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紫蘭の本棚

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No.026~No.033 読んだ本まとめ

今日は、読んだ本の感想をまとめて8冊分どっと書いていこうと思います!

本年もどうぞよろしくお願いします!

それでは早速やっていきましょう!(テンション高めでお送りします)

No.026 楽園のカンヴァス 原田マハ著

ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を

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No.016~025 最近読んだ本まとめ

本日3月31日をもって、創作活動を一時休止することにしました。

それに伴い、過去作の長編を改稿していたところ、こちらまで手が回りませんでした。すみません。

というわけで今回はここ三か月で読んだ本の感想を、超簡易版でお送りします。ご容赦ください。

No.016 変身 フランツ・カフカ著ある朝、気がかりな夢から目をさますと、自分が一匹の巨大な虫に変わっているのを発見する男グレーゴル・ザムザ。なぜ

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No.015 海底二万里 ジュール・ヴェルヌ 著

突然ですが、ヨルシカのセカンドアルバム、『エルマ』すごくすごく素敵でした!音楽の根底に潜む文学がエモかったですね(笑)

そんなヨルシカの楽曲『ノーチラス』に影響されて重い腰を上げ、この本を手に取ったわけですが、想像以上に面白かった!!

というわけで今回は、フランスの文豪ジュール・ヴェルヌの代表作『海底二万里』の感想です!

ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた!異形の<怪物>の目撃譚

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No.014 博多豚骨ラーメンズ 木崎ちあき 著

 七の倍数なので、今日は以前読んだ本の感想を書きたいと思います。
今回は第20回電撃大賞の大賞受賞作品、『博多豚骨ラーメンズ』についてです。この年の電撃大賞の作品は好きなものが多いので、他の作品についてもいずれ。

殺し屋の街・博多で生き残るのは誰だ!?
 福岡は一見平和な街だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋までいるという都市伝説まであった。
 福岡市長のお

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No.013 キャッチャー・イン・ザ・ライ J.D.サリンジャー 著

頑張って本屋を回って、村上春樹さんが訳したものを探してやっと見つけました~!買ったすぐ後に新海誠監督作品、『天気の子』を見に行ったら、主人公くんが読んでて、おお~!と思ってました(笑)

今回は文庫本ではなく、あらすじがありませんのでご了承ください。

〇大人になるということ

『キャッチャー・イン・ザ・ライ』は、成績不振で学校を放校されたホールデンがニューヨークの街を彷徨うように歩きまわる二日間

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No.012 すべて真夜中の恋人たち 川上未映子 著

どうでもいいですけど、都会の本屋で帯に釣られて買った本です。都会、ってとこが大事なんですよ、ご察しください(笑)

「真夜中は、なぜこんなにも綺麗なんだろうと思う」。わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった────。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説

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No.011 ふたりの距離の概算 米澤穂信 著

今回から感想をほんの少しだけ簡略化して、更新の頻度を上げていきたいなと思っています。

前回に引き続き、今回の感想は<古典部>シリーズです!!

春を迎え高校2年生となった奉太郎たちの<古典部>に新入生・大日向友子が仮入部する。千反田えるたちともすぐに馴染んだ大日向だが、ある日、謎の言葉を残し、入部はしないと告げる。部室での千反田との会話が原因のようだが、奉太郎は納得できない。あいつは他人を傷つけ

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No.010 遠まわりする雛 米澤穂信 著

前回の投稿からかなり時間が経ってしまいましたが、創作の方に集中していたのでどうかご容赦を。近日中に、空いた期間に読んでいたものを続々と上げていきます。

さて着々と読み進めている古典部シリーズも、ようやく第四弾ですよ!!
今回も面白かったなぁ。

折木奉太郎は〈古典部〉部員・千反田えるの頼みで、地元の祭事「生き雛まつり」へ参加する。十二単をまとった「生き雛」が町を練り歩くという祭りだが、連絡の手違

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No.009 月と六ペンス サマセット・モーム著

最近は海外の作品も読むようにしているのですが、日本人にはない発想や考えで動いているのが新鮮で面白いですね〜!というわけで今回は、サマセット・モームの代表作、『月と六ペンス』です!

ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男

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No.008 浜村渚の計算ノート9さつめ 恋人たちの必勝法  青柳碧人 著

今回は『浜村渚の計算ノート』シリーズの最新刊の感想です。通算11冊目となる本作も、浜村渚ちゃんの数学への愛が溢れてました!読んだことのない方もいらっしゃると思うので、感想の冒頭では『浜村渚の計算ノート』の世界観をまず説明しますね。

「あなたの運命にしっかり赤黒つけてあげましょう」。カジノの地下にテロの首謀者が人質を取って立てこもった。ルーレットで玉が黒い数字に止まったら、どこかで爆発が起きるか人

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No.007 空の中 有川浩 著

基本的に最近読んだ本の感想を書いているのですが、No.が7の倍数の時は以前読んだ本の話をしようかなと思います。

というわけで今回は有川浩先生の自衛隊三部作より『空の中』の感想です!!有川浩先生といえば、『図書館戦争』や『三匹のおっさん』などが有名ですよね。私もその2つの作品も大好きなのですが、今回は私が有川浩先生にのめり込むきっかけになった『空の中』の感想です。

200X年、謎の航空機事故が相

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No.006 クドリャフカの順番 米澤穂信 著

今回はNo.003で取り上げた『愚者のエンドロール』に次ぐ〈古典部〉シリーズ第3弾、『クドリャフカの順番』です。

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。手違いで文集「氷菓」を作りすぎたのだ。部員が頭を抱えるそのとき、学内では奇妙な連続窃盗事件が起きていた。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲────。この事件を解決して古典部の知名度を上げよう!目指すは文集の

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No.005 傷痕 桜庭一樹 著

桜庭一樹先生は私のお気に入りの作家のひとりでもあるので、できるだけ理解したいと思って読むのですが、今回はちょっと難しかったです。理解力ってどこに行ったら買えるんでしょうね?

今回は私も大好きな『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』や『GOSICK』シリーズで有名