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エッセイ・詩 / 井上イロ木

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井上イロ木のエッセイをまとめました。
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記事一覧

点と点をつなぐ「connecting the dots」

点と点をつなぐ「connecting the dots」

「connecting the dots(点と点をつなぐ)」といったのはスティーブ・ジョブズ。

 私という点は、両親という二つの点とつながっている。その両親も両親という点でつながっている。何十万年という人類の点のつながりで私がいる。それはすごいことだが、だからと言って私は大金持ちでもなければ、天才でもない。
 点と点がつながって今があるが、ただそれだけだ。そのつながった結果が時代にマッチすればジ

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いまの私の現状

いまの私の現状

 最近ショートショートが書けないんです。いま、頭を一番大きく占有しているのはポケモンカードなんです。デッキ作りや対戦のことばかり考えています。ポケカ歴二か月ちょいです。それまで他のカードゲームもやったことはありません。できるだけお金をかけずに(かつかつの生活をしているのでw)、YouTubeで勉強しながらオリジナルのデッキを作っています。対戦相手は学童保育の小学生たちです。ポケカの先輩です。
 家

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わかっちゃいるけど

わかっちゃいるけど

 正解なんてなくて、なんでも正解なんだけど、世間に、歴史に、時代に、文化に、常識に洗脳された頭が、正解を求めずにはいられなくて、しかし、そんな自分の何かに苦しんで、でも、なにが苦しいのか分かっているけど、知らなくて、知っているけど、わからなくて、やりたいことがわかっているのに、やりたくなくて、恐れていて、受け入れられなくて、ごねている。こうなるとわかっているのにわからなくなる。見なくなって見えなく

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僕の目玉とスマホのカメラ

僕の目玉とスマホのカメラ

 夜が明ける前、月がきれいだったからスマホで写真を撮ると、僕が見ている世界の月と違う月が写った。目玉とカメラでこんなに違うのなら、あなたと私が見ている世界もきっとまったく違うに違いない。

 もしあなたが生まれた瞬間から黄色いサングラスを一時も外さずに過ごしていたのなら、あなたが真っ白な月と言っている月は、私にも真っ白な月と言っているだろうが、それは違う色の月だが、簡単にそうとも言い切れない。

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密かに【エッセイ的】

密かに【エッセイ的】

 密かにnoteの連続投稿にこだわっている。一度、うたた寝をして〇時を過ぎて投稿してしまったために一〇〇日くらい続いたnoteの記録がリセットされてしまった痛い思い出がある。
 ただいまの時刻は二三時四分だ。ショートショートが思いつかないままこんな時間になってしまった。なんでもいいから投稿しようと思い、この文章を書いている。ああ、とにかく眠たい。頭が回らない。

 で、物理的に頭が回ったらどうなる

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宇宙人の地球侵略【妄想エッセイ】

宇宙人の地球侵略【妄想エッセイ】

 久しぶりにエッセイ的なことでも書こうと思う。エッセイ的なと、わかったような口を叩いているけど、エッセイがどんなものかはよくわかっていない。

 今日、夜明け前のジョギングをしているときに考えていたんだけど、地球にまで来ることができるような科学技術を持っている宇宙人は、意識高い系だろうとオレは考える。じゃないと意識低い系の地球人のように戦争ばかりして、地球環境の破壊ばかりしているそんな生命体は、他

