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石徹白Life2168日目2023年11月26日(日)【100人弱で縄文人!?いぬやま自然とあそび隊!の15周年記念イベントに参上】縄文時代のあれこれを遊びながら体験的に感じ、協力して楽しんで一日となりました。この団体は2008年10月に設立され、

愛知県犬山市のホームページ「子育てママさんに出会う」でも紹介されています。

「未就園児の親子が、犬山の身近な里山や森の中で、五感を通して自然を楽しみます。親も子も発見がいっぱいと大人気。」

森林インストラクター・和ハーブインストラクターであり、薬草や植物の講座やワークショップを各地で展開されている半谷美野子さんが代表です。

活動15周年を迎え、記念イベントを開催するにあたり、
大西琢也に講師を依頼されました。

「焚き火とか火に関連して何かやってください」というお話でしたが、
打ち合わせの段階から、いろいろお話を聞いていくにつれて、私のワクワクが止まりません。

小さな子どもたちに自然体験の機会を創り続けていることもさることながら、その内容や関わり方が感動的です。

お母さんたちが中心となって、遊び隊に参加している親子のみなさんも自分で発見したり、触れる喜びに満ちている様子が伝わってきました。

「犬山原始人クラブ」なるものもあるそうで、会場の「犬山市野外活動センター」近くには縄文時代の遺跡もあるし、これは血が騒ぐはずです。

「縄文人になろう!」という企画を立てて、遊び隊の卒業生である小学生やもしかしたら中学生もということで、半谷さんはじめ運営スタッフのお母さんたちと相談や準備を進めてきました。

当日は朝4時30分に起きて、荷物の最終チェックなどを経て出発します。

木曽川のほとりにある会場へ入り、スタッフの皆さんと準備を開始しました。
あっという間に受付時間となって、参加者の親子が続々とやってきます。


赤ちゃんとか2歳ぐらいの子もまあまあいますので、説明はなるべく短く一緒に楽しめる雰囲気で進行させてもらいました。

まずは縄文化粧!

土偶や縄文時代の土器に記された模様などを参考に、それぞれの縄文家族で盛り上がっていました。

化粧をしたり、仮面をかぶるというのは、物理的に変身するというだけではなく、心理学的にも様々な側面が研究されています。

縄文人の末裔でもある私たちのスイッチが入る瞬間になったでしょうか。

その後は、摩擦発火法の実演をいくつかして、錐揉式の火起こしです。


10人ぐらいの縄文家族ごとに、1セットの棒と板に向き合って一生懸命にこすります。

しばらくして、1ヶ所、煙があがりはじめました。
その後も苦労しながら少しずつ、火が起き始めました。

みなさんで起こした火をあわせて、縄文鍋が仕込まれました。

縄文時代に実際に食べていた食材を少しずつ持ち寄って、お昼ご飯にしました。
2つの鍋のうち、1つは魚介類が入っていました。もう1つは里芋などが中心でしたが、どちらも濃厚で美味しかったです。


おやつの焼き栗も香ばしくて、ホクホクでした。

半谷さんが準備してくださった薬草茶も、
縄文時代にあった植物ばかりで作られていて、
とても美味しかったです。


午後はアドベンチャーラリーで、縄文時代の様々な体験をしました。

1. シイの実を炒って食べよう!
→縄文時代の主食のひとつでもあった堅果類を食べてみました。美味しくて小さな子どもほどお代わりを。


2. 木ぞりで運ぼう!
→石を載せた橇をロープ1本で引っ張り、起伏のある場所を越えていきます。お父さんも真剣になって楽しんでいました。


3. 縄文服で、記念写真
→麻の服や熊、キツネ、テンなどの毛皮、鹿の角など、本物に触れて、着てみてなりきっていました。



4. 弓矢体験
→参加者全員に一本ずつススキを持ってきてもらって、それを矢にして飛ばしました。


5. どんぐりごま作り
→穴をあけて、棒を指すだけの簡単コマですが、それぞれ自分のコマができて楽しそうに回していました。

6. 石器でくるみ割り
→それぞれが持参した拳大の石でくるみを割ります。何度も割っているうちにコツが掴めてきたかな。


7. 火起こし
→錐揉式のほかに、紐錐式、弓錐式、舞錐式、火打石など、縄文時代にはなかった方法もやってみました。



8. 野生動物の頭蓋骨をあてよう!
→本物の熊と鹿の骨、はく製の足などを見ながら、動物たちをあてるクイズでした。


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いぬやま自然とあそび隊!の皆さんが素晴らしい活動をされてきたことに敬意を表して、今回は参加者の皆さんにも身近な自然の中から、様々なものをもちよっていただきました。

準備されているものを消費することが多い世の中ですが、
自分たちで発見したり、考えたり、工夫することの楽しさは、
何物にも代えがたい喜びに満ちています。

ケガをする権利も、ひとり一人の閃きを活かす権利も、
そうした自分でやってみる!ということから始まるものではないでしょうか。

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参加者の感想抜粋)

「今日は縄文人の体験をして骸骨をあてるやつが楽しかったよ。
今日は縄文人きてくれてありがとう」

「初参加でしたが、とても楽しかったです。2歳の息子も楽しんでました。いい経験をさせていただきました。ありがとうございます」

「ありがとう。大好き。」

「火起こしがとても難しくって大西さんが簡単につけていて、
私もいつかマスターしてみたいと思いました。便利になっているがゆえに人間が不便になっていると感じました。

大西さんのいう、伸びしろがあるという言葉、いいですね!
がんばります」

「子どもが弓矢がうまくできなくて一生懸命やっていたので、家でも作ってみたいと思います。

身近なもので縄文時代を再現できることも知れてよかったです」

「今日はいろいろなことを学んだり、小学校のながほうかと昼ほうかと全然ちがいました。

遊びとか探検して小学校よりも楽しかったです。ありがとうございました」

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運営スタッフの皆さんはこの3ヶ月ほど、
会場の下見をしたり、様々な準備物を考えたり、相談されたり、本当におつかれさまでした。

企画運営を一緒に考えたり、準備していくなかで、
この活動が15年継続されてきたことの意味を私も感じていました。

子どもたちだけではなく、私たち大人も一緒に育っていくのでしょうね。
自分自身の可能性を感じ、日々、伸ばしていこうと思います。

参加賞の黒曜石も喜んでもらえて嬉しかったです。

風も少なく、暖かで、穏やかな一日となりました。
ありがとうございました~。

7日間で4本のワークショップという怒涛の日々が終わり、ちょっと一息。
いよいよ年末ですね。その前に雪囲い、冬支度だー。がんばれ、おれ。

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大西 琢也  TAKUYA ONISHI
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