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#おいしいはたのしい
フィンランド人とアルコール
フィンランド人は身体が大きいだけあって、お酒に強い。
放っておいたら、一晩中飲んでても平気にしているくらいだ。
僕の会社にはよくフィンランド人が出張に来ていたが、彼らは必ず夜になると六本木に繰り出して行く。
大概の場合は六時くらいに十人くらいで繰り出して、八時頃には三人くらい行方不明になる。翌日会社に来るのは午後遅くだ。概ね半数が財布をなくし、二、三人は携帯電話もなくしている。
その点に
アメリカのフィッシュアンドチップス
一般的にイギリスの食べ物は不味い、とされている。
だが、それは間違いだ。イギリスの食べ物は美味しいのだ。お金さえ出せば。
イギリスは密かに階級社会なので、安い食べ物は確かにゴミのようだ。だけどお金さえ払えばちゃんとした美味しい食べ物を頂くことができる。
良い例がパブだ。
ブリティッシュパブは大概二つの部屋に分かれていて、奥はラウンジ、手前がバーカウンターになっている。昔はお金持ち階級は奥
マウンテン・オイスター
フィンランドのタンペレという街に一軒だけスペイン料理屋がある。
タンペレの路地裏にあるひなびた古いお店なのだが、雰囲気は完全にスペイン料理屋だ。クラシックなドア、ちょっと煤けた感じの壁。中は二階に別れていて、二階は吹き抜けに面したテラスになっている。フィンランドのログハウスとかで良く見る作りだ。
もっとも、スペイン料理とはいうものの、実のところこの店の実態はスペイン風フィンランド料理(逆か、
テキサスのバーベキュー
アメリカと言えばビーフ、そしてバーベキューの本場はなんといっても西部、それも下の方だ。
僕はその日、テキサスはオースティンを訪れていた。仕事の内容はアメリカの某州を名前に冠した某社との打ち合わせというか、言い争い? 僕の会社がお願いしたCPUが仕様通りにいつまで経っても完成しない。
チーフアーキテクトは精神病院に入院してしまったし、残ったメンバーも困惑している。
おそらく、そもそもが設計ミ
北京の乙女とカラオケと焼き肉
註:以下は二〇〇五年当時の北京の話だ。習政権下で状況はたいぶん変わっている可能性がある。そこだけは留意して頂きたい。
+ + +
北京は基本的に男の街だ。
それはどういう意味だと深く追求されても困るのだが、まあそういう街だ。
例えばカラオケ。中国にはKTVと呼ばれるカラオケボックスが沢山ある。ここはカラオケとは言うものの、実質はキャバクラだ。店に入ると目の間に綺麗どころがズラリと二十人か
フィンランド人とトナカイの微妙な関係
フィンランドと聞いたら、みなさんは何を思い浮かべるだろう?
オーロラ?
白夜?
サンタクロース?
そう、フィンランドはサンタクロースの本拠地でもある。
毎冬、サンタクロースはフィンランドの北の果て、ラップランドを出発してわずか三十時間程度(時差の関係で、二十四時間よりは猶予がある)で地球を一周し、全世界二十億人のキリスト教圏の子供たちにいろいろな施しをしてまわる。
途中、アメリカでは
タイの朝ごはんと船上ランチ
その日、僕たちは三人で来ていたタイのダイビングツアーの最終日だった。
最終宿泊地はバンコック。泊まった宿は旅上手のIさんがインターネットで調べてきた安宿だ。
予約していたにも関わらず部屋の準備はできておらず、しかも部屋割りはくじ引きというとんでもない宿だったが、市街地から近く、立地は悪くない。
僕の引いた部屋の眼下には大きな市場が見える。
この市場は一晩中活気があり、夜中まで中華鍋をお玉
アメリカのデザートは命がけ
アメリカの飯はでかい。
まるでテキサス州のようにでかい。
これはまったく誇張ではなく、本当にバカでかいのだ。
例えばステーキ。日本のステーキは大体大きくても三百グラム、一ポンド(約四百六十グラム)だと超大型になると思うのだが、アメリカでは一ポンドだったらまだ普通だ。骨付き肉のポーターハウスステーキ(いわゆるTボーンステーキ)ともなれば、平気で一ポンドを超えてくる。
野菜も同様で、サラダ一