第七幕「おじいちゃんといおばあちゃん」
今日もパパとママはけんかをしていた。夜になるといつもだ。おじいちゃんもおばあちゃんももう知らんぷりしている。
「それがあの子のためだって言ってるんだ!」
「あの子はまだ十歳にもなってないのよ。早すぎる」
何だかわたしのことでけんかしてるみたいなんだけど、何でかは聞かせてくれない。前にけんかをやめてもらおうとパパの背中にとびのって、わたしがどうかしたの、ときいてみたことがある。
「あっちに行ってなさい!」
二人とも大きな声でわたしにそういった。わたしはびっくりして、こわく