- 運営しているクリエイター
記事一覧
「桐島、部活やめるってよ」タイムカプセルのような小説でした。
この歳になって、初めて朝井リョウを読んだ。
朝井リョウさんとは同じ年に生まれた。だから当然デビュー当時から知っているし、いつかは読んでみようと思っていたのだが、なぜか腰が重かった。
それが去年「正欲」が本屋で平積みになってるのを見て、無性に読んでみたいと思った。なんだかそそられる、いかにも自分好みの雰囲気を醸している。
ただやっぱり新作からいきなり読むより、過去の代表作を何か読んでからにしよ
「わたしを離さないで」カズオイシグロ
noteの投稿を始めたのが去年の10月で、11月に数回投稿し、その間にフォローしてくださった方もいた。
ああそれなのに、早速先延ばし癖が出て前回の投稿から2ヶ月経ってしまった。
言い訳をさせてもらうと、僕自身ここで書く内容についてあれこれ模索していたのだ。
加えて僕は悪い意味で完璧主義なので、これでは投稿できないと判断したいくつかの記事をお蔵入りにした。
でも2ヶ月ほど考えて今までと違った
初めてのドストエフスキーに悪戦苦闘した話|「カラマーゾフの兄弟」
今年の5月頃、3度目の緊急事態宣言が発令された。
僕の職場は飲食店で1ヶ月程の休業が決まった。
その期間中働こうと思えば派遣の仕事で働けたのだが、その時はどうにも働く気力が湧かなかった。
仕事をサボる代わりに免罪符のつもりで、今まで読んだことがないような文豪の小説を数冊買った。大江健三郎、開高健、そしてドストエフスキーだった。
「カラマーゾフの兄弟」を読み始めたのは休業も明け、それまでサボって