星空とチキンソテーの夜

その夜はえらく空腹で、家に着くまで我慢ができず、駅周辺で夕食を済ませることにした。少し贅沢だけど、たまにはいい。とお気に入りのラーメン屋へ向かった。店が見えてくると、窓の奥にガランとしたカウンター席が見えた。 「ラッキー、空いている」 と思ったら、すでに店仕舞いしたあとだった。看板には”平日18:00まで”と書かれていた。 「あら。」 以前は深夜までやっていたのになあ。来た道を引き返した。 気を取り直して、駅前を見回すとKFCが目に入った。 「ケンタッキーでいいか」 と向か

パソコンとスマホは未来に存在するのか

その日は、いつもの都心のオフィスではなく、たまに足を運ぶ田舎の事務所へと出勤した。建物の周辺には自然と少しの住宅地しかないひっそりとした場所だが、ノートパソコンとスマホさえあれば仕事には事足りるし、空いた時間に退屈することもない。リモート会議も可能になり、この僻地から東京のオフィスと繋がることもできる。5年前には考えられなかった光景だ。 固定電話、公衆電話、ファックス、ポケベル、ラジオ、新聞など、あらゆるものが時代と共に淘汰されていった。令和の必需品もいつかは手放される日が

電車内で体調不良の女性に見た日本人的表現の難しさ。

私は人混みに酔いやすいので、普段は満員電車を避け、少しでも空いている各駅停車を選ぶようにしている。だが、今日はどうしても遅刻できない用事があり、意を決して急行電車に乗り込んだ。 　冬の車内は暖房が効いていて、上着を着たままだと逆に不快なくらいだ。満員の中、つり革につかまりながら「乗り換えまであと10分の我慢」と自分に言い聞かせていた。発車して2〜3分が経った頃だろうか。ドア付近に立っていたマフラーをした女性が突然しゃがんだ。何かを落としたのかと思ったが、彼女はドアに片手をつ

クリスマス飾りで感じた、テレビ業界の今。

なんか、この会社も変わったよなぁ、と思ったのは、ランチタイムに食堂のクリスマス飾りに気づいた時だった。 そういえば、数年前に平成っぽい大衆食堂から、お洒落なカフェ風にリニューアルされた。他にも、社内のあちこちが改装されて、自分のオフィスも昔ながらのジムデスクからオープンなフリーアドレスになって綺麗になった。喫煙所も次々と廃止されてる。 最近よく聞くのが、「エンゲージ」という言葉。テレビ業界に人材が集まりにくい時代になって、会社も人材の獲得に必死だけど、それ以上に“流出を防

アンガーマネジメントの秘訣は『こまめにキレておく』だった？

「怒る」という行為は、社会や教育においてタブー視されがちです。しかし私はこの風潮に異を唱えます。怒りの感情は悪ではなく、それを上手に扱う力こそが必要だと考えています。今回は、その理由と方法についてお話ししたいと思います。 喜怒哀楽というのは、感情とほぼ同時に行動が伴うものです。たとえば、喜びを感じた瞬間に両手が上がったり、楽しいときに自然と笑顔になるように、怒りもまた一瞬で行動に繋がる感情です。しかし近年は、アンガーマネジメントという言葉も出てきて、怒らないことが推奨される

電話してくる奴が嫌いだ。家族だけギリギリ許しているぐらい。電話がなることがすごくストレスだ。憎しみすら感じる。

記事を有料にしたら全然読まれなくなった

悩んだ時にやるべきこと。

人は必要性があることに対しては悩みません。 例えば、普段の生活で「食べる」とか「寝る」といった行動に悩むことはほとんどありませんよね？何を食べるかというメニュー選びに迷うことはあっても、「食べる」という行為そのものには悩まないはずです。 私たちの日常の行動の多くは、無意識のうちに「必要性」に基づいているということです。朝起きてから夜寝るまで、私たちの生活は必要性に満ち溢れており、その多くを当たり前のようにこなしています。 では、なぜ私たちは悩むのでしょうか？ それは、その

古着から見える地球の未来

街を歩いていると、ネクタイをしていないサラリーマンが多いことに気がついた。昨今のクールビズの影響やビジネススタイルのカジュアル化が進んでいるからだろう。しかし、景気低迷も原因の一つかもしれない。円安や物価上昇がサラリーマンの懐を冷やし、節約が必要になっている。 生活の中で削れるものは削らざるを得ない。サラリーマンが削りやすいもの――それがネクタイである。女性には意外かもしれないが、しっかりしたネクタイにはウールやシルクが使われ、価格は1万円以上することも多い。しかも毎日同じ

大量廃棄、ダメ絶対！「知らなかった」は”無知”である。

日本全国どの街へ行っても駅ビルやショッピングモールなどで、一等地に店舗を構えているのがファストファッションブランド。そこへ消費者たちが無意識に吸い込まれていく。 トップ女優や外国人モデルをCMに起用して、華やかなイメージを植え付けておきながら、実際に販売している商品は女優が着るようなクオリティでは決してない。そんなこともわからないほど消費者は無知で、企業側にとことん舐められている。 そしてファストファッションは世界的な産業にまで成長してしまった。そこまで押し上げてしまった

生成AI遊び。お題：「アンメカ」

また生成AIに画像を書いてもらいたいワードが浮かんだので遊んでもらってきました。 今回のお題はアンミカをメカっぽくした「アンメカ」笑。果たしてどうなるのでしょうか。AIとのやりとりをご覧ください。 １回目、謎のガラクタのようなロボが。”フレンドリーでハーモラス？他に要望があれば教えてね！”みたいなことでしょうか。とても可愛いけどこれはイメージとは違いましたね。もう少し丁寧に聞いてみましょう。 おっと、ジョジョの奇妙な冒険みたいになってしまいましたw　強そう。 メカ感はす

行くなら早めに。都内の賢者になれる場所。

久しぶりに昔の上司と飲みに行き、ほろ酔い気分で店を出た。解散後、電車に揺られながらも、まだ高揚感が残っている。「少し途中下車して、酔いを覚ましてから帰ろうか…」そう呟きながら、ふと思い出した馴染みのメンエスに連絡を入れた。幸運にも空きがあるとの返事に、足は自然とその方向へ向かう。 扉を開けた先に、思わぬ体験が待っていた。酔いの余韻と共に、その夜の出来事は静かに幕を開ける――。 記事を読んでいただきありがとうございます。楽しんでいただけた方はスキとフォローをよろしくお願いし