本当に怖いタンパク質不足
友人との食事。
バリバリ、ボリボリ音がする。
「焼き鳥食べないの?」
「ダイエット中だから、野菜中心」
なのだそう。
「お肉も食べた方が良いよ。」
「運動していないから肉を食べると太ってしまう。」
こちらの友人は、運動しないで肉(タンパク質)を食べると太ると思っている。
実際はどうだろう?
「やせたい!」
と思ったとき、多くの人が食事制限のダイエットをする。
ダイエット成功のカギは、いかに摂取エネルギ―(食べた量)が消費エネルギー(基礎代謝や運動代謝)を下回るかだ。食事制限すれば摂取エネルギーを減らせるので、ダイエットの方法としては間違っていない。
でも、あなたの周りの食事制限ダイエットしている人。「その人、年中食事制限していませんか?」
食事制限ダイエットで問題になるのは、タンパク質の摂取量まで減らしてしまうことだ。タンパク質は筋肉を作るための材料でもある。タンパク質を減らすということは、筋肉量も一緒に減らすことにつながる。
1日のエネルギー消費の約60%を基礎代謝がになっている。その基礎代謝を担うナンバー1は筋肉(約22%)だ。筋肉量が減ると基礎代謝量も落ちてしまうので、太りやすい体質になってしまう。
「いやいや、筋トレしているから心配ないよ!」
という人もいる。
実はこういう人の方が、食事制限だけでダイエットしている人よりも悲惨だ。
運動の主なエネルギー源は糖質と脂質だ。
糖質と脂質が少ないと、タンパク質を分解してエネルギー源とする。
では、糖質も脂質もタンパク質も制限しているとどうなるか。
体に貯め込んだ脂肪がエネルギー源として消費されて嬉しい!
いやいや、それだけにとどまらない。
同じく体に貯め込んだ筋肉も分解してエネルギー源として消費される。
これは、運動している方がより顕著だ。
こんな研究がある。
・運動+タンパク質摂取群
・運動してタンパク質摂取しない群
・運動せずタンパク質摂取した群
どの群が1番筋肉が増えたでしょう?
という研究。
1位は当然「運動+タンパク質摂取群」だ。
2位は?
なんと
「運動せずにタンパク質摂取した群」だった。
「運動してタンパク質摂取しない群」は最下位に終わった。
ちょっと意外だったが、それだけタンパク質摂取が重要ということだ。
筋肉減少をまねくタンパク質不足。
その先に待っているのはリバウンドによる体重増加か筋肉量低下による要介護状態だ。
「筋トレしてれば大丈夫!」と食事(特にタンパク質)をあなどると大変なことになる。
げに恐ろしきはタンパク質不足なり!