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25歳上の夫・『お父さん』(ボビー)との日々

25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。
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記事一覧

eGFR15.2。15より上をキープし続けて2年数ヶ月。末期腎不全。簡単にくたばらんよ!!

お父さんのeGFRが15.3だった2年数ヶ月前、循環器の先生たちは、私にこっそり血液検査の結果を…

卯月妙子
3週間前
3

お父さん。わたし。お父さんの臨時検査を前にして。

お父さんが食事を取るようになり、バイタルも全く正常で、安定した暮らしをしている。 私も夜…

卯月妙子
2か月前
8

『お父さんの克服』

『記憶を保持できない』と言う状態について考える。 これは大変に不安な状態である。 少し前…

卯月妙子
3か月前
6

『希望』

お身内に腎臓の悪いおじいさんがいる知人と話した。   『あのね、全然大丈夫!透析ができな…

卯月妙子
3か月前
4

いつかお父さんに食べさせたいもの。カレーライス。ラーメン。

お父さんと眠る。 同じ布団で眠る。 明け方の寒気に抱き合う。 お父さんが先に起きる。 ド…

卯月妙子
3か月前
2

『腎性貧血』

お父さんのヘモグロビン値は9.6である。 腎性貧血が始まりかけている。 もう少し値が下がった…

卯月妙子
3か月前
3

78歳を迎えたお父さんへ。

お父さん。 あなたが生まれてから、今日で78年が経ちました。 私があなたと一緒になったのは、あなたが61歳の時です。 17年、あなたは、私と一緒に生きてくれました。 あなたが病に倒れたのは、あなたが72歳の時です。 その時のあなたの状態は、ネフローゼ症候群と言って、末期的状態でした。 おうちに帰ってきたときの状態は、介護度5でした。 あれからの1年、1年は、お誕生日が巡ってくるごとに、毎年が奇跡でした。 あなたは、いかなる時もやけっぱちになることなく、常に笑顔で前向きに

君と。 4。

睡眠と睡眠の息継ぎのように 君が言う あなたの今夜の晩飯どうする? 俺が作ってやるから! そ…

卯月妙子
5か月前
4

君と。 3。

皮膚の甘ったるい匂い 頭皮の子宮を刺激する麝香のような匂い 君は、たくさんの 良い匂いがす…

卯月妙子
5か月前
2

君と。 2。

君の朝は非常に早い そして君は、断続的に眠る いつも嫌な夢ばかり見る君は 日曜日だけはニコ…

卯月妙子
5か月前
1

君と。 1。

汗ばんでなお 汗をかかぬ君の横にいる 私の体温は 健康的に上昇する 君は このぬるい空気の中 …

卯月妙子
5か月前
2

お父さん恋しや。今年は壊れたくなし。

「俺も元気だし、いっちょ、2人目の子供でも作るか!」 お父さんが昨日、満面の笑みで豪快に…

卯月妙子
6か月前
8

わたしの睡眠、お父さんの急変。

お父さんの急変は、深夜いきなりくる。 その時お父さんの気配だけで起きて、緊急時の対応がで…

300
卯月妙子
7か月前
4

お空へ行くんじゃないかと思った2日間。

2月14日。 昼の3時頃から お父さんが眠り始めた。 隣へ行って 横になった。 「手ぇ、揉んでくれ」 「 足の裏、揉んでくれ」 「 ふくらはぎ、揉んでくれ」 お父さんは猫の親分 みたいな顔をして 私に甘えた。 私が揉むたびに、 「 あはは、 最高だ!! 極楽だ!! すんげー気持ちがいい!!」 そう言ってくつろいだ。 首や肩や背中も揉んだ。 ウトウトするお父さんの隣に 潜り込み、 頭の匂いを嗅いだ。 夜の10時頃まで そうやっていた。 夜の10時頃 お父さんが起き

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