漫画みたいな毎日。「梅仕事の季節がやってきた。」
今年も、この季節がやってきた。
梅仕事。
毎年、愛媛の柑橘農家さんに注文して送ってもらっている。梅の量はその年によって違うが、今年は25キロ。
多いときは、50キロ漬けたこともあったが、我が家の梅干し消費量は、そこまで多くないので、去年あたりから、25キロで様子を見ることにした。
6月が近づくと、
今年の梅の作柄はどんな感じだろう?
何キロ注文する?
作業はどんな感じでやったらスムーズに行くだろうか?
と、夫と話をする。
5月の初頭に農家さんに予約注文すると、今年は豊作傾向とのこと。一昨年は、不作。去年は豊作。今年は小ぶりな可愛いらしい梅が届けられた。
梅の入った段ボールを開けると、部屋中に梅の爽やかな香りでいっぱいになる。
私は梅を洗い、子どもたちは、慣れた様子でヘタ取りをする。そして、夫がホワイトリカーで梅を綺麗にする。
我が家の梅干しは、塩分8%なので、とても酸っぱい。塩分が少ないので、カビない様に、漬け始めてから梅酢が上がるまでが勝負だ。塩をまぶし、樽に入れたら一気に重石をかける。そして、梅酢があがれば、こちらのもの。後は、晴れる日を待って土用干しするだけだ。
年々、今まで感じていた季節の手仕事の大変さが薄れている。
その度に、「あぁ、子どもたちは、毎年、毎年、大きくなっているんだなぁ・・・。」と、あたりまえだけど、あたりまえではないことを、しみじみと感じる。
家族5人で梅仕事ができるのは、あと何年位だろう。早ければあと3年。
あと3回、梅を漬けたら、次の年は4人に。また数年したら3人になる。
そして、夫と「2人になったら、何十キロも漬ける必要は無くなるかもしれないねぇ。」と、話していると、長男が、「え?梅干し食べたいから送って欲しいし、その時期に手伝いに戻ってくるよ。」と。
わざわざその為に?!そういえば正月のお節も、何処に住んでてもわざわざ食べに帰ってくるとかいってたよね?!と、思ったが、きっとその時になったら、やはり嬉しいと思うのだろう。
季節の手仕事をすることは、子どもの成長を感じることでもあるようだ。
25キロの梅は、子どもたち3人によってあっという間にヘタ取りを終え綺麗になった。
傷がついた梅は、梅干しにはせずに梅ジュースにする。梅干しと梅ジュース、今年はどんな味になるかな。
「あ、ジャムも作ってね!梅ジャム大好き!!!」
子どもたちから声が上がる。はいはい、梅ジャムのことも、忘れてないから大丈夫。完熟梅を見かけたら、買ってジャムを作ろう。
あとは、晴れの日がやってくるのを待つだけ。
お天気次第。
梅の作柄も自然の流れ。
人間の範疇を越えたところで、やらせてもらっている。
それもまた佳きかな。
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