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詩20230626-

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詩 20230626-
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2023年7月の記事一覧

詩:歌

詩:歌

歌が光り輝いて

君のこころへと

降りそそぐ

君のからだは踊りはじめ

君の目は静かに燃えていく

君の耳が消えるが如く澄んでいき

君の唇はそっと歌を重ねる

詩:書く時間 #シロクマ文芸部

詩:書く時間 #シロクマ文芸部

書く時間

あっという間のテスト

書く時間

長い長い反省文

書く時間

とめどなくあふれる恋文

書く時間

別れをのせた弔辞

書く時間

今書いているこの詩

書く時間というのは

長くもあり

短くもある

たまにそうでもない時もあるけど

その時間は生きてるって気がしてこない?
#シロクマ文芸部

詩:花火

詩:花火

山の上から

去年までコロナで中止になっていた花火大会を見た

花火を見ると

楽しくも切なくなってくる

夜に上がる色とりどりの火の粉が

大きな音とともに

丸く広がり散っていく

一年をかけた人々の思いが

光っては消えて

こころに灯る

詩:酷暑

詩:酷暑

雨が恋しい

あまりに晴れすぎて

私は枯れてしまう

暑くて暑くて

動けない

クーラーがなければ何もできない

外に出ても頭がおかしくなるだけ

やる気も出ない

気力体力奪われて

ああ

眠い

詩:風

詩:風

雲を流す風

吹き続ける風

止まらない風

君をあやす風

いけすかない風

火の粉を巻き上げる風

川における水とは何か

その答えは無数に存在するように

私における風とは何か

その答えも無数に存在する

詩:空サラダ

詩:空サラダ

空を見上げて

あの雲はレタス

あの太陽はトマト

あの朝焼けはマヨネーズ

あの昼空はドレッシング

あの夕焼けは柿のソース

あの夜空と星はサラダボウル

詩:友達じゃない

詩:友達じゃない

友達が遠くへ行ってしまう

そんなの友達じゃないよ

わかってるよ

そもそも友達だったのか

わからない

友達をおおいと呼んでも

友達は聞く耳をもたない

そんなの友達じゃないよ

わかってるよ

でも

せっかく友達になったんだから友達でいたい

そんなの友達じゃない!

詩:お力落とし

詩:お力落とし

あなたがいなくなってから

仕事が手につかない

力をだいぶどこかへ落としてしまったようだ

それでも残っている力を振りしぼって

しぼれるだけの力を尽くして生きていく

強い風が背中を押してくる

こころが静かに震えてくる

詩:おしまい

詩:おしまい

なんだかんだ言ったって人は死んだらおしまいなんだ

未来は尽き今も亡く過去も葬り

終わりだ終わり

骨を拾ってあげよう

残された我々にできることはそれぐらい

ノンフィクション詩:ポンコツすぎて恥ずかしい

ノンフィクション詩:ポンコツすぎて恥ずかしい

ズボンに皺がよっていたので慌ててアイロンをかけ

これでいいと思ったワイシャツはまたしても皺が入っており

旅立つ人の着ていたワイシャツを慌てて貰い

これでいいだろうと靴を履いたら

底がパカっととれ

笑うしかなく

急いで靴屋に行き靴を買ってもらい

おまけに下取りとして壊れた靴を出したら靴屋も笑い

私もあまりに情けなくて笑うしかなく

やけに綺麗なワイシャツとやけに綺麗な靴で式にのぞんだ

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詩:悲しい?

詩:悲しい?

悲しいことがあったけど

悲しくなかった

かと言って

嬉しいかと言うと

決してそうではなく

やっぱり悲しいだろう

と言われても

割とそうでもない

詩:ノイズが入れば

詩:ノイズが入れば

どんなに力強く歌っても

急なノイズが入れば

そこまでさ

どんなに大切なことを語っても

突然ノイズが入れば

そこまでさ

作品って所詮そんなものさ