使って町中華の定番、チャーハンづくりです。
まずは九条ねぎをたっぷりと。小口切りにしてスタンバイ。
そのほかの材料はこんな感じ。ちりめん山椒をいれるのも、京風っぽいポイントです。
🍚材料
・ごはん
・九条ねぎ
・ちりめん山椒
・梅干し
・卵
・ねぎ
・きくらげ
・えのき
・自家製万能だれ
・こしょう
ちなみにちりめん山椒は実家の味。
まいとしゴールデンウィークの頃になると、母が大鍋いっぱいに炊いて、我が家にもおそすわけしてくれるので、冷凍してすこしずつ楽しんでます。市販のものを買うとけっこういいお値段がするので、ありがたい懐かしの味です。
ごま油を熱したフライパンに煙が立ってきたら、ちりめん山椒を投入。
揚げ焼きにする感じで焼いて、かりっとしてきたら、九条ねぎの出番。
たっぷりの九条ねぎ、刻んだえのきにきくらげ、ねぎを加えて炒めます。えのきを細かく刻んで加えてごはんに混ぜ込み、そのぶんお米の量は控えめにします。
卵をぽとり。
崩した卵の上からご飯を入れて、ほぐしながら炒めていきます。
全体がなじんだら種を取って叩いた梅干しを入れて、さらに炒める、炒める、これがチャーハン。
フライパンに空き地をつくって、そこに自家製万能だれを入れます。
たれをすこし焼いて水分を煮詰めてから、全体にからめて炒め合わせて、こしょうをぱらぱら。
🍚カポッと完成
盛り付けるときはこれ。
お茶碗に詰めてカポッ。
パコッとはずすと、チャーハンのできあがり。
ひと口食べると、じゃこの旨味にきくらげとえのきの食感、梅干しの酸味がアクセントになっています。
そしてなんといってもたっぷりいれた九条ねぎ。懐かしい香りが、噛みしめるごとに漂ってきました。
🙌糖質オフでも美味しおすえ
えのきをたっぷりいれることで、食感だけじゃなく糖質オフ効果もばっちり。ふだんえのきで主食食材をかさ増しするのはもっぱらパスタのときですが、ごはんでもいけますね。
九条ねぎにちりめん山椒。ちょっと京都を感じるこんなチャーハン、いかがでしょう。
美味しおすえ。