ほっこり、はんなり。
故郷で過ごした年末年始。
はんなりした味付けのおうちごはん。
それを食べて、あったかい部屋で家族とほっこりする時間。
🏕️関西弁も全国区
はんなりもほっこりも、地元の言葉ですが、関西出身の芸人さんなんかは、わりと方言のまま全国ネットのテレビに出てらしたりするので、こんな言葉もいまでは全国区になってる気がします。一時話題になった、知らんけど、なんかもそうですね。
でもやはり地元で聞くのとは、趣きが異なります。なんといっても最大の違いはアクセントとか、イントネーションの部分でしょう。
話の中にほっこりとかはんなりという言葉が出てきても、その前後含めた会話を聞くと、地元の人間なのかどうかは、100%見分けがつけられます。知らんけど。
🪷はんなりはこんな感じ
はんなりというのは、どんな意味かとあらためて説明すると、淡い感じというかゆるい感じというか、そういうやや曖昧なイメージと捉えてもらっていいと思います。逆にいうと、くっきり鮮明ではない状態というか。
たとえば色でいうと赤青黄みたいな原色ははんなりしてないし、味でいうとにんにくをガツンと効かせた焼肉のタレみたいなのとか、とうがらしバッキバキの激辛料理は間違ってもはんなりしてません。
🐽冬のはんなり味
はんなりとは、たとえばこんな味。
この季節無性に食べたくなることがある、豚バラ大根です。
大根は皮を剥いて面取りしたら、レンチンで下茹で代わりに加熱しておきます。豚バラは今回は作り置きのチャーシューをリメイク使用。
味付けは粉末のかつおだし、しょうゆにみりん、お酒少々。
ことこと煮て、煮汁の味がまとまってきたら、火からおろします。大根も豚バラもあらかじめ火を通して使ったので、火通りではなく、味が一体化したかどうかが、炊き上がりの見極め点です。
いったん冷ますと、大根がしっかり味を吸って、おいしくなってくれますね。
食べるときに温めなおして、ねぎをパラパラ。彩りもよくなりました。
煮物のおつゆは、ひと口すすると、心の芯から温まる気がします。そう、ほっこりするんです。この優しい味付け、これがはんなりした感じというやつですね。
🍢2日目のほっこり
煮物は多めにつくっておくと、次の日も楽しめますよね。今回ももちろん、そうしてみました。
でも、それをそのままいただくのではなく、ちょっとアレンジしてみます。
それがこちら。
煮物ってひと晩冷蔵庫で冷やしておくと、味もより染みるし、なんなら冷たいまま冷製で食べるのもおいしかったりするんですけど、今回は2日目のアレンジを楽しむリメイクレシピでいただきます。
加えるのはこれ。カレー粉、そして玉ねぎ。
さっとひと煮立ちさせるだけで、和風カレーのできあがりです。
ごはんにかけてもよしなんですが、このままおつまみとしていただくのもなかなかのもの。
カレー粉でスパイシーな味になりますが、基本のだしが和風というだけで、やっぱりこれもはんなりした味付けで、食べると間違いなくほっこり味。
😌ほっこりはこんな感じ
ほっこりするという言葉も、なんとなく地元の人以外にも通じるようになってると思うのですが、簡単にいうとほっとする感じ、落ち着く感じ、安らぐ感じ、こういう気持ちを総合したイメージといえばいいかもしれません。
基本的には、欧風カレーのコクとパンチが大好きで、自分の中のカレーのエースはそのスタイルなのですが、こういう、ほっこりする味を求めるときもあるんですよね。
帰省から日常生活に戻り、家族で過ごした年末の慌ただしさ、お正月の華やかさ、そして安らぐ気持ち。そんな帰省の日々から、毎日の生活に戻ったからこそ、あのほっこりを求めるのかもしれません。
次にほっこりするのは、ゴールデンウィーク。故郷好きの自分なので、早くもその日が待ち遠しいです。