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映画

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家で見たもの、映画館で見たもの。 映画の話題多めの日のこと。
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#映画感想文

すきなものに囲まれて

すきなものに囲まれて

昨日は誕生日ということで、無計画に思いの向くまま、わたしの行きたいところへ同居人がつきあってくれる1日だった。

お昼にラーメンを食べ、『印象派・光の系譜展』へ。同居人は美術に苦手意識がある人で、美術館へはめったに一緒に行かない。でも今回は、コローがよかった、なんでか物凄くなつかしいきもちになって…コローが…としきりにうれしそうに話す姿が、わたしをよころばせる。

見た瞬間心を捉えて離さない絵とい

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詩情あふれる小説のような映画

詩情あふれる小説のような映画

朝、仕事の時間よりも早く起きる連休初日。いそいそと準備をして、たまにはモーニングをカフェで食べる。
「いつもと雰囲気のちがうところで食べるのはたのしいねぇ」と、にこにこご機嫌なぴー太はいつも本当にうれしそうに食べる。

ふたりのなかで最近ジム・ジャームッシュ監督のブームが到来していて、そんなタイミングでミニシアターでジャームッシュ特集をしているのだから行かない手はない。
朝から映画を二本観るぞ!と

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すべての枝から葉を失うように

すべての枝から葉を失うように

老いはわたしたちに迫ってくる。父や母を見ていてもそれを実感することが増えた。そして、老いは見ている側だけではなく、本人も当然感じることなのだ。という当たり前のことを、これまであまり意識していなかったように思う。

こんなことを考えているのは、京都アップリンクで「ファーザー」という映画を観たからなのだけど。

すこしずつ認知症が進んでいく父親アンソニーの視点で老いを描くという、混乱極まる映画。

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