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無数の脳【エッセイ的妄想】

無数の脳【エッセイ的妄想】

人は見たいことしか見えないし
人は聞きたいことしか聞こえないし
人は信じたいことしか信じられないし
人は感じれることしか感じれないし
感じれないことは感じない

人は自分を通してしか世界とつながれない
私の脳の外に世界があるとするならば

世界は脳がつくり出した仮想現実に過ぎないが
人は自分の脳がつくり出した仮想現実しか体験できない
だから人それぞれにそれぞれの仮想現実が存在していて
他人の仮想現

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蝶は風にのってとばない【しッ詩っシー】

蝶は風にのってとばない【しッ詩っシー】

蝶は風にのってとばない

いやたまに風にのるときもあるけど

蝶はかれいに風をきってとぶ

むかい風であろうと

よこ風であろうと

蝶はいきたいほうこうにむかってとぶ

ひらひらと風のすきまをきってとぶ

ネコとわたし

ネコとわたし

 ネコの目は深淵につながっている。
 わたしはネコ派だ。でもまとわりついてこられるのは好きではない。
 たまに乱暴にこねくり回したくもなる。しっぽを持ってモップ替わりにに引きずり転がしたり、パンやうどんの生地をこねるようにうねうねといたぶったりする(パン屋うどんの生地をこねたことはない)。
 そして、もっといじめたくなる衝動が湧き起こり「うぉー」となると、なぜかわたしは満足し、ネコで遊ぶのをやめる

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ポケモンカードはゾンビなオレをトラッシュしてくれるのか【偽装エッセイ】

ポケモンカードはゾンビなオレをトラッシュしてくれるのか【偽装エッセイ】

 車でどこかに出かけてもオレの精神はどこにも出かけていない。ずっと閉じこもっている。オレはそんな退屈な人間である。
 ゾンビなのかもしれない。ゾンビのように「うーあー、うーあー」と人間っぽく日常を送っているけど、刺激に反応しているだけで生きてはいない。しかしそれの何が悪いと言うのか。いや、どうでもいい。
 そんなことよりゾンビでないかもしれない。
 退屈な文章だ。昨日、雰囲気のある古道具や立ち寄っ

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今朝のつれづれ 【偽装エッセイ】

今朝のつれづれ 【偽装エッセイ】

 目が覚めると超能力がついていた。大金持ちになっていた。そしてすこぶる身体の調子が良くて気力体力もみなぎっていた、らいいなあと妄想していた。ですぐに飽きた。立ち上がりキッチンに行く。
 見切り品のときや安売りのときにたくさん買って冷凍しているバナナとピープロテインと豆乳をブレンダーでシェイクにし朝食にする。少しお腹が冷えた。

 iPadの無料アプリでトランス音楽を小音量で流しながら、noteのア

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夢と死【偽装エッセイ】

夢と死【偽装エッセイ】

 車のクラクション、急ブレーキの音、横断歩道で立っている男が目をひん剥いている。右を向くとそこに車があった。運転をしている人の食いしばっている顎が見えたと思う。右の膝と太ももが車に当たりはね上げられたように感じた。
 プチ、ツウーーーーーーー
 誰もが必ず死ぬし、いつでも次の瞬間死ぬかもしれないのに、そんなことはないように生きている。僕もそうだ。いや、死を想像できなかった。死を体感を持って感じられ

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今日も水やり【偽装エッセイ】

今日も水やり【偽装エッセイ】

 遠くで雷がなっているのは聞こえている。耳元で蚊が鳴いているのも聞こえている。図書館の本を延滞していることもちゃんと分かっている。どんなにしっかりと掃除機をかけても髪の毛が落ちていることも知っている。吉村萬壱の小説が理解できないことも受け入れている。それでも面白いと思ってしまう不思議さも楽しんでいる。

 雨が降れば庭の植木鉢や畑に水やりをしなくて済むので、雨雲が近づいてくれることを期待している。

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起きて一〇時間経つが二時間分しか思い出せない【偽装エッセイ】

起きて一〇時間経つが二時間分しか思い出せない【偽装エッセイ】

 夏の強い日差しに照らされて庭の雑草がくっきりと暑苦しく見える。風に煽られて上下左右に揺れ動いている。それはまるでひとごとのように見える。ただの映像。私はその景色を部屋の中から眺めている。聞こえてくるのは通りを通る車の路面音と、部屋のエアコンの音と、自分の咳の音だけ。

 いきたい場所もなければ、会いたい人もいない、話したいこともない。自発的に。出かける準備をし、バックパックを持ち玄関に立ち靴を履

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