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時ノ栞書店

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ちいさな本屋を開く夢を綴った手帖です。
運営しているクリエイター

#書評

休日の本屋さんで

休日の本屋さんで

休日の本屋さん。

私がある本棚の前で
立ち止まっていた時だった。

隣に、親子がやってきた。

小学生の男の子はお母さんに
「この本が気になる。」と言って
本を指さしている。
が、なぜか手には取らずに躊躇していた。

遠慮したくなる理由があったのかな?
と私がぼんやり思っていると
お母さんが

「本は読みたい時に読まないとー!
ほら、買ってきなさい。」と
男の子の背中を押していた。

な、なんて

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『二度も三度も、読みたくなる本』

『二度も三度も、読みたくなる本』

本はたくさん読むけれどめったに買わない。
大抵は図書館で借りる。
そしてほとんどの本は
一度読んで満足してしまう。
もっと色んな本と出会いたいと思っている。

そんな私が
何度も読みたくなってしまう本がある。

・ライオンのおやつ
・ツバキ文具店
・キラキラ共和国
・喋々喃々

(どれも、小川糸さんの作品😊)

何気ない毎日の
ささやかな幸せを描いているところ。
登場する人たちがみんな
それぞれ

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私が好きな、おいしい文学。

私はこの連休、
おいしい文学をたっぷりと読んだ。

おいしい文学とは
物語の中に
食べ物が中心に据えられて
描かれている小説のこと
(私の中ではそういう意味)で
私はそういった小説が、こよなく好きだ。

文章で表現されると、その食べ物を
より深くゆっくり味わっているような
そんな感覚になるからかもしれない。

ここのところ私が出逢った作品が
とても素敵なものばかりで、
いろんな人にぜひ読んでいただ

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