にぐち

地方に住むD2。趣味は旅行と観劇。感想やらなんやら書いたり、いきなり語りだしたりします。あと写真も撮ったり。

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    にぐちが書いたもののなかで、これはエッセイだなーというものをまとめたものです。

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    舞台、ミュージカル、ドラマ等を観た感想を書いた記事のまとめ。

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「推しの何になりたいの?」

たまたま「推しの何になりたいの?」という言葉を見かけた。うわあ、それ聞くんか…それを話題に挙げてしまうんか…きっつい話題だな…とその時はすぐその場を去ったのだが、ずっと心に残る文言であった。そこで試しに考えてみることにした。 まず「推し」ってなんだ?からはじめたい。調べてみると、もともとはグループ内で一番応援している人のことを指す「推しメンバー」の短縮形らしい。これから派生して広く特に好きなものを示すときに使われるようになり、現在の「推し」という単語になっている。つまり、「

    • たぶん病んでたと思うんだけど、な話

       推しを浴びてよし私も頑張ろう! と思った昨年末から2か月(詳細は「その道、未だ途中」を参照)。それから頑張ったのかと言いますと、恐ろしいことにめっちゃ停滞していた。それはそれはびっくりするくらい停滞していたのである。「停滞していた」と一応過去形で言えるようになった今日、院生になってからn回目の停滞とその要因についてまとめておきたいと筆を執った。こんなへっぽこ院生もいるんだな……と読んでもらえれば幸いである。  100%の自責  後期博士課程2年の冬とは、博士論文を書きは

      • その道、未だ途中

         ※このnoteに双騎の感想は含まれない。  随分久しぶりにnoteへ帰ってきた。新型コロナウイルス感染症の感染拡大により厳しい規制があったあの頃、たまる一方だったエネルギーを発散したくてここにぶつぶつと綴っていたのだと思う。文字で発散できるのだからなかなか安上がりでいい。エッセイとはいえ、文章を綴る練習にもなった。結果的にいい趣味を得た、と言えるだろう。その一方で、文章を書くこと、発信することによる喜びまで知ってしまったがゆえに、ここに投稿しない期間もなにかしら書いていた

        • 土日休める仕事に就こうと決心したあの頃

          大学生時代、教育学部ではなかったが教員免許の取得を目指していた。通常の授業に加えて教職の授業が山ほどあった。1年に取得できる単位は48単位までと決められていたから、1年生から計画的なスケジュールを組み、着実に単位を取る必要があった。落単したら即終了。今思えばなかなか厳しい綱渡りをしていたようである。 このように書くと、まるで1年に48単位という制約の中で教員免許が取得できるように見えるが、実際はそうではない。集中講義は例外だった。だから、月から金までびっちり授業を受けて、土

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          あれから1年

          去年の今頃、ほぼ毎日noteを書いていた。そんなに書くことがあったんだなあなんて今は思う。書きたい!というよりは、書かなければやっていられない、のほうが正確だろうか。うまくいかない毎日。それが自分のせいだとわかっていても、何か叫ばないと生きていけなかった。なんて人間らしいんだろう。最も、もっと人間らしいのは、1年経ったな、と思ってこれを書いている現在の私に他ならない。6月30日。この日の午後、私は初めて戦った。 描いていた結果ではなかったけれど、そこから人生が動き出したのは

          あれから1年

          MIU404を勝手に振り返る

          MIU404が終わって1週間がたった。最初は米津玄師の新曲を聞きたいがためにみようと思っていた。しかし、1話目の最後、丁度いいタイミングで感電が流れていたにもかかわらず、これが新曲じゃん!?と気づいたのはサビに入った時だった。ドラマの展開と二人の関係性に思考回路が持ってかれていた。聞きたかった新曲は、想像以上のものだった。しかし、感電はドラマの主題歌であり、それ以上でもそれ以下でもなかった。ドラマのために書き下ろした、という言葉がぴったりと当てはまる素晴らしい曲だった。 感

          MIU404を勝手に振り返る

          最近と旅と旅程

          あれ、前回note書いたのいつだっけ、と日付を見てみれば7月12日だった。今日は8月最終日。1か月ご無沙汰していた。この期間、時間がなかったわけでも、追い詰められすぎて死にそうになったわけでもない。わりと平穏で良好な人間関係のなかに生きてきた。ただ、吐き出さなきゃいけないほどの葛藤や、誰かに伝えなければ!と思うほどの感動がそれほどなく、タイミングが合わなかったんだろうと思う。 かといって、平凡な日々であったわけでもない。なんなら、3月以降どこにも行けなかった毎日をやっと打破

          最近と旅と旅程

          「止まれない12人」に元気をもらう

          2017年8月30日から9月3日まで新宿シアターサンモールで上演された「止まれない12人」。今年5月上旬、DVDをゲットしてからこの作品には大変お世話になっている。元気がない、憂鬱、なにも考えたくない…そんな時に自分に聞いてみる。 「止まれない12人を見るだけの力はあるか?」 決してこの作品を貶しているのではない。何回見ても面白いし、回数を重ねるごとに登場人物たちへの関心が深まっていく。物語の中で全員に焦点が当たって、全員が必要不可欠な存在で、問題がありすぎるように見える

