質問036:「強くなる方法」はある?
回答
▶なぜ「言い訳」をやめると「強くなる」のか?
こちらの『テニス上達メモ』にも書きましたが、これをやめればテニスが強くなるという教訓がひとつあります。
それは、言い訳。
どんなひどい負け方をしても、言い訳しなければ、今回はたとえ負けたとしても、ゆくゆくは強くなります。
精神論や道徳論ではなくて、私たちの脳に備わる学習能力がそのようになっているからという理由によります。
ご説明します。
▶言い訳をやめるだけで「強くなる理由」
どうして言い訳をやめるだけで、強くなれるのか?
これは「逆」を考えてみると分かりやすいのです。
言い訳する人は、こんな感じです。
「寝不足だったから」
「腰が痛かったから」
「コートがイレギュラーしたから」
「フォアの調子が悪かったから」
「ガットのテンションがゆるゆるだったから」
いやはや……。
そんな言い訳、全部ひっくるめて「自分が下手だったから」と言えればまだマシです。
「イレギュラーしたから」と言い訳する人は、敗戦の原因をコートサーフェスのせいにして、イレギュラーバウンドに対応できない自分のせいではないと考えます。
ですから、イレギュラー時の対応力を高めようともせず、高めるための工夫も思いつかず、敗戦を糧にできません。
イレギュラー時の対応力を高めるには、たとえばこちらを使ってトレーニングするなどすると、効果的です。
▶言い訳をやめると「ひらめく」ように脳はできている
言い訳をやめたら、負けた原因はすべて自分の責任となります。
そうなった時に初めて、今後上手くプレーするにはどうすればいいのかのアイデアが、ひらめくようにできているのです。
テンションがゆるゆるだったとしたら、言い訳しなければ、今後はテンションメンテナンスに気を配れる自分に成長します。
言い訳しているうちは、脳が言い訳を考える思考に占拠されていますから、新しいアイデアがひらめきません。
そういうふうにできています。
▶「プライド」が言い訳を作り出す
ただ、言い訳しないというのは、簡単そうに思えて、実際に試みると当初はかなり大変です。
どうしても、プライド、自尊心を守るための弁解をしたくなります。
だから言い訳するくらいなら、沈黙しているほうがよほどマシ。
沈黙が直感を働かせ、ひらめきを得るきっかけになるからです。
▶言い訳は「無限」にでっち上げることができる
何事もそうです。
掃除ができないのは「時間がないから」「仕事が忙しいから」「掃除道具がなかったから」などと言い訳していては、掃除スキルが上がるはずはありません。
本人が意図するしないに関わらず、言い訳など、いくらでもでっち上げられますからね。
「疲れていたから」
「暑かったから」
「やる気が出なかったから」
「後輩が業務を怠ったから」
「メールの返信をしなければならなかったから」
いやはや…。
▶言い訳しないから強くなる
強いから、言い訳しないのではありません。
言い訳しないから、強くなるのです。
「仕事が忙しいから」と言い訳しそうになったら、グッとこらえて、沈黙を貫きます。
アレクサンダー・ズベレフ、誤審もあって負けはしましたけれども、言い訳しないから強いのです。
ただし沈黙はかなりの「取り扱い要注意事項」。
そこだけ気をつけて、お試しいただければと思います。
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