マガジンのカバー画像

にぐちの硯

29
にぐちが書いたもののなかで、これはエッセイだなーというものをまとめたものです。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

欲しいもの7つ挙げられる?

欲しいもの7つ挙げられる?

件の10万円に関する話題は多い。SNSをのぞいてみると、10万もらったらどう使う?という質問に対して、生活費だとか車検だとかそういう答えが多い。そうりゃそうだよな、だってそのための給付なんだから、と納得する。今回のように実際に給付されることがなくても、もし100万円当たったら、とか、1億円降ってきたら、という「もしも」の話が人間は好きだ。でもなんとなく夢のない答えがここにも多くなってきて、物欲の話

もっとみる
「推しの何になりたいの?」

「推しの何になりたいの?」

たまたま「推しの何になりたいの?」という言葉を見かけた。うわあ、それ聞くんか…それを話題に挙げてしまうんか…きっつい話題だな…とその時はすぐその場を去ったのだが、ずっと心に残る文言であった。そこで試しに考えてみることにした。

まず「推し」ってなんだ?からはじめたい。調べてみると、もともとはグループ内で一番応援している人のことを指す「推しメンバー」の短縮形らしい。これから派生して広く特に好きなもの

もっとみる
Hello,New world.は繰り返す

Hello,New world.は繰り返す

緊急事態宣言が全面的に解除された。本当に解除していいのか?という思いと、解除しないと経済が死ぬよなあ…という思いがなかなか両立してくれない。とにかく5月25日付けで日本の緊急事態宣言が解除された、という事実は変わらない。さて、このまま世界はどうなってしまうのか。社会の教科書に載るような歴史的展開真っ只中をなんの因果か生きていて、これからの展開を作っていく一人であるというのは面白い。(この状況を面白

もっとみる
徳島のわかめに感動した話

徳島のわかめに感動した話

旅が好きだ。同じ所に留まり続けるのがどちらかと言えば苦手で、せわしなくあっちこっち飛び回っていた方が安心する。(現実逃避でもあるだろう。)それに、今住んでいる場所も、他の場所を知ることで好きになれる。金はかかるが、それだけの価値があると思っている。百聞は一見にしかずとは上手いこと言ったものである。国内も海外も、旅先は全てが新鮮で、違いに気づく度に嬉しくなる。私の知らないことがこんなに沢山あるんだ、

もっとみる
すべては鬼灯の冷徹から始まった

すべては鬼灯の冷徹から始まった

たまーに、ごくたまにある親のいない金曜日に、クレヨンしんちゃんを見ることが子供の頃の楽しみだった。鬼の居ぬ間に洗濯、とでも言えばいいのだろうか。我が家ではクレヨンしんちゃんを見ることは禁止されていた。馬鹿になる、と言われて見れなかった。よくあることだが、禁止されているからこそ見たくなるものだ。クレヨンしんちゃんに限らず、漫画もアニメもそうだった。禁止とまではいかずとも、漫画よりは児童書を、アニメよ

もっとみる
「今日はいい日だった?」から価値観を捉える

「今日はいい日だった?」から価値観を捉える

特別何も起きなかった日というのは、とても凡庸でつまらない日のようだが、実はそうでもないということを最近知った。もちろん、新しいことを学んだ日だとか、感情が揺さぶられることが起きた日というのは記憶に残る。たとえそれが痛いとかつらいとか、あまりいい方向の記憶ではなかったとしてもだ。では、淡々と目の前の物事をこなしていく日はどうだろうか。天から降ってきたような閃きがあったわけでもなく、時間対効果は相応で

もっとみる
誕生日には、贈ろう

誕生日には、贈ろう

LINEとかそういうSNSは、誕生日を登録している場合、つながっている人に誕生日を教えてくれることがある。あんまりあてにしたことがなかったのだが、今回は仕事をしてくれた。今日は大切な友人の誕生日である。それにLINEの通知で気づいた。今回ばかりはLINEに感謝をせねばならない。ちなみに、その子の誕生日を忘れていたわけではない。断じて。ただ、一般的に言う「誕生日」というイベント自体を忘れていたのだ。

