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シンデレラから読み解く「人生を成功させるための3要素」 ~ピンチをチャンスに変える鍵~
シンデレラはガラスの靴を
わざと落としたんだ。
絶対に「わざと」だ。
世間は難病患者・障害者が「純粋」であることを求めます。
弱い立場の人間は、愚かでも、素直にまっすぐに生きなければならない。
言われたことは従順に聞きなさい。
すぐに行動しなさい。
みんなと同じようにしなさい。
僕は間違っていると思います。
弱い立場だったり、
不利な状況だからこそ、
「賢さと要領の良さ」が大切。
自分なりの判断が必要です。
強い立場の人とは、
置かれている環境も、
有している能力も、
全く違います。
弱い立場の人が、
同じ条件で成功しますか?
シンデレラは王子様と
再び出会えるように、
計算して「わざと」
ガラスの靴を階段に落とした。
舞踏会に出た証拠として、
自分を探す手がかりに。
お城で、ただ楽しく踊って、
行儀良くマナーを守って
帰ってきたわけじゃない。
夢を夢のままで終わらせず、
「楽しい」時間がこれからも続くように。
とっさの判断ができる賢さがあった
ように思います。
賢さとしたたかさは表裏一体。
権謀術数、策略、工作。
大いに結構。
ハンデのある人たちは、
ありのままに生きられないから
社会に障害者雇用や難病支援の
必要が出てくる。
弱い人間が強い人間のルールに
全てを合わせていたら、
身が持たない。
生きることに不自由さがあるからこそ、
すこしの「ズルさ」で自由があってもいい。
シンデレラは「幸せ」を他人に与えられた物語だと言う人が多いけれど、
シンデレラは「幸せ」を自分の努力で掴み取った物語だと捉えています。
グリム兄弟は他力本願の夢見物語を
作ったわけじゃない。
幸せは自分の力で掴み取って欲しいとの
作者の願いが
込められているのではないでしょうか。
灰かぶりの少女は
不運な境遇に負けることなく、
地道な努力で成功を勝ち取りました。
そこで。
なんでシンデレラはお姫様になれたのか?
成功の要素は3つあると思います。
今回は、
みんなといっしょに
シンデレラの成功を分析していきましょう。
Here we go!
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1. 諦めないがんばりを生んだ「心のセルフケア」
シンデレラは、
継母やその連れ子である義姉たちに
日々いじめられていました。
小間使い同様の扱いを受け、
家の雑用を押しつけられる。
しかし、彼女は、
どんな仕打ちにも負けずに前向きでした。
シンデレラの素晴らしさは
「メンタル」にあります。
「心の余裕を持つこと」
と
「自分を知ること」。
シンデレラは
どんなに恵まれない環境であったとしても、
「楽しむ」ことを忘れませんでした。
例え、ボロ切れを身にまとっても、
家事の時には歌い、
ネズミたちに語りかけ、
汚れ仕事であっても、
楽しみながら作業をしていました。
ナゼ、彼女は不遇な環境を
楽しむことができたのか?
それは「心の余裕」があったからです。
義姉の嫌がらせはスルーし、
小言もネズミたちに語って
自分の中に溜めない。
周りからは、埃の中で、
いつも笑って、歌って、踊って、
バカな子ねと思われていたことでしょう。
でも。
シンデレラは
自分で自分の機嫌をとることに長けていた。
周りの目なんか気にしない。
自分が楽しめれば、それでいい。
貧相な外見とはうらはらに、
心に余裕があった。
「心の余裕」の最大のメリットは、
「感情のコントロール」ができるようになる
ことです。
怒り、悲しみといったネガティブな感情は、
人間の注意力や集中力の妨げになります。
強くイライラすることがあったときに、
何も手に付かなくなる経験は
誰しもあるのではないでしょうか?
