居留守マスターの逆襲：「お客様にメリット？柿の種以外は信じません」

どうも、たなかです。

今日は皆様に、驚くべき体験談をお届けしようと思います。

テーマは「お客様に必ずメリットをさしあげます」というフレーズについてです。

突然ですが、私の一人暮らしの部屋は、まるで映画『ジュラシック・パーク』の島のようなもんです。

人類が簡単には足を踏み入れられない孤島。

知らない人がうっかり入ったら、まず居留守という名の巨大な恐竜が襲いかかる仕組みになっております。

とチャイムが鳴るや否や、私は壁際に張り付き、音を殺して「息を止める」スキルを発動します。

このスキル、社会人3年目にしてすでに認証取得済みです。

正式名称は「居留守マスター・アドバンスドコース」です。

しかし、先日、そのスキルがまさかの役立たずになる事件が発生しました。

その日、悲劇はやってきた。

平日の昼下がり、私は柿の種を片手にNetflixで『水曜どうでしょう』を流しながら、至福のひとときを過ごしておりました。

すると突然、

とチャイムが鳴り響きます。

「お、これは出るべきやつではないな」と即断した私は、さっそく居留守マスターのスキルを発動。

音を殺して、心の中で「消えろ、消えろ」と念じます。

しかし、ここからが地獄の始まりでした。

外から聞こえてきたそのフレーズ、聞いた瞬間に「いや、嘘だろ」と思いましたね。

だって、訪問販売にありがちな「お客様にメリット」って、あれですか？

ペットボトルの水素水と同じくらいの信頼度ですよ。

つまり、メリットは何もない。

ところが、その日は違いました。

新手の訪問販売、まさかの展開

「お客様に必ずメリットをさしあげます！」と繰り返すセールスマンの声が、まるで私の心を見透かしているかのように響き続けます。

怖い、怖すぎる。

私が「壁と一体化している」というのに、彼らは諦める気配がない。

なんと5分以上も粘り続ける始末です。

これには、さすがの居留守マスターもお手上げ状態。

そうこうしているうちに、私はふと思ったんです。

もしかして、私にとってのメリットって「訪問販売が諦めること」なのでは？

そう思った瞬間、私は逆転の発想を試みることにしました。

そう、「発狂」スキルを使うことに。

と叫びながら、ドアの前でジャンプ。

そして、突然ドアを開けて、全力で「メリットって言うなら柿の種持ってこいや！」と叫びました。

相手はびっくりした顔で立ち尽くし、なんとも言えない表情で「失礼しました…」と去っていきました。

勝った。

ここで思い出してください、最初のフレーズ。

「お客様に必ずメリットをさしあげます」。

この場合のメリットとは、訪問販売の粘り強さを試したうえで、最後に彼らが諦めるという形で私に与えられたのです。

結局、メリットとは何だったのか

その後、私はドヤ顔で部屋に戻り、冷静に考えました。

これは一体、何のメリットだったのか。

そう、これは私にとって「一人暮らしの自由」を再認識させてくれる試練だったのです。

訪問販売という謎のボスキャラとの戦いを通して、私は再び「一人で好きなだけ柿の種を食べる自由」を取り戻した。

これこそが本当のメリットだったのです。

自己満足という名の、圧倒的勝利。

最後に、社会人として皆様にお伝えしたいことがあります。

「お客様に必ずメリットをさしあげます」と言われたとき、決して鵜呑みにしないこと。

なぜなら、真のメリットとは、外から与えられるものではなく、自分で勝ち取るものなのです。

たとえば、訪問販売を撃退して再び平穏な生活を取り戻すとかね。

そういうわけで、今日も私は一人暮らしの島で平和に過ごしながら、次なる訪問販売との戦いに備えています。

お客様の皆様、どうぞご安心ください。

次は、もっと強力な居留守マスター・プラチナムコースを取得する予定ですので、メリットも倍増です。

ではまた、次回の珍妙な出来事でお会いしましょう。

fin.