もっとみる
公演中止でも推しを想う

公演中止でも推しを想う

だいぶご無沙汰していた。本業と日常生活のほうがなかなかにハードモードで、記事を書く気力と文章を考えるだけの思考力がなかったのだ。だが、やっと少し落ち着いて、自分の状態を振り返ってみようかな、と思い再開してみた。これからもたまに消えて、しばらくして浮かんで、みたいなことを繰り返すと思う。

先日、私が生きる糧にしていた公演が中止になった。緑のワンピースはいらなくなってしまった。だいたい想像はしていた

もっとみる
不甲斐なさの理由

不甲斐なさの理由

久しぶりにがっつり怒られた。理不尽なことも多々あるが、今回は私が120%悪いので、先にその旨を書いておく。今日締め切りの書類があった。しかも3人の署名押印がいるやつだ。内容もちゃんと通らなければいけないのに、締め切り前日までOKは出ず、当日どうにかしなければいけないけど同期は昼を過ぎても完成せず…。今回における一連の色々を同期のせいにするわけではないが、時間が遅くなったのは同期のせいである。そこだ

もっとみる

今日の生死観とストレス

本職のほうが全く進まないのでどうしようかと思っている。実際同じことで半年、いや1年半近く悩んでいる。悩んでいる、と書いていいものでもない。わからないのだ。答えを見つけられないでいる。だから悩んでいるというのは実は間違いで、わからないことをわからないまま放置するという失敗を延々続けてここまで来てしまった、というのが正解だ。自分で書いておいてなんだが、大変阿呆であることを晒してしまった。でもそろそろ見

もっとみる
記号としての髪

記号としての髪

髪は記号だと思う。顔は確かに印象を決めるけれど、髪は長さだけで性別を感じさせてしまう。すごくすごく短かった頃、男性に間違われることがしばしばあった。髪が短かったのは柔道のためだった。だた邪魔だったから切っていた。それだけだ。長いと口うるさい人たちも短い分には何も言わない。「スポーティーでいいね。」言われるとしたらそんなものだったし、髪が短ければ短いほど強く見えるという謎もあった。強く”見せるため”

もっとみる
緑のワンピースにのせて

緑のワンピースにのせて

緑のワンピースを探している。緑色の服ではない。緑のワンピースだ。私に似合っていて、誰が見ても「ああ、緑のワンピースだな」と思うワンピースが欲しい。今一番欲しいものはこれかもしれない。

私がワンピースを買うきっかけは2つしかない。推しが出演する作品を見に行けることが決まったとき、冠婚葬祭・式典に出なければいけないときだ。後者はどちらかというとドレスに近いかもしれない。だとしたら、私がワンピースを着

もっとみる
「孤独のグルメ」の慰め

「孤独のグルメ」の慰め

言わずとしれた深夜の飯テロドラマ、孤独のグルメ。2019年の冬にseason8が終わったところだ。普通に書いたが、驚くなかれ「8期」である。ドラマというか短編詰め合わせみたいなところがあるから、続きやすい形式なのかもしれない。そうだとしても、ずいぶん長く愛されている作品なのだと思う。私がこの作品に出会ったのは2年前。たしかAmazonプライムに登録したのがきっかけだったような気がする。何かの拍子で

もっとみる
パンフレットに推しを想う

パンフレットに推しを想う

休みがそろそろ終わるな、と思う頃には既に終わったような絶望があるもので、最後まで楽しめない自分が悲しい。実際ちょっとゆっくりするくらいで大してダラダラもせず、なんならいつもよりも家事や趣味で充実させてしまった。外食もせず、酒も飲まず、誰とも騒がないGW…半年前までは一人の時間が欲しいと思っていたのに、今はしゃべり倒したい欲求が募るばかりで、人間て難しいなあと思った。そんなGW、救いだったのは推しが

もっとみる