「サウナ、冷水、そして唐揚げが導く現代人の“整う”哲学」
いやー皆さん、そもそも「整う」って言葉、サウナ界隈でよく聞きますよね。
「整った〜」って言って、もうエクスタシー顔で脱衣所にふらふら戻ってくるあの人たち。
まるで悟りを開いた仏か、さもなくば宇宙からの啓示を受けた預言者か、って感じの顔してるんですよ。
で、「整う」ってのは実際なんなのかと。
サウナ歴三年、そろそろこの世界の”深み”を理解したいと意気込む私、たなかが、まじめにこの謎を解き明かしてみることにしました。
まず、サウナってただの蒸し風呂じゃないんですか?
というところから、私の疑問はスタートします。
サウナが趣味の知人に誘われてサウナデビューを果たしたとき、私は「どうせ体の汚れが出てくるだけでしょ?」と完全に舐めてました。
しかし、サウナの世界はそんなに単純なものじゃなかった。
最初は呼吸すらままならない熱気の中、5分でギブアップしようとした私に、常連さんが「まずは耐えることが肝心」と説教してくる始末。
あれ?ここは修行道場か?
って思わず言いたくなりましたよ。
で、出ると冷水浴。
これがまた、冷蔵庫に入ってる魚の気持ちがわかるっていうか、いきなり冷たさに打ちのめされるわけです。
体は冷たいのに頭がぽかぽかして、ぼーっとなるあの瞬間。
「あぁ…これが整うってこと…?」と気付きかけたその時、サウナ経験者たちは言うんです。
「いや、まだだ。もっと繰り返せ」と。
彼らのアドバイスで「温冷交代浴」というサウナ界の黄金ルールが生まれ、私はなんとか“整う”への道を歩み始めました。
ここでサウナの話から一瞬だけ脱線。
整うのは何もサウナだけじゃない。
私が別の形で「整う」を見出したのは、なんと業務用スーパーの帰り道だったんです。
業務用スーパーで3キロの鶏胸肉や巨大な冷凍ポテトをカートに詰め込んで買い物していると、不思議と心が穏やかになる瞬間があるんです。
なんでしょう、あの「無駄のない動き」とか「狩猟採集本能を満たした感」みたいなものがあるんですよ。
カートを押しながら「これが家庭版整うか?」と一人で納得しながら帰る私。
サウナだけじゃなく、業務用スーパーでも整う要素ってあるんじゃないかと密かに思ってるわけです。
さて、本題に戻って、整うのを追求すると、最終的に行き着く先が「サウナ飯」です。
なぜか知らないけど、サウナから出て、冷水に浸かり、しっかり整ったあとは、やけにお腹が空くんですよ。
そして、サウナ飯の最高峰と言えば「アルコールと唐揚げ」。
もう言葉にならないですね。
この黄金のコンビがもたらす幸福感といったら、人生のトップ5には確実に入りますよ。
私が行きつけのサウナでは、出たところにすぐ唐揚げ専門店があるんですけど、その場所がいわゆる「整いの極致」なわけです。
サウナから出て、ひやっとした空気を吸いながら唐揚げの香りが漂ってくる。
もうこれ、哲学的な「整う」の一形態なんじゃないかとさえ思えてきます。
サウナ→水風呂→唐揚げ。
この三位一体こそが、現代人の真の救いかもしれません。
ここまで読んでくれたあなたには感謝を込めて、さらにディープな話をしましょう。
整いの極致を求めていたある日、私が整うサウナの会場には何故か日焼けマシンがあり、しかも立ち型ロボット。
足を踏み入れてみたんですよ。
謎の流れで「サウナ→日焼け→唐揚げ」のルートを開拓しようと思ったんですけど、これがまた、整うどころか、この世の全ての光が集結し人間から巨人になるあの感覚…
灼熱地獄を体験するはめに…。
日焼けマシンってなんか、あれだけで異次元の世界観があるんです。
VRゴーグルつけて、カプセルの中で焼かれる自分って、まるでローストビーフ。
サウナで火照った体を一度冷ましてから入るべきものに違いない、
ということを体で学びました。
日焼け→サウナ→冷水→唐揚げ。
この順番こそが、人類の新たな「整う」方程式になるかもしれません。
私は巨人にはなれる器ではないので日焼けは除外しますけど。
ここまで試行錯誤した結果、「整う」っていうのは、ただの気持ちいい状態じゃないんだなってことがわかりました。
サウナの後の冷水、業務用スーパーの帰り道、日焼けサロンでの灼熱体験、そして唐揚げにビール。
これらすべてが交わる瞬間に、我々は「整い」を感じるのかもしれません。
つまり、整うとは「自分を見つめる余裕が生まれる瞬間」。
サウナから冷水に入り、ふと我に返って「あぁ、今、私は生きてる」と感じるその瞬間。
そう、「整う」とは、私たちが日々の喧騒から逃れ、自分に戻れる貴重なひとときなんじゃないかと。
皆さんもぜひ、「整う」を追求しつつ、サウナに入ったり、唐揚げを食べたり、業務用スーパーで鶏肉を買ってみたりしてみてくださいね。
それが、私たち現代人の、心の癒しであり、最高の「整い」なのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?