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日記

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#10(メンタルケアについての雑文)

#10(メンタルケアについての雑文)

to me
心のことで

who hurt yourself
悩んでる

due to mental illnesses
自分へ

please don't hesitate
どうか迷わずに

to take the therapy
治療を受けてほしい

going to hospital
病院に行くことは

is your right
権利だ

your right
それも

to live l

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#9(カウンセリング)

#9(カウンセリング)

『なんかこう…カッとなんてしまうんですよね。自分が否定されたような気

がするというか…自分は被害者なんだ!っていう気持ちが根底にあるからな

んでしょうか。被害者意識という言葉聞いたことはあったんですが、まさか

体感することになるとは。』

『自分でもどうしようもないんですね。』

『そうなんです。カッとなってしまうんです。自分ではいたって普通の、今

まで通りの思考回路のつもりなんですけど…

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#8(初診)

「初めてのご来院ですね。」

「はい。」

「現在の状況を、言える範囲でいいので教えてください。」

「はい。えっとー。今休職していて…一人暮らしなんですけど。週に何回か日雇いのバイトをしているのと、貯金があるのでそれで生活しています。夜が眠りづらくて、バイトがない日は昼夜逆転というか、朝の6時まで起きていてそれから寝て17時に起きたりとか、そういう生活をしています。」

「そうなんですね。」

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#7(SF)

#7(SF)

恐竜のいる時代、私たちの先祖は現代でいうところのネズミのようだったと聞いたことがある。

地上にいる生物の中でいうまでもなく、貧弱だったと。

上位に君臨する恐竜たちの陰でひそひそと暮らしていたのだろう。

だがその恐竜が絶滅し、ぽっかりあいたその座に我々が座ることになった。

「次の時代に活躍するものは常に前の時代パッとしなかったやつ」

という話を聞いたことがある。

含蓄ある言葉だ。

次の

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#6(ギター)

#6(ギター)

ギターを始めた。

『ギター 初心者』で検索して、

初歩の初歩を調べた。

まずはピアノでいうドレミファソラシドから。

Cコード。

左手、

指が思った通りの場所にいかない。

弦をおさえると痛い。

そもそもおさえられていない。

下の弦に触れている。

右手、

親指が痛い。

マメがもうできた。

というよりチューニングしたら、

4弦と3弦と1弦が切れた。

新しい弦を、買った。

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#5(コップの水)

#5(コップの水)



世界には見え方がたくさんある。

100人いれば100通りある。

例えばここに水が半分入ったコップがある。

それを見て、

一人は水が半分しかないと思う。

一人は水が半分もあると思う。

一人はコップに水があることの意味を考える。

一人はコップと水の関係について考える。

一人はコップが水をためておけることのすごさについて考える。

一人はこのうちの何個かを同時に考える。

一人はこ

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#4(夢)

#4(夢)

夢がある。

楽器を持って、世界を回ること。

どんちゃん騒いでるバーに入って、そこの人たちと一緒にどんちゃん騒ぐこと。

ライブをやってるバーだったらなおよい。

演奏の仕方を教えてもらおう。

知らない楽器を演奏できるようになろう。

その土地のリズムに浸って、

その土地の服を着て、

そこでステージに立てるまで、練習しよう。

腹いっぱい楽しんだらまた別の国に行こう。

そこでもまた、音楽

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#3(ジャズライブバー)

#3(ジャズライブバー)

「赤ワインのグラスをお願いします。」

都内の一等地にあるライブバー。来たのは初めてだった。

カーペンターズやノラ・ジョーンズ、小野リサ、そういうゆったりとした音楽が昔から好きだった。

勉強や部屋の掃除をするときなどによく音楽をかけた。

ダンスミュージックのようなノリのよい曲、恋愛を歌った流行りの歌、どれも最初はいいのだが、だんだん乗ってきたときに、作業に対する意識と音楽がバッティングしてし

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#2(焼き物ギャラリー)

「よかったら、お手に取ってくださいね。触った感じの質感とか、重さとか器によってそれぞれですから。」

私はギャラリーに来ていた。たまの休日、妻も仕事でいないからと、隣の町まで足を運んだ。K市は、焼き物で有名である。毎年5月の連休に行われる陶器の祭典は、市内外からの客でにぎわう。

「ありがとうございます。」

ギャラリーと言っても、カフェみたいなものだ。清潔感あふれる店内に、複数の作家の作品が並ん

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#1(骨董店)

#1(骨董店)

「鍔なんかは今もそんなに変わらないけど、掛け軸とか刀とかはもう10分の1以下だね。」

 駅に行く途中に立ち寄った骨董店で、店主はそういいました。

「時代によって流行がある。今は床の間なんて家にないからさ、当然掛け軸なんて買う人がどんどん少なくなっているんだ。壁に飾る絵だってさ、今の壁じゃ耐え切れない。重くて。」

「そうなんですか。」

「君は白洲正子が好きだからって言ってたけど、若い人がここ

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