曠野すぐり
『将棋ペンクラブ』の闇の幹事が綴る、ペンクラブ関連の記事です。記事にお代はいただきませんので、興味を持たれた方はぜひ会員に!!
2009年にJR中央線を舞台にした短編集を出しました。 中央線という、たくさんの人に日々使われ、そしていろいろな思いを抱かれている路線だけあって、上梓後に印象深い出来事がありました。それを綴っていきます。
将棋関連の書物で有名な作家・ライターの湯川博士。 ペンという槍を野放図に振り回す剣士の魅力を、一番弟子が語る。作品紹介に、エピソード。また、人物分析。これほど的確かつ多面的に湯川博士を語る場は、他にありません。
かつて東京駅にあった12・13番線ホーム。 そのホームの、夕方から夜にかけての普遍的なさまを書いていきます。
商店街が祭りの中心の阿佐ヶ谷に比べ、福生の方はなんとなく「町ぐるみ」といった雰囲気。駅も大々的に七夕まつりを打ち出しているし、祭りの規制区域外でも七夕をアピールしています。 町の規模が小さいということも、関係しているかもしれません。とにかくこの週末、福生は、七夕一色といった雰囲気になります。 福生も阿佐ヶ谷のように、通りに並ぶ商店がいろいろと売っていて、活気があります、でもそれ以上に、屋台スペースが人を集めています。 以前の福生七夕まつりは、メインの市役所通
お祭りのだいご味はテキ屋さんと、子どもの頃は思っていました。わたがし、お好み焼き、イカ焼き、トウモロコシ、あんずあめなど。あの屋台が並んでいるのを見て、心躍らせました。 でも、ずっと同じものばかりで、飽きてしまいました。 逆に、子どもの頃にはまったく興味のなかった伝統芸能行事や展示物などに興味を持ち、祭りやイベントに行っても、まったく飲食をしなくなりました。 ところが最近のお祭りは、飲食物の種類が豊富で、また往時に比べて衛生的で本格的となっています。
飾り付けの豪華さは、ちょっと福生がいいように感じました。 福生は車道を止めての開催で幅員があるので、広く頭上を覆っています。大きなものも設置できるし、そしてまた見やすいです。 阿佐ヶ谷は商店街の中なので、福生よりも、立ち止まってじっくり見るのがむずかしいです。 でも、せっかく今年初めて行ったので、ちょっと立ち止まれるスペースを見つけて、じっくりと見ました。そして撮りました。 阿佐ヶ谷は、まず商店街の入り口が豪華に飾られています。 夏を涼しく感
七夕祭りといえば、短冊などの「飾り付け」です。場所によっては、その出来栄えを競ったりもしています。たしか福生の七夕でも、賞を設けていたような……。 福生も阿佐ヶ谷も、七夕まつりならではの、ひらひらがたくさん付いた「飾り」が、たくさんたくさん、頭上に舞っています。 それは、まず、訪れる人がすぐ目にできるよう、駅から始まります。 こちら、福生駅前の七夕飾り。 改札前にも東口にもありますが、この西口駅前が、格別に華やかです。 こちらは
全国さまざまな場所で行われている七夕祭り。東京でも、何ヶ所かで行われています。 中心地から外れた方が、歴史ある七夕祭りとなっているのが東京都の特徴。都心では、集客を見込んだ、歴史の浅いイベントとしての七夕祭りが多いように感じます。 東京都下といえば、中央線。都心から飛び出し、一直線に西の端へと向かう路線です。 その中央線沿線では、2つの歴史ある七夕祭りが行われます。もっとも正しく言えば、1つは青梅線沿線です。しかし、これだけ青梅線の中央線乗り入れ車両の本数が多
夏に入って、さまざまなところでクラフトビールのフェスが開かれています。 東京都下では中央線ビールフェスティバルが有名で、前回記事にしました。もう6回目の開催で、夏のイベントとして認識されています。 そしてその翌週に向かったのは、今年が初開催の『府中BeerGarden』。大國魂神社に向かう銀杏並木のところで行われるイベントです。 これがパンフレットです。中央線ビールフェスティバルが3日間開催なのに対し、こちらは1日限りの開催です。 中央線の方は、武蔵境
毎年行われている中央線のビールフェス。チェックをしていたのですが、見つからず。今年は開催しないのかなと、思っていました。 しかし、例年どおりの開催。どうも、早く調べすぎてしまったみたいです。7月になって発表されました。 いつもどおりの、7月3週目の4日間開催。初日は見送って、2日目に行きました。 場所は武蔵境。中央線のビールフェスではお馴染みの駅。これがコーヒーやパンのフェスだと、となりの東小金井になります。 年々、来場者が増えているように感じます。
