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e-GFR 13.2

『e-GFR 13.2』

お父さんのこの数値を、余命僅かだと取るか、「10を切るまでまだ3.2も猶予がある!よし、挽回するぞ!」と取るかは、人それぞれだ。

10を切ったら本当に余命僅かである。

お父さんもわたしも、『3.2も猶予がある!よし、挽回するぞ!』と、喜び勇んで昨日は笑い合った。

今日の訪問看護で、ガジ先生がカルテに、
『QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を大切にした生活を!』
と、書いてくださっていたと聞き、思わず泣けた。

お父さんとわたしが、食事制限もある程度緩め、二人で笑い合いながら楽しく暮らし、もしもe-GFRが10を切ったらカレーライスもラーメンも解禁にして、豊かに人生をお父さんが謳歌して終えること。

一切の延命も行わないと決めたお父さんとの今後の人生を、わたしたちで幸福度の高い人生にしていくこと。

わたしたちは、お父さんのe-GFRが15を切った日から、幸福度の高い人生を作り上げていく方向に人生の舵を切った。

クオリティ・オブ・ライフ。

わたしたちが、e-GFR 13.2という数値に何も驚かず、むしろ、ラッキーだ!良い数値だ!お互いにそう喜べるのは、わたしたちが選んだのが幸福度の高い人生だったからなのだ。

そしてそれを受け止めてくださった、ガジ先生の存在は大きい。

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25歳 上の夫(令和5年、77歳。重篤な基礎疾患があります)と私との最後の「青春」の日々を綴ります。

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