心の動揺が知的活動を阻害するのです。
強い情動により
作業記憶(ワーキングメモリー)が
上手く作用しないことが原因です。
つまり。
自分のスペックを最大限に活かすには、
「感情のコントロール」が大切です。
シンデレラは
自分の気分を引き立たせる術
に長けてました。
ネズミに語りかけたり、歌ったり。
小さな満足感を得ていくことで、
いつも楽しく感情を
コントロールしていました。
喪失をプラス思考で捉えることが、
悲しみを癒やす力に
なっているんだと思います。
では。
どうしたら「心の余裕」を持てるのか?
それは、「自分を知ること」です。
自分の強みや弱み、価値観、
感情のトリガーを理解することが、
困難への適切な対処とつながります。
「できること」と「できないこと」。
「好き」と「嫌い」。
「許せること」と「許せないこと」
みんな、ちゃんとすぐに言える?
「ソロモン王のパラドクス」
という言葉があります。
古代イスラエルのソロモン王は数多くの賢明な判断を下し、人々に知恵を授けた。
しかし、彼自身は何人もの妾がいて、家族不和で家庭の問題を抱え、自らの課題に対しては賢明な判断ができなかった。
みんな、自分のことを知ってるようで、
自分のことが1番よくわかっていない。
「自分を知ること」が
自己成長の一歩となる。
自分はなにが好きか?なにが得意か?
自分を理解し、
自分の機嫌を上手くとることができれば、
感情を上手くコントールできるようになる。
ひたむきな努力も
苦労でなくなる鍵に
なるんじゃないでしょうか。
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2.「キーパーソン」との出会い
童話「シンデレラ」の物語の上で、
キーパーソンとなる人物は、
「フェアリー・ゴッドマザー」です。
フェアリー・ゴッドマザーの
魔法の杖によって。
シンデレラは、
美しいドレスとガラスの靴で変身し。
カボチャは豪華な馬車に、ネズミは馬に。
犬は御者に姿を変えました。
フェアリー・ゴッドマザーが現れなければ、
シンデレラは
舞踏会に行くチャンスはありませんでした。
人間、なにか目標があっても、
なかなか1人では
成し遂げられるものではありません。
「協力者」の存在はとても大きいです。
みんな、
「人とのつながり」は
大事にしてください。
シンデレラは、
めげずにひたむきに
辛い仕事を耐えてきました。
例え、ひとりであっても、
必ずどこかでそれを
見てくれている人はいるものです。
評価されない仕事であっても。
フェアリー・ゴッドマザーは
ずっとシンデレラを見ていました。
見てきたからこそ、
ピンチに力を貸してくれたのです。
ネズミも。犬も。
普段は何もできない弱者かもしれない。
それでも、分け隔てなく、
シンデレラは
自分より弱い小動物にも優しく接していた。
だから。
ネズミも犬も、
シンデレラのピンチに協力をしてくれた。
孤独な時ほど、
「人とのつながり」は
意識して行動してください。
かく言う僕もキーパーソンはいました。
学生時代の友人です。
クローン病を発症する前からの
よく遊んだ友人で、
大学をサボって
ディズニーランドに行ったりしてました。
お互いに学校へ通うことは
真面目なほうじゃなかった。
その友人が30歳手前くらいに
司法試験に合格して弁護士になって。
近くで、
彼の勉強する姿も努力もよく見てきて、
知っていたから、
僕も社会保険労務士になるための
勉強が頑張れたのかなと思っています。
受験勉強も、
士業になってからのふるまいも、
今でもアドバイスをもらうことが多くて、
本当に感謝しかないです。
僕が障害者雇用で働くときも、「もっと能力に合った仕事を見つけた方がいい、サラリーマンには絶対に向いてないよ」と彼一人が反対していたのを思い出します。
まあ、そんな友人との出会いも20年前には
な~んにも僕は思ってなかったから。
まさか、
こんな長い付き合いになるとは、ね。
自分にとっての「キーパーソン」は、
どこにいるかわからない。
だから。
協力者を得ること。
「人とのつながり」は
少し意識してください。
そして。
手を差し伸べてくれる人は、
探せば、たくさん見つかります。
その中には、
汚れている手もあれば、
キレイな手もある。
誰の手を握り返すか
選ぶことも重要なことです。
誰があなたの未来につながっているか、
わからないから。
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3. すぐに動ける「勇気と行動力」
チャンスがきても、
そのチャンスをうまくつかむことは難しい。
もし、僕がシンデレラの立場で。
魔法使いが、
馬車もドレスも用意したから、
舞踏会へ「さあ、どうぞ」
となったとしても。
舞踏会での礼儀は?会話は?
