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抽象から具体になることで夢が見えてくる。夢をくすぐる「ブックカフェを始めよう!」
休日にひとり、カフェでコーヒーを片手に本を読む。
そんな優雅なひと時を満喫したい今日この頃。
コーヒーが好き、本が好き、自分もこんなお店をしてみたいなと思ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
僕もひそかに憧れを持っています。
とはいっても、知識ゼロの素人の抽象的な夢では、何から始めていいのかわからないことだらけ。
忙しい日々も相乗し、次第に夢は夢のまま終わってしまう。
しかし、夢へのルートが少しでも見えていれば、もっと夢を実態のあるものとしてとらえられるのではないでしょうか。
「ブックカフェを始めよう!」(河野 真、楠元武久、長野一哲、荒井美名 著)では、実際にお店を始めるまでの手順、実例をもとに愛されるブックカフェとはどんなものなのかが書かれています。
仕事に家庭に、情報に、さまざまなものに振り回される現代人には、心を癒す本とコーヒーは必須!
大手新刊書店の店員が嘆いていた。新刊書店で本の現物を見ておもしろそうだとネットで購入する客が増えているのだという。思い本を抱えて持ち歩く必要もなく、送料も無料で品質も変わらない。書店がショールーム化しているのだ。
一方で、新刊書店を補完する存在だった古本屋も急激に減少している。
ネット販売が主流となり、減っていく店舗。
これからの本はどうなっていくのか、本との向き合い方も考えさせられます。
”居心地がいいブックカフェをつくろう!”の章から、生き残っていくためのカフェに与えられた役割とは何なのかに焦点を当てていきます。
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〇飲食の場だけではとどまらないプライベート空間
自宅のような場所であり、ゆったりとくつろげる理想のプライベート空間こそがカフェ・ブックカフェ。
友人や知人を家に招く場合は、片付け・準備が必要。
仕事の場としても使うことができ、自宅のようでもあり、幅広い用途のある空間となる。
カフェは、いろいろなかたちで利用される。気が合う友人との談笑、仕事の打ち合わせや面接など、多様な使い方がある。ひとり客にとっても、単にくつろぐためだけの空間ではなく、勉強や仕事をするスペースにもなっている。そう、現代日本のカフェとは、飲んだり食べたりしながらくつろぐ場所という位置づけを超えた、人々の生活空間になっているのだ。
ただコーヒーを飲んで本を読むだけなら、家でもできるし経済的。
人と会う場所に使えたり、いつもと気分を変えて作業したり、くつろげるプライベート空間としての居場所と考えると、カフェの存在意義は大きい。
日常過ぎず、それでいてゆったりとくつろげる至福の時間。
自宅・会社の息抜きのサードプレイス(自分にとって気持ちのいい第3の場所)として価値が高い。
〇人と人がつながる場所
普通の趣味や自分を受け入れてくれる場所でもあるカフェ。
普段の生活のなかでは、普段気軽に話せないセンティシブな内容であっても、共通の話題を持って人たちで気軽に話し合える、地域コミュニティのような場としても役立ちます。
(中略)胸につかえていることを言ってみる。それを同じ立場で、同じ関心をもって、親身になって聞いて、受け止めてくれる。ときにアドバイスをしてくれる。そのようなことを繰り返しているうちに、「ああ、またあの場所へ行こう」という気持ちになる。このような「人と人とをつなぎ合わせること」が、カフェの目標である。
ブックカフェであれば、本好きの人と集まり、共通の話題で盛り上がれる。
僕の経験としては、普段本を読んでいる人は意外と少ないし、まして同じジャンルを読んでいる人にもなかなか巡り合えません。
会社でミステリー好きの二回り以上年の離れた方と話したときに、ついテンションが上がってしまったことも良い思い出です……。
少し話が逸れましたが、お客さんは楽しい記憶をもとに、また立ち寄ってくれる。
人と人が直接会って、興味のあるものや、普段から抱いている悩み、壮大な夢について語り合う場所。
リアルなつながりができる、カフェという大きな存在。
ネットで見つけられなかった本、いままで存在すら知らなかった本、実際に手に取り、新たな出会いや気づきを得られるブックカフェ。
地域のコミュニティの役割を果たすカフェと、ある意味、自分自身と向きあう読書との融合。
これからの時代に必要なものではないかと感じました。
カフェが好き、将来ブックカフェをしたいなと思っている人におススメ。
僕の夢も広がりました……。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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