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最近疲れていませんか?近づきすぎたスマホとの距離を考える

いつも通り睡眠をとれていて、病気にもなっていないのに、

・仕事に集中できない

・気づいたらボーっとしている

・ささいなことがいつまでも気になりイライラしている

こんなことはありませんか?

もしかすると、スマホが原因かもしれません。

僕自身が最近仕事で、パソコンを立ち上げた瞬間から感じていたものです。今までも多少はこの感覚になっていたものの、特に顕著になっていました。

スマホとの接触頻度を思い返してみると、朝起きたとき、夜寝る前、けっこうさわっていたな……、と。

スマホが原因と言われても納得。しかし、

・腕や関節の痛み
・舌の痛み
・パニック発作、パニック障害
・めまい
・動悸、息切れ
・頭痛

スマホ脳の処方箋より

一見スマホとは関係なさそうな症状も、スマホの影響が潜んでいる可能性があるそう。

スマホ脳の処方箋」(奥村 歩著)では、脳神経外科医である著者が、スマホ依存にならないために、どう依存してしまうのかから、生活を改善するためのテクニックを解説してくれています。

だらだらとスマホを見続け、情報を取り入れすぎたため、脳が疲弊した結果起こる体調不良。

私たちが意外と知らない脳の仕組み”の章から、依存してしまう脳の仕組みに焦点を当てていきます。


〇疲れると快楽に走ってしまう脳の特性

コンピュータの情報伝達は電気信号のみで行われますが、人の脳の情報伝達は多様な神経伝達物質で行われます。この神経伝達物質は身体機能・認知機能の働きを促し、さらには心の在り方までを決定づけます。

スマホ脳の処方箋より

この神経伝達物質が重要な役割を担っているそう。

しかし、使い続けると枯渇してしまい、考えることもなく情報に反射的に飛びついてしまうことになりかねません。

この消耗した状態を、脳過労といいます。

疲れているときに仕事をして、後日振り返ったときに誤字脱字のオンパレード、普段ではみられないような行動ミスをするのは、これが原因の可能性。

こうなってしまうと、先を見据えた行動を取ることができず、一時的な快楽を得られる行動に走ってしまいます。

これが依存症のメカニズム。

スマホも自然と大量の情報をインプットし続け、神経伝達物質を減らすため、深刻な依存への土台を形成してしまうわけですね。

〇脳からのシグナルに気づけなくなる危険性

ニュースでよく聞く過労死も、脳過労が深くかかわている可能性があるそうです。

そもそも疲労は痛みと同時に、脳の安全管理センターでコントロールされています。脳は私たちの体の疲れを、しっかりとモニタリングしているのです。
(中略)
「疲れた」と思うのも「これ以上、身体を使うと故障しますよ。休んでください」と脳の安全管理センターが警告している現象です。

スマホ脳の処方箋より

日常のなかで、運動をして疲れたと感じるのは脳が警告しているから。

脳過労の常態になると、身体の疲れをごまかそうとお酒やスマホなど依存性の強いものに逃げてしまい、脳からのシグナルに気づけません。

ブラック企業と呼ばれる会社での、過度な残業、休日出勤をつい続けてしまうのは、脳過労が陰に潜んでいると筆者は訴えます。

疲れを紛らわすため快楽行動に依存し、脳から発せられる危険信号に気づかず自分を追い込んでしまう。

恐ろしい……。


スマホの使用、マルチタスクが当たり前の時代で、頭のなかは情報で常にパンパン。

改善するには、散歩や皿洗い、座禅など単純に黙々とこなせるリズム運動がいいそうです。

意識的に情報を入れることをストップさせることも必要ですね。

何か最近やたら疲れる……。

体調がずっと悪い……。

そんなときはスマホや自分の生活を一度見直してみるのもいいかもしれませんね。

新しい発明は、良い面・悪い面の両方が必ずでてくるので、使う側の僕たちが付き合い方をしっかり考えることが必要。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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