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過去の積み重ねではなく未来をみる

やりたいことをやって生きていきたい、成功した人生を送りたい、誰もが一度は考えること。僕も今の仕事に縛られずやりたいことを……、という願望は常に持ってます。

しかし、なにをしていいかもわからないし、自身がなくて行動を起こせない人のために、本書「物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術」(けんすう(古川健介)著)では、

何かを成功するためのコツは、「最初は自分の頭で考えない」ことです。多くの場合、すでにノウハウは存在するので、まずはそのとおりにやってみるんです。本当に自分の頭で考えないといけない領域までは、なるべくハウツーを使って最短距離で進むのがおすすめです。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

まず料理のレシピのように考えて、ある程度までは今ある知識にのっかってしまうことを勧めています。

たしかに多くの人の成功体験を書いた本が多数出版されているし、自分がやりたいことも、探せばどういったルートをたどって成功者は成功を納めていったのかがわかります。

そして、その目的を達成するための過程をいかに物語のように楽しくつくっていくかに重点を置く。

つまり、何が起ころうとも「今が充実している」と感じられる状態こそが、目指すべきものだと思っています。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

この過程を楽しむ物語思考のために、まずやらなければいけない「頭の枷を外しながら、なりたい状態を考える」に焦点を当てて考えてみました。


○思考が行動に影響を与える

それは「過去からの積み重ね」よりも「未来になっていたい状態」のほうが、現在の行動に影響を与えるからです。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

昨日までこうやってきたから、コツコツ毎日努力してきたから。過去の積み重ねによって未来の状態を決めるのではなく、未来にどうなりたいかが決まることで現在のやるべきことが決まる。

なりたい自分を想像することが今の自分の行動に影響を及ぼすという考えには説得力があるなと思いました。

○抽象度・解像度を上げていく

抽象度を上げるというのは「なんでそうなりたいんだっけ?」というのを自分でもう一段、上位の理由を考えてみるイメージです。 そうすると、たとえば「1億円がほしいのは、実は金銭的な自由がほしくて、お金の不安を持ちたくないからなんだな」となったりします。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

なぜそうなりたいのかを考えてみる、やりたいことの抽象度を上げてみる。そうすることで、より一層理想に近づける。

解像度を上げるというのは「じゃあどうしたらその状態になるんだっけ?」というのをより鮮明にイメージできる状態にする、ということです。 たとえば「不労収入で1億円を得るためには、持っている資産を5%の利回りで運用するとして、どれくらいの資産が必要かな」みたいに、具体的な数字を出していくとやりやすいです。この場合、「ということは20億円の金融資産が必要になるな」と気づけます。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

抽象度の次に、解像度を上げていきどんどん現実に近づけていきます。

やってみると意外と楽しかったりします。

○失敗は成功の母

失敗は成功の母、みたいな言葉をみなさん、何百回も聞いたことがあると思うんですが、正確には「学習初期に、無駄なルートをたくさん通ったほうが成功する」なのかもしれません。

物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術より

急がば回れとも言われるように、一見無駄そうなことでもやってみると良かったりすることもあります。とにかくやってみる。

ムダなことをしないようにすることで、なにもしないリスクが高まることにつながることも。株もそうだし、政治やスポーツも誰も未来は予測できない。ムダを承知でやってみる重要性に気づきました。

○まとめ

自分の目標や目的を決め、なぜそうなりたいのか、どうしたらそうなれるのかを考える。そして失敗やムダになるかもしれないという思いに負けず、とりあえずやってみる。

今までの過去を振り返るのではなく、未来に目を向ける大切さを感じました。

やりたいこと、理想の未来像へのヒントをつかめる一冊でした!

最後までお読みいただきありがとうございました。


おしまい。

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