すべて見終わって、出口へと向かいます。 そして、せっかくなので、出入り口手前にある販売コーナーを覗きます。 お土産や記念品などが売っているところです。 ちょっと警戒しながら……。 なぜ警戒しながら覗くのかというと、せっかくの余韻を壊されてしまうことが、けっこうあるからです。 こういったテーマパークでは、アトラクションは充実していても、フードコートや販売コーナーが寂れていることがよくあります。 なんだか、それだけで華やかさが吹き飛んで
藤棚の先には、池がありました。 池、というより、農業用のため池に思えなくもありません。昼間に見れば、水が澄んでいないだろうなぁという感じです。 でも夜であれば光が反射して、澄んだ湖かのよう。 中央がうさぎの親子で、左右にも子うさぎが並んでいます。ちょうど点灯しているときに撮りましたが、順に、点いたり消えたりしています。 水が、一役買っています。本栖湖に映る富士山かのように、イルミネーションを水面に浮かばせています。 森の上には笑顔が並び
お城の辺りが、入り口から最も遠い場所になっている感じです。もっとも暗い中なので、よく分かりません。 そして次のイルミネーションへと、向かいます。 木の1本1本にも、電飾が輝いています。ただ、アトラクションのイルミネーションを惹きたてるためか、木々の電飾は白一色。 藤の花で有名なフラワーパーク。イルミネーションでも藤の花です。 藤棚では、白っぽさを基調としたものの、多少、色にバリエーションがありました。 中央には、大木。自身で立てない藤を支えています。
銀河鉄道のイルミネーションは、 虹に変わります。 みんなが、足を止めて、小道は人であふれかえります。一方通行ではなく、反対側からも人が来るので、かなりの渋滞。 フラワーパークの敷地は、とても広いです。ただ、この日は日曜で、入場者数も多いのです。 駅から入場門に向かうとき、観光バスが続々入ってきていました。 小道は続きますが、大型イルミネーションから離れると人が流れます。 そして背丈ほどの樹々に電飾が付けられた、地味な道を進みます。これらだって数多
東武線の足利市駅から急いでJRの足利駅に向かい、なんとか両毛線に乗れました。乗り遅れれば、次は40分後です。 両毛線の足利駅から、あしかがフラワーパーク駅までは1駅。同じような駅名で近そうに感じますが、駅間の距離は6,2キロ。歩ける距離ではありません。中央線なら東京からほぼ四ツ谷までの距離。 足利駅を出た両毛線は速くもなく遅くもないスピードで、タタンタタンと一定のリズムで、数分後にあしかがフラワーパーク駅に到着。想定外に走ったり迷ったりでも、結果的には予定どおり。
昨年はコロナがおさまり、たくさんの祭りが復活しました。お祭りは夏から初秋が盛んですが、その時期からはみ出して、晩秋までイベントが詰まっていました。 そして寒さが厳しくなるとイベントも下火となる……、かと思えば、この冬は各地でイルミネーションが盛んでした。都心など、隣接した区域で競うようにやっているところも。 都心も行きましたが、せっかくなら遠方のイルミネーションへ行ってみようということで、より寒さの厳しい北関東の地へ向かいました。 新宿から宇都宮線に乗って
定刻より5分から10分くらい遅れて、舞台が始まりました。 幕は開かず、袖に人が出てきます。まずは、「口上」でしょうか。 立ち上がって聴く人もいます。100年以上の歴史を持つ、郷土民芸。毎年この祭りのラストを飾っています。客席には年配の人も多く、これを観ることを、「ショウガを買う」ことと共に、慣習としているのではないでしょうか。もっと言えば「1年の区切り」として、無事を感謝して翌年を祈願する場にしているのかもしれません。 そして幕の前に演者が出て、 舞いま
昨年12月のこと。いい青空の中、ちょっと立ち止まったところに、和やかな眺めが。 東京は乾燥が続いて、ちょっと食べるにはむずかしそうな柿ですが、ほのぼのとさせる眺めです。 パッと見、柿が生っているのはこの木だけです。あとは、葉の落ちた枝が伸びる木ばかり。 でも、せっかくなので、見まわします。 すると、なにか生っているような感じが……。 黒っぽい、丸いものが。色からして、柿ではありません。 なんだろう? 近づいて行って、ジッと見ます。 なるほど! 柿
神保町にある、「東京古書会館」。古書店が在庫を搬入搬出し、古本市が行われる、7階建ての建物。 ほとんどの人は、上階に上がるときにエレベーターを利用する。しかしぼくは階段。ここの2階の踊り場にいる柴犬に会うのが楽しみだからだ。 柴犬といっても、古本溢れかえるビルなので、生きているそれではない。カレンダーの中の柴犬だ。 こんな感じ。2ヶ月ごとのカレンダーだからか、季節に合わせたショットなのだ。 昨年5月6月は、初夏風のさわやかな1枚。 7月8月は、夏真っ盛