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鈴懸ねいろ
2023年11月25日 16:00
風は死んだ。花もいつかは必ず枯れる。永遠の命など存在しない。だが今までの自分を脱ぎ捨てさよならしたとしても、それは【終わり】ではない。何かが果てる時には、別のどこかで新しい花が咲く。始まりの瞬間でもあるのだ。(風が死んだというのはMVの中での表現としての事象)♢藤井風さんの『花』のMVが公開された。今まで経験したことのない震えがやってきて心の底から私を揺さぶったので
2023年10月15日 22:45
花がほしくなった。部屋に花を絶やさない暮らしをしていたのだけれど、(毎月初めにいつもの店にカジュアルなミニブーケを買いに行くのだ)この夏は暑すぎる部屋の中ですぐに弱ってゆく花が不憫で、飾ることができなかったのだ。また花のある暮らしがしたい。そう思い出したのは秋の空気に入れ替わったからだけではなく、藤井風さんの新曲『花』を聴いたからだろう。藤井風さんの曲は、節まわしが独
2023年3月2日 22:28
空っぽな両手を見つめては何かを掴まなくちゃいけないと、いつも焦っていたような気がする。ああ、人生なんて有限。この手で作って形にして残して。そうして自分が透明になった後でも誰かが見つけてくれるようにと、祈るように残したがっていた。ただ、それは簡単なことじゃない。失敗したり傷ついたりして諦めて、少し離れてみたこともあった。それでもまたそこへ帰ってきてしまうのは、やっぱり好きだ
2022年2月5日 10:34
オカリナを買った。オカリナのくぐもったやさしい音色に以前から惹かれてはいたのだが、自分で演奏しようという思いとはなかなか結びつかなかった。それがどういう風の吹き回しだろう。普段は行かない楽器店に並ぶ色とりどりのオカリナを眺めていたら、心がときめいた。ちょっとだけだから!やってみようよ!と自分を説得している私がいるのだった。居並ぶオカリナの中からさんざん迷って、温かみ
2021年6月20日 12:38
そんなに簡単なことじゃないんだ。そう言うと彼はペットボトルの炭酸水をぐいっと飲んだ。それからにがい水を飲んだかのように、顔をしかめた。「ギターを弾きながら歌うことは、みんなが思ってる以上に大変なことなんだよ。ボクが当たり前みたいに弾き歌いをするから、みんなも当たり前にできるのだと思っているかもしれないけれど。」高校時代からの友人男子は、今も3ピースバンドで歌っている。歌
2021年5月25日 20:04
わたしの空に音楽がついたら、どんな感じ?前々から思っていたことだった。🎼《わたしの空》シリーズもいつのまにか188回目を迎えた。もうすぐ200回。たくさん撮ってきた空の写真に音楽をつけてみたい。そんな想いはあったのだけれど、なにせ私は曲を作れない。曲を作ってほしいから、そんな企画をしてみようかと考えたこともあった。でもなんだかはずかしい。胸の内で思うだけ