親切な行為は認知行動療法よりも有効!?
不安症状やうつ症状の改善に、認知行動療法が有効であることは広く知られています。
一方で、
幸福に不可欠な要素である「社会的つながり」を改善する効果は認知行動療法にはありません。
今回は認知行動療法以上に抑うつ改善に効果的な方法を紹介します。
他人を思いやる効果
今回引用する論文を紹介します。
幸福度を高める3つの方法
この研究から分かるように、
抑うつと不安症状を改善して幸福度を高めるには3つの方法があると言えます。
①他人を思いやる行為
②社会活動
③認知的再評価法
①の他人を思いやる活動が②③よりも効果があった、というのがこの論文の趣旨です。
ですが、決して②③が無意味というわけではありません。
個人的には、これ全部やればいいんじゃね?と思います。
認知的再評価法の優れた点は、自分1人でも行えるところです。
「挨拶しても返事が返ってこなかった。きっと自分は嫌われてるんだ」
と考えてしまう代わりに、
「きっと今日は忙しいから頭の中が予定でいっぱいだったんだろう」
と思い直す。
たとえそれが真実でなくても、自分のネガティブな考え方を再評価することそのものに意味があります。
社会活動については言うまでもないですが、
誰かに話を聞いてもらうだけでもスッキリすることって多いですよね。
これは解決策が見つかるからではなく、共感的態度を示してもらうことで社会的繋がりを感じることができるからです。
人を思いやる力
現在進行形でうつ症状や不安に苦しんでいる人であっても、
他人を思いやるささやかな行為をすることで、症状を軽くできる可能性があります。
親切な行為に心を落ち着ける効果があるのはなぜでしょう?
とある研究者の言葉を紹介します。
米ジョージ・メイソン大学ウェルビーイング推進センターのJames Maddux氏は言います。
偽善でもいいんです。
誰かのために献身を尽くすのはとても美しい行為です。
ですが、たとえ自分のためであっても他人に親切にする事の価値が下がるわけではありません。
車通勤の人は道を譲ってみる。
電車通勤の人は改札に入る順番を譲ってみる。
コンビニで会計する時にありがとうと言う。
ちょっとしたことから始めてみるのはどうでしょう?
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