人の心に響く仕事を
我以外皆師也
これを初めて聞いたのは大学4年の時。
当時それほど一般的ではなかった「インターン」という制度で、ある会社にお世話になっていたときに教わりました。
その時のメンターの方は社会人歴40年ほどで、とても穏やかなまなざしの方でした。
ある大きな企業の社長とのアポの1-2日前くらいだったでしょうか、ファックスで(当時はファックスを使っていました)、その会社までの地図が秘書の方から送られてきました。
そしてとても丁寧なメッセージも添えられていました。
その地図をみながら、メンターの方が
「こういう仕事が、いい仕事だよな。」と、
しみじみおっしゃた光景がとてもよく記憶に残っています。
当時は、気がつく、気が利く、そういうことが仕事でも大事なんだな、と理解していました。
そしてそういうことであるのだとも思います。
そして最近もう1つのことに気がつきました。
人の心に響く仕事という側面です。
あの時の秘書の方の丁寧な心づかいが、私のメンターの方の心に響いたのだと思います。
感動したのではないかと思います。
そのことを私に教えてくれていたのかもしれません。
あれから年月が流れてから、もしかすると時間がかかりすぎたのかもしれませんが、すこしその真意がわかったような気がします。
「人の心に響く」仕事。
仕事とは、うまくやるとか、効率よくやるとか、それだけではなくて、人(お客様、お客さまだけでなく一緒に働く同僚・仲間、そして社会)の心に響く活動のことすべてを指すのかもしれません。