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蛸文(たこふみ)の読書記録

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僕の読書記録です。月に3〜4冊ぐらいのペースで更新してます。
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2022年10月の記事一覧

【22世紀の民主主義】これは放言か、本質的な議論か

【22世紀の民主主義】これは放言か、本質的な議論か

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆

〜データ科学者が語る民主主義〜著者は、今やメディアに引っ張りだこの奇才・成田祐輔さん。
彼の発言をYouTubeなどでよく見るが、突飛もない発言をしたかと思えば、冷静な科学的根拠から論じることもあり、(多少ブラックすぎる)ユーモアも兼ね備えている、なんともつかみどころのない人物だ。

そんな成田祐輔さんの専門は、データサイエンスである。本人も述べている通り、政治

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【哲学と宗教 全史】日本人の弱点を体系的学ぶ名著

【哲学と宗教 全史】日本人の弱点を体系的学ぶ名著

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆☆

〜時系列順に学ぶ哲学と宗教〜めちゃめちゃ面白い!
これは間違いなく今年僕が読んだ本の中で、NO.1だ。

哲学や宗教、というのはなんともとっつきにくい分野で、僕もかなり苦手な分野だ。マルクスの「資本論」やプラトン、アリストテレスなどに挑戦したことがあるが、いずれも途中で読むのをやめている。
聖書にも挑戦したこともあるが、こちらも同じ結果だった。

哲学と宗教

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【数学読本2】やはり、三角関数が僕にとっての難所だ

【数学読本2】やはり、三角関数が僕にとっての難所だ

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆

さて、以前記事を書いた「数学読本1」の続きである。

この本のわかりやすさは、「1」で書いた通りなので、本書に関する感想などは割愛させていただく。

「2」で扱っているのは、主に関数である。
関数、平面図形と式、指数・対数関数、三角関数、だ。

特に僕は、数学好きだったが三角関数だけはずっとちんぷんかんぷんだった。もし、大学の試験にガッツリと三角関数の問題が出

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【数学する身体】数学は身体と心をつなぐ

【数学する身体】数学は身体と心をつなぐ

オススメ度(最大☆5つ)
☆☆☆☆☆

〜数学する身体〜「数学する身体」
読み終えた後に「なんて素晴らしいタイトルなんだろう」と感じる。

本書は、数学をテーマに書かれたエッセイであり「数学とは何か」「数学とは何であるべきか」を問うものである。
序盤こそ数学に関する話があるものの、中盤からは数学を通した「身体性と心」に関する話題へと移り変わる。

僕らは数学を道具として使うことを当然とし、実際に数

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