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星の記憶

マンガもいらない
ゲームもいらない
お菓子もいらない
おもちゃもいらない

欲しかったのは
わかりやすい芯
もたれかかっても
倒れない支柱
凛とした空気
人が育つ空気

失われていく中で
うろたえた大人が
見せ続けたもの

それは
人が育つ空気ではなく
自分の中に
求めても
取り入れられていない

真ん中が
空虚な
蒟蒻人間が
どうして
大地に立てるだろう

文句言っても
虚しいだけ

やられた後に
荒野に降り注ぐ
幾千の星々

僕らより
ずっと
宇宙のリズムを
とらえながら

右も左も超えて
踊り続けているよ──

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