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イーロン・マスクから学ぶ、常識を超える思考法と挑戦のヒント。ファーストプリンシプル思考

電気自動車メーカー「テスラ」や民間宇宙開発企業「スペースX」で革新的な挑戦を続けるイーロン・マスク。

彼が常に驚くべきアイデアや成果を生み出す背景には、“ファーストプリンシプル(第一原理)”という考え方と、恐怖を乗り越える姿勢があります。

今回は、彼のトークをもとに、その思考法と行動の秘訣をわかりやすくまとめました。

私たちはよく「これはこういうものだ」と思い込みがちです。たとえば「◯◯は高コストだから無理」「昔からこうやってきたから正しい」など、過去の事例や他人の意見を基準に結論を出してしまいます。

要は、類推による思考をやりがち。
これは、楽なのです。
人に賛同してもらいやすいし。

そこでイーロンがやる思考法が、ファーストプリンシプル思考。

ファーストプリンシプル思考とは?

イーロンは、「自分で問題の根本に立ち返り、最も基本的な事実(原材料や数値など)を一つひとつ確認する」ことで、まったく新しい解決策が生まれると説きます。これがファーストプリンシプル思考です。

今問題となっている構成要素は何なのかを洗い出して、
洗い出した要素を一つ一つチェックして、改善できる余地がないか探すというワケです。

誰かがこう言ってるし、一般的にもこう言ってるし、今までずっとそうだったから、そんなのできっこない。とは決して考えないわけです。

マスクが例として挙げたのは、バッテリーコストの話です。

従来、「バッテリーは高いものだ」とされてきましたが、ファーストプリンシプル思考に基づいて、原材料を市場価格で見直すと「実はもっと安く作れる余地がある」とわかります。

素材の内訳:コバルト、ニッケル、アルミニウム、炭素、ポリマー、スチールなど

素材の市場価格:kWhあたりで計算していくと、想定より低コストになる可能性がある。
このように、徹底的に根拠を洗い出すことで「それまでの常識」が崩れ、新たなアプローチが見えてくるのです。

恐怖を感じるのは当たり前

マスクは「怖さを全く感じないタイプ」に見えますが、実はそうではないそうです。大きな挑戦を前にして、恐怖は当然あると認めています。

重要なのは、「それでもやる価値がある」と思えるほどのビジョンやミッションを持つこと。

恐怖と共存しながらも、行動に移せる理由はそこにあります。

成功確率10%でも進む理由

スペースXを始める際、マスクは成功する可能性は10%以下だと見積もっていました。

失敗を前提にしながらも、「もし失敗しても次に続く人や技術に貢献できればいい」と考え、踏み出す決断を下します。

テスラに関しても、「自動車業界への新規参入など無理」という通説を、
結果的には覆し、電気自動車革命を加速させました。

確率論をきっちり理解していることもありますが、
ここで重要なのは「もし失敗しても次に続く人や技術に貢献できればいい」と考えていることです。

つまり、イーロンは色々尖っている部分もありますが、
壮大なる利他的な思考を持っている人物だということです。

あとは、科学者的な人なのかもしれませんね。

まとめ

思い込みや過去の常識にとらわれず、問題を根源的に分析することが大切です。

ファーストプリンシプル思考は、私が思うにいつまでも少年の心を持ち続けることができるからこそ、成せる技だと思っています。

いつ何時も、この素晴らしい世界に初めて出会った時のような感覚をずっと持っていられるかどうか。

イーロン・マスクの思考法は、一見すると型破りですが、実は物事の本質を見抜き、粘り強く取り組む姿勢に裏打ちされています。

新しいアイデアを追求したいときや、大きなリスクを伴う挑戦を前にしたとき、ぜひ彼の“ファーストプリンシプル思考”を参考にしてみてください。

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Takashi Matsuda
ここまで読んで頂いて感謝です。

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