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獲物の分け前〜「サンデー毎日 2024年8月11日号」

 「ARC TIMES」の近田春夫さんの出演回を見ていたら、近田さんの文章が載っていたり、小泉今日子さんと松尾潔さんの対談もあるそうなので迷わず購入するところなんですが、実は近所のコンビニや書店さまには入荷しないことを知っていたので、入荷するスーパーで購入しました。
毎度のことなんですが、大変なんですよー。

 スーパーで見かけた「サンデー毎日」の表紙はなんとTHE ALFEEさんでした。
彼らが新曲をリリースする際のプロモーションはいつも凄いものがありまして、先々週のTBSラジオ「武田砂鉄のプレ金ナイト」への出演もインパクトありましたが、これには更にビックリした私です。
じゃ、行ってみよー。

・「サンデー毎日 2024年8月11日号」(毎日新聞出版)

 実は表紙のみならず、巻頭グラビアもTHE ALFEEさんなんですねー。素晴らしい。
デビュー50周年記念ということで巻頭グラビアに10ページのロング・インタビューまで。
大瀧詠一さんが彼らを評して「ハンバーグ味噌ラーメン」と例えたエピソードにも触れてます。
ラジオ番組での発言でしたが、こんなに長く使われる表現になるとは予想していませんでしたね。うーむ。

 近田春夫さんの登場ページは「遠回りの読書」というコラムで、坂本龍一さんとの出会い、そのエピソードがまた興味深いのです。
近田さんのアルバム『天然の美』録音直前に細野晴臣さんと対談した近田さん。
その場で「最近コンピューターを使ったレコーディングをしている」と細野さんから聞いた近田さん。
「それ面白そうだからお願いしますねー」と依頼して、すぐに実現とあいまったわけです。
細野さんや高橋幸宏さんと近田さんは旧知の仲だったわけですが、坂本さんとはこの録音が初対面だったのでした。
坂本さんと近田さんのエピソードは佐々木敦さん『「教授」と呼ばれた男坂本龍一とその時代」に触れるためだったという。
ちなみに近田さんは「教授」と呼んだことはないそうです。
実は近田さんの語り口調を活かした文体は味わい深くて、私の周りでは影響受けた人が多いです。
まー、私もなんですが。

 小泉今日子さんと松尾潔さんの対談も素晴らしいです。
これ、「小泉今日子の心意気」という集中連載(?)の3回目らしくて、単行本化されるのを待つべきなのか?考えてます。
今後の顔ぶれにもよりますが。これから揃えるのはちょっとしんどいかな?

 あと、大好きなフードライター今柊二さんの「立ちそば旅情」も面白いです。
立川駅のおでんそばはよく食べたんですよね。最寄り駅が立川駅だったのは35年間だったので。
さつま揚げがメインでした。私の場合。
今は立川駅構内には焼きそば屋さんが人気あるんだとか。

 しかし、ここまで興味深い内容が掲載されている雑誌は珍しいですね。
こうした共感する内容がどれだけ存在するかが、雑誌の存在意義なんでしょうが。

 水道橋博士の不定期連載なくてもやっぱり面白い雑誌でした。
「サンデー毎日」に感謝。

 ではまたー。

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