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中央線の「七夕」と青梅線の「七夕」(4)

 お祭りのだいご味はテキ屋さんと、子どもの頃は思っていました。わたがし、お好み焼き、イカ焼き、トウモロコシ、あんずあめなど。あの屋台が並んでいるのを見て、心躍らせました。
 
 でも、ずっと同じものばかりで、飽きてしまいました。
 
 逆に、子どもの頃にはまったく興味のなかった伝統芸能行事や展示物などに興味を持ち、祭りやイベントに行っても、まったく飲食をしなくなりました。
 
 ところが最近のお祭りは、飲食物の種類が豊富で、また往時に比べて衛生的で本格的となっています。
 
 再び、「訪れたからには食べてみたいなぁ」と、食指が動くようになりました。
 
 まずは阿佐ヶ谷編。
 
 
 
 阿佐ヶ谷の七夕に行ったのは、昼すぎの、最も気温の高い時間帯。それで、まずは、商店街の入り口に位置する甘味屋さんで、冷たいものを購入。

 いつも手の出演の白玉さん。手前の甘味も美味しそうですが、持ち運びを考えて、グラニータを購入。それに、なにより水分が欲しかったのです。
 
 これを飲んで火照った体が少し落ち着いたので、お団子も購入。焼きたてで柔らかくて、美味しかったです。さすが、専門店。
 みんな美味しいのを知っているのか、列ができていました。
 
 焼き方のおにいさんは、さわやかに列をさばいていました。暑い日だからたいへんだったでしょうが、客が途切れず、やりがいはあったのではないかと思います。
 
 ちょっと歩いたところでビールを購入。いくつか種類がありましたが、以前サントリーの工場見学でただ酒をいただいた恩から、サントリーを選択。
 

 これは昨年秋の記事。もう1年近く前ですが、恩は忘れていません。こういったところ、けっこう義理堅いのです。LINEの無料スタンプも、気に入ったキャラのものはブロックせずに広告を見続けます。あまりに広告数が多いとブロックしちゃいますが。
 
 正直、クラフトビール好きにとって、大手メーカーのビールは味が大して違わないのです。どれを飲んでも大差はありません。それなら、なんらかの関係があるものを選ぶのがいいというものです。
 
 1杯飲めば2杯目も飲みたくなります。そこで選んだのが、
 

 こちらです。大資本の次は独立系、という感じです。もちろん、会社の背景ではなく味が好みなので購入。でなければ、1杯目の倍以上の金額を払いません。
 
 苦みが強いですが、合間合間に甘みがフワッと広がります。20世紀にはなかった味です。
 
 子どもの頃は当然ビールなど飲みませんでしたが、食べ物や飲み物なども、その当時は、こういった個性あるものが売られていませんでした。現在では、多少割高にはなるものの、独自性のあるもの、良質なものが多く並んでいます。
 自然食品のお店の店頭では、茹でたトウモロコシが売られていました。「焼き」ではなく「茹で」ということは、食材に自信があるということなのでしょう。
 横には、収穫地の農家さんの写真が飾られていました。
 
 
 ビールですが、1杯目が350円だったので、たしかに価格に差はありますが、コップのサイズが大きいので、さほどの差はないかと思います。
 
 区役所の方まで歩くと、人の密集度合いが薄れて、ホッと一息。そこで座って、ちょっと休憩。
 

 これは購入したのではなく、白玉さんが持ってきてくれたもの。ただ、よく探せばこういったものも売られていたかもしれません。少なくとも冷やしキュウリは見かけました。
 
 とにかく今のお祭りは、飲食物がバラエティに富んで高レベル。通りを練り歩くのが、子どものときのように楽しくなります。
 
(つづく)


 
 

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曠野すぐり
書き物が好きな人間なので、リアクションはどれも捻ったお礼文ですが、本心は素直にうれしいです。具体的に頂き物がある「サポート」だけは真面目に書こうと思いましたが、すみません、やはり捻ってあります。でも本心は、心から感謝しています。