学校に行かないという選択。「雑談でお互いを知る。」
本日は、月に1回の長男の中学校の面談日だった。
一通り、体調や日々の生活リズムについて「変わりないですか?」という、
先生からのお決まりの質問は、それを確認しなくてはならない先生の立場があるのだ、とお互いに認識した上で、軽めに終わる。その後は、近況などをお伝えしたり、雑談をしたりする。
〈雑談〉と言うが、雑談ってそもそも何なのだろう?と調べてみた。
雑談(ざつだん)とは、特にテーマを定めないで気楽に会話すること。ただし「雑言(ぞうごん)」というと「罵詈雑言(ばりぞうごん)」のように、罵り・蔑称など益体無い言葉を投げ付けることを指す(→中傷)。なお雑談の類義語として世間話(せけんばなし)ともいうが、こちらは元々口承形式で伝えられてきた民話の一形態で、雑談を指していうのは転用である。 また、鎌倉時代以降に、芸道の同好の士が寄合で交わした芸談を「雑談(ぞうたん)」という。雑談のなかで語られた芸の秘訣や苦労話など、有用な談話を書き留めてまとめたものを聞書という。 雑談は、特にテーマを定めず、気楽に会話することを指し、コミュニケーションでもあまり重要ではない事柄をやり取りする様式のものである。専ら相互の親睦を深める行為に位置付けられ、元々親しくない間柄では当り障りの無い内容を、親しい間柄では忌憚の無い話題が出ることはあっても、冗談やユーモアなどのフィルターを介することで、感情的しこりを残さないよう配慮された内容となる。一般的に、とりとめのない話である事が多い。
雑談は、良い解釈ばかりではないようだが、気楽に会話することで、少しずつ相手との距離感を図ることができるのではないだろうか。
それでは、ここから、先生と長男の雑談の模様をお送りしたいと思う。
先生「何か、勉強のこととか、それ以外でも聞いておきたいことある?」
長男「あ~。教科書に載っていること以外で、楽しい話してよ。」
先生「え~?!教科書に載ってること以外かぁ。最近は鎌倉殿の13人の話とかしたなぁ。」
長男「あ、それCMやってるよね。でもさ、歴史上の人物ってみんな名字が同じで覚えられないんだよね。どうにかならないの?」
先生「それねぇ・・・みんなそれで苦しんでるねぇ・・・。苦笑」
歴史上の人物の名字を先生がどうにかできたら、それはそれで歴史が変わってしまうので、大変なことである。
長男がこの1ヶ月間に活動したこと、錫皿作りや、陶芸体験をしたことなどを伝える。
先生「Kさんは、やりたいこといっぱいあっていいよねぇ。」
長男「先生は、やりたいこととかないの?」
先生「う~ん、ない!家ではドラマばっかり観ちゃうんだよねぇ・・・。」
長男「いろいろやってみたらいいのに。うちに来たら、先生も色々やれそうなことあるから、来たらいいよ。」
・・・・長男よ。どこまでも偉そうだな。
雑談から、先生の好きなもの、好きなことをちょっとずつ知ったり、育った背景を知ったりするのは楽しい。
オバサマたちの井戸端会議ではなく、雑談。
雑談には、いろいろなことが含まれていると思う今日このごろ。
雑談から、お互いのことをちょっとずつ知ることができたりする。
とは言え、雑談さえ成り立たなくて、自分のコミュニケーション能力の低下を真剣に悩む日もある。
それにしても・・・
先生、何のドラマ観てるんですか?!
と、めちゃくちゃ気になったけれど、聞くタイミングを逸したことが、今日の心残りだ。
なんにしても、今日も佳き一日であった。
(ヘッダーは、みんなのフォトギャラリーより〈もちづき ちぃさん〉の可愛らしいイラストをお借りしました♪ありがとうございます♪)