ダンスの仕方は?
躊躇してしまうことばかり。
最初の一歩が踏み出せないと思います。
しかし。
シンデレラは違った。
舞踏会での礼儀も、会話も、
ダンスの仕方もわかっていました。
チャンスをものにするだけの
「教養」を既に持っていたから、
「舞踏会へ行く」という決断を
することができた。
決断をするということは、
「勇気と行動力」を兼ね揃えることです。
それでは。
どうすれば、
「勇気と行動力」を持てるのか?
日々の研鑽だと思います。
どれだけ熱意をもって目標に向き合うか。
どのような理想の姿を描くか。
毎日の中で意識をして、基本を反復し、
欲しい技術や知識を高めていく。
シンデレラは
どんなに恵まれない環境であっても、
淑女の嗜みを磨くこと、
教養を身につけることを諦めませんでした。
身なりはボロ切れで汚れていても、
心は気高かった。
心は不運な状況を良しとしなかったのです。
不相応であっても、
しっかりと学んでいた。
最後まで諦めなかった者に道は開かれる。
人生を好転させるチャンスを
見つけやすいと言われる転機が6つあります。
・スマホのような
新しいテクノロジーが生まれたとき
・コロナ禍のような社会のビックインパクト
・流行のような若い世代のカルチャー
・働き方改革のような新しいムーブメント
・法改正などにより
社会のルールが変わるとき
・コンサバな業界に新しい風を入れるとき
もし、
あなたがこのような転機に遭遇したとき、
チャンスをすぐにつかみとる準備は
できていますか?
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魔法は解けてからが人生
ここで童話「シンデレラ」に
最大の謎があります。
12時の鐘の音が鳴り響いたとき、
魔法が解けて、
馬車やドレスは消えてなくなったのに、
なぜガラスの靴だけは残ったのか?
僕はすこしの「運」も
あるんだと思います。
理由のない失敗はないのだけれど、
理由のない成功はある。
人生は矛盾や理不尽も訪れるものだから。
・諦めないがんばりを生んだ
「心のセルフケア」
・「キーパーソン」との出会い
・すぐに動ける「勇気と行動力」
これら成功の3要素を満たした人には、
運も味方するんじゃないでしょうか。
僕も社会保険労務士受験の当日の朝。
会場の行き方がわからなくて、
最寄り駅からタクシーを使ったのですが。
まあ、コロナ禍なのに、
タクシーの運転手のおっちゃんが
よくしゃべる。しゃべる。
すこしでもテキストを
読みたいんだけどな~
と思いつつも、
トークに最後まで付き合ったら、
降りるときにおっちゃんに。
「にーちゃん。
にーちゃんは絶対に万馬券つかむぜ。
競馬客ばかり乗せてきた
俺が言うんだから間違いない。
自信を持ちな。」
なんかその言葉を聞いたら、
笑っちゃって、緊張感がほぐれて。
今でも、
あのタクシーのおっちゃんが
幸運も運んできてくれたのかな
と思っています。
自身の社会保険労務士になるまでの経験も、
この成功の3要素を満たしていました。
難病で
心が打ち砕かれそうになることもあって、
モチベーション作りのため
メンタルケアは必須だった。
協力してくれる友人もいた。
とにかく独学でも基礎を反復勉強し、
知識も受験をできるレベルになった。
そして。
これから社会保険労務士として
成功するためにも、
新たに、
この成功の3要素を満たしていく必要が
あるのかなと考えています。
成功はいつまでも続くわけじゃありません。
成功の後に何を描くかも重要なことです。
僕は、
人は逆境によって成長すると思っています。
逆境のつらい経験は
心の耐性(レジリエンス)を生み出します。
試練を乗り越えるほど、人は強くなる。
みんながシンデレラのように
成功することを願って。
今回もブログを最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。
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