【読書】超おススメ「メンタル脳」感想
こんなに素晴らしい本があって良いのか?
全人類が読むべき良書!!
みなさん、こんにちは。
今日はアンデシュ・ハンセンさんの「メンタル脳」のご紹介です。
有名な本なので、ご存じかもしれません。
アンデシュさんは「スマホ脳」で非常に有名です。
スマホ脳も素晴らしい本でしたが、この「メンタル脳」も素晴らしい。
「脳」シリーズとして発刊されていますが、個人的には「幸せのレシピ」とかの方がしっくりきますね。
私ならこんな勝手な広告文を書きたいです。
―――
私たちが幸せを長く感じられない理由を科学的に解明。
そうか、僕たちが悪かったわけじゃないのか。
脳の機能から見出す新しい幸せを得るための方法がここに。
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私、この本は本当に何度も読んでいます。
何度読んでも発見がありますので、ぜひ手元に置いておくことをおススメします。
ハイライト
早速、本書の大トロ部分のご紹介。
これですよね。現代人の閉そく感の根本は。
みんな幸せになりたい。一瞬は幸せを感じることがある。
でもそれは終わってしまった。
だから過去の方ばかり見ている。だからグチばかり言っている。
だから人のせいにしている。
そうなんです。
脳の機能上、幸せが消えてしまうのは仕方ないんです。
人間が、生き残るために、脳は勝手に探してしまうんです ーリスク、恐怖、不安、不満、を。
脳の機能
脳は、生き延びることが最優先です。
幸せを感じるために機能があるわけではありません。
「幸せ!!超ハッピーだぜ~~!!」
と思っていても、過去の狩猟採集時代には生き残れませんでした。
現代は違うかもしれませんが。
美味しいご飯が得られて
「うまいーー!サイコ~~!」
と思っても、直ぐに次の食糧を取りに行かなくてはなりませんでした。
最高の寝床で、
「ここ気持ち良い~~」
と感じても、野生動物に襲われるリスクを察知しなければなりませんでした。
そうです。
脳のせいだったのです。
最高の海外旅行の最中にパートナーの発言で気分が台無しにされたと思ったのも
長年の目標を達成したのに、すぐに次の目標が気になってしまうのも
何も恐怖がないのに「逆に怖い」とか思ってネットを徘徊してしまうのも
みんな生存のための脳の機能のせいだったのです。
貴方のマインドセットの問題でもなければ、パートナーのデリカシーの問題でもなかったのです。
生き残るために、脳は恐怖や不安を使うのです。
メンタルの不調
メンタルの不調から私たちを守ってくれる要素は以下の3つです。
運動
質の良い睡眠
友人
これは、狩猟採集時代からの進化で説明できると書かれています。
この辺りは、最高の体調(鈴木祐著)などとも共通しますね。
この辺りの解明も非常に説得力が高く、私は好きです。
幸せビジネス
昨今、Youtubeを見てもSNSを見ても、「幸せになる方法」ばかりが目に付くようになりました。
「成功する方法」よりも、
自分たちの心持ち一つで何とかなる「幸せになる方法」の方に注目が当たるようになりました。
「成功する方法」だったら、圧倒的な成功を手にしていないと、
その方法が提供できない気がする。
さらに、「方法」として提供するためには、普遍性と再現性が必要になる。
つまり、「誰がやっても」「何度やっても」その方法は有効である、と
謳わなくてはいけない。
しかし、「幸せになる方法」だったら、
「今じぶんは幸せです」と「昔は不幸でした」
という2つの要素があれば、「不幸→幸福、に至ったプロセスを紹介します
」と言いやすいですからね。
総発信時代にはウケが良いのです。
どこかの本に書いてある良い言葉を使って「これさえ意識すれば」「ゼッタイ」あなたも幸せ!!みたいな発信になりますね。
一方で、「私は幸せになりました!!」と発信する人が増えてしまったので、
「私って不幸せなのかも・・」と不安が煽られてしまうという、地獄絵図にも見えます。
この辺りは私が日々思っている勝手な感情なので、本書とは無関係です。
まあ、私もそうやって「苦労から満足に至った情報を発信している」一人なので、その辺りの構造はよく分かっているワケです(笑)
内容自体は無関係なのですが、これほどまでに「幸せとは?」ということが語られる時代において、幸せとは本来どのような感情なのか?を理解することは自分を保つために極めて重要です。
本書は、その目的において大変な良書だと思います。
科学的な幸せ
本書ではこう述べられます。
幸せは、ゴールではなくプロセスですね。これは皆さんお気づきとは思います。
この感覚は現代に浸透しているものだと思います。
ですから、皆、夢中になれるものを夢中に探します。
最後にこう述べられます。
ものすごい言葉だと思います。
したがって、我々が探すべきは、
夢中になれるもの
続けられる運動
一緒にいて楽しい人
なんでしょうね。
以上、勝手な解釈を多分に記載しました。
詳細は、ぜひ本書にて。
では、Have a good day!!