【映画✖️心理学】夜空はいつでも最高密度の青色だ
きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、誰も愛さない間、きみはきっと世界を嫌いでいい。そしてだからこそ、この星に、恋愛なんてものはない。(詩集『夜空はいつでも最高密度の青色だ』より)
【夜空はいつでも最高密度の青色だ】
女性性 ★★★★☆
直感を開く ★★★★☆
恋の力 ★★★★★
世界はいつどうなるかわからない。
「不安」「寂しさ」「孤独」を誰だって持っていると思うんです。
だから、誰かと繋がりたいと思う。
心理カウンセラーをしていると、どうしたって
寂しさや孤独は他人で埋めるのではなく、
「自己充足」していくことに重きを置きます。
だけど、やっぱり、誰かと繋がることで、
ひとりでは見えてなかった、
この世界の中の小さな「希望」を見つけられるようになる
ってことは、否定できないな、と感じる、
そんな映画です。
「何が起きるか分からない世界」から「思考」を使って必死に自分を守って生きてしまうけれど、
誰かと出会って「直感」や「感情」が開いていくと
「何が起こるかわからない」は「良いことも起こるかもしれない」という思いも、持てるようになることを
見せてくれています。
石井裕也監督の作品は、いつも「生きる」ってどういうことかを見せられている気持ちになります。
作品の中では、決して答えは提示されていないけれど、
自分なりの「生きる」と向き合うきっかけをくれます。
「恋愛」が生きる理由の全てではないと、私は思うけれど、
「恋」が人の心に変化を与える、大きな力を持ってることは、確かなんですよね。
観たあとの、心が動く余韻が長かった。
【こんな人にオススメ】
◯ひとりで頑張ってしまう。
◯寂しい、悲しいを誰にも言うことができない。
◯恋することが怖い。
◯「誰かと繋がりたい」と思うことを自分に禁止している。
◯淡々と毎日を送っているけれど、心に少しだけ埋まらないスペースがある。
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こんにちは、心理カウンセラーのスズキチサです。
寂しさがあるから、人は人と繋がっていくのかもしれないな、と思いました。