たなかの雑感

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最近の記事

趣味のはなし(中央競馬・月曜日)

競馬というものは、人生の縮図だ。 勝つ者がいれば、必ず負ける者がいる。 そこには運、不運が絡み合い、冷静に考えれば誰もが賢明に馬を選びたいはずだが、欲望が絡むと人は簡単に盲目になる。 まるで詐欺のようなものだ。 だが、それでも人は競馬場へ足を運ぶ。 なぜか?  それは人間の本質が「後悔を繰り返す生き物」だからに他ならない。 人は己の過去の失敗を知っていながらも、次こそは、次こそはと願い続けるのだ。 さて、「アイルランド府中牝馬ステークス」。 牝馬限定の重賞レ

    • 「コインランドリー人間」

      コインランドリー。 そう、あの小さな町の片隅にひっそりと佇む、近未来的かつ昭和レトロのハイブリッド空間。 そこに、ある種の人間模様が浮かび上がることを知っているだろうか。 いや、知るはずもない。 私も、つい先日まではコインランドリーというものはただの「洗濯場」と思っていた。 そう、何も考えず、ただ回して乾かして、それで終わりだと思っていたのだ。 しかし、ある日を境に、私はコインランドリーの深淵に足を踏み入れた。 まず、扉を開けた瞬間に気づく。 あの独特な空気感

      • 趣味のはなし(中央競馬・日曜日)

        秋華賞は、一筋縄ではいかない――。 勝つためには天才的な賭け、つまり狂気の判断が求められる。 凡人が「安全」だと信じるその選択肢こそが敗北への道だということを、貴様はまだ理解していない。 「ブルーロック」の世界では、「安全」なんて存在しない。 凡人の「常識」は、才能の死だ。 お前が何を基準に馬を選ぶかは知らないが、一つだけ忠告してやる。 無難な選択をしている時点で、すでに負けている。 秋華賞は3歳牝馬限定戦、その一戦で輝くか沈むかは、サッカーと同じく瞬間の判断に

        • 「スーパー見切品戦争:命をかけたヨーグルト救出劇」

          それは命をつなぐ仕事。 しかし、私が今立っているこの戦場は病院ではなく、スーパーの見切品コーナーである。 ここに並ぶ品々、彼らは皆、賞味期限という名の寿命が目前に迫り、今まさに助けを求めている。 今日も私は白衣の代わりに、エコバッグを片手に救命活動を開始する。 その日、目の前に倒れていたのは、ヨーグルトだ。 「おい、こいつはあと1日だぞ!」私の脳内で鳴り響く警報。 冷蔵庫の奥から発掘されたそのヨーグルトは、もはや自力で生き延びることは難しい状況に陥っていた。 パ

        趣味のはなし(中央競馬・月曜日)

          「ドラマ『インフォーマ』一気見したら煩悩どころかトイレも我慢した件」

          前作の劇薬ドラマ「インフォーマ」を一気見したわけですが、これはもはや「ドラマ」というよりも、一種の精神修行でした。 いや、マジで。 これを見終わったときの感想は、「あ、俺、これを乗り越えたら煩悩の一つや二つ、消えるんじゃないか?」という謎の覚醒状態に突入したんですよ。 まず、劇薬ドラマの中で登場人物たちが織りなす情報戦。 これ、なんでこんなに複雑なのか。 なんでこんなに手が込んでいるのか。 まるでSNSのタイムラインで「〇〇さんが〇〇をいいねしました」っていうのを

          「ドラマ『インフォーマ』一気見したら煩悩どころかトイレも我慢した件」

          自分紹介

          人生において、「自己紹介」というものは何度経験しても、毎回まるで初めて宇宙人に遭遇するような緊張感があるものです。 いや、むしろ、自己紹介とは人生という巨大なスーパーマーケットの試食コーナーのようなものかもしれません。 ほんの一口かじっただけで、「この人間、こんな味か」と相手に判断されてしまうのです。 しかも、相手が味音痴なら、もう悲劇ですよ。 「このチョコレート味、ちょっとピザっぽくない?」なんて言われる日には、絶望の渦に巻き込まれそうになるわけです。 さて、そん

          趣味のはなし(中央競馬・土曜日)

          いや、中央競馬って聞くとさ、「なんだか紳士のスポーツっぽい」「大人の趣味って感じ」とか言われがちじゃん? でも実際に走るのは馬だから! それもすごい速さで走ってるわけで、こっちはあくまでそれを眺めながら鼻息荒くしてるだけだから! …って思ってたのよ、最初は。 いや、正確には最初の1秒だけ。 「俺には関係ない趣味だな~」なんて言いながら、たまたま競馬場の近くを通った日、ちょっと覗いてみたらさ。 完全に間違いだったよね。 俺の中で「ひゃくえむ走」どころか「マラソン」

          趣味のはなし(中央競馬・土曜日)