          「止まれない12人」に元気をもらう

          適正な距離を測って生きる

          最近ようやく物事が動き始めてきて、どうにかこうにか息ができるようになった。通常、意識しなくても呼吸してるわけだけど、この直近1か月間、私は呼吸しようと思わなかったら窒息する、みたいな状態だった。そう思ったのは、空気が吸えるようになってからだけど。こんなに呼吸って楽にできるのか。それはもう少し大きく捉えても意味は変わらない。こんなに生きるのって楽だったのか。ただ、毎日を生きるだけであんなにも苦しい。その苦しみを知っているから、今を楽に感じているだけで、きっとこれが普通の人もいる

          適正な距離を測って生きる

          優柔不断なのか、それとも

          結論から言うと、続けることになった。進路変更は叶わなかったが、初めて戦ったし、内に秘めたる(というか秘めておいたほうがいい)ものは全部ぶつけた。相手には、しょうがない、ともいわれなかった。正直それが意外である。私の頭の中には、①上手に話をつけて進路変更、②ちくちく言われながらも進路変更、③むしろ推奨、の3択しかなかったのだ。引き止められたらどうするかなんて考えてもいなかった。 ちょっと前の私なら、引き止められたことに安堵し、嬉しかったのかもしれないが、今回は全くと言っていい

          優柔不断なのか、それとも

          推しが支えにならなくなったら

          先週の月曜日からいきなり人生を再考し始めて(ずっとうだうだ悩んではいたのだが)、土曜日に結論がでた。日曜日はそれを現実的に捉えなおして意思を固めるのに必要だった。まるっと1週間。1週間で人生大転換するような結論を出していいのか?と思う人もいるだろうし、私もそう思った。でも、そういうときもあるらしいよ、と伝えたい。結論を出すのも大変だった。とりあえずこのまま、と言ったほうが今は楽なのかもしれないな、と思う日もあった。逃げたいだけなのかな?と自分を疑う日もあった。でも考えた。悩ま

          推しが支えにならなくなったら

          いきなり岐路に立つときもある

          私には行き詰まった時、一息入れたい時、気分転換したい時に必ず行く場所がある。場所というか部屋なのだが、そこからはとてもきれいに山が見える。地元では信仰の対象になるくらいの独立峰で、ここに住んで5年目ともなれば、ちょっとした心のよりどころになっていた。 このご時世でリモートが進み、使っていない部屋がたくさんある。その部屋もいつもなら人がたくさんいるのだが、今はすっからかんだ。私以外誰も使わないように見えるその部屋で最近考え事をすることが多い。 自己暗示、という言葉は聞いたこ

          いきなり岐路に立つときもある

          3word小説、面白いかも

          月曜日はなぜか夜更かししてしまうのが常で、今週も気づけば11時、みたいな感じだった。週の初めだし、まだまだ長いし、しっかり寝るのが理想なのだが、どうも上手くいかない。私がああ、また寝るタイミングを逃した、と思うきっかけが一つある。それはテレビ朝日の「かみひとえ」が始まることだ。基本テレビはあまり見ないのだが(残念ながら家にもそんなにいない)、この番組だけは毎週見てしまっている。(ちなみに好きな番組は?と聞かれたら、「かみひとえ」、「和牛×ごはん」、「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」

          3word小説、面白いかも

          誕生日いろいろ

          今日の朝、中国人の先輩がミニサイズのケーキを買ってやってきた。昨日は私の誕生日だったのでケーキを買ってきました、と言う。中国では誕生日の人が周りに贈り物をするのか…文化の違い…と思いながら、促されるまま選ばせてもらった。どこで買ったのか聞けば地元ではわりと高級店で、朝からそんな贅沢品を食べてしまうなんて…と一気に非日常である。誕生日の人にケーキをごちそうになるというちょっとした違和感は、値段を考えたら大きくなってしまうので考えないことにした。 色とりどり、様々なケーキが箱の

          誕生日いろいろ

          舞台「黒子のバスケ」と交差する時間

          舞台「黒子のバスケ」THE ENCOUNTERは、私が原作にも、2.5次元にも触れる前に公演された作品である。やはり、観るべき時期というのはあるのだろう。私にとって今日が観るべき日であり、触れるべき日だったのだと思う。 なぜ、大仰にもそんなことを言うかというと、私はスポーツものがどうしても苦手だったのだ。私の言い分を例えるならこうだ。 「初心者がインターハイで優勝とかありえないだろ!?」 スポーツものでは良くあることだ。サクセスストーリーは大きい方がきっといい。あり得な

          舞台「黒子のバスケ」と交差する時間

          隣の芝は青いので

          隣の芝は青い。たぶん永遠に青いままだ。他人の庭というのはなぜあんなにも瑞々しい緑をこれでもかと輝かせているのだろうか。常に比較されながら、そして自分自身でも比較しながら自分の芝が育つのを待つのはなかなかに苦行である。大体そういう芝は捨てて、違う場所で作ってみたり、色や形の違う芝を作ってみたり、大きな塀を作って見えないようにしたりするものだ。隣人が誰もいない場所で芝を作れば革新者であり、その道の第一人者になれる。このご時世でこれができる人は相当目の付け所がいい人だろう。才能と言

          隣の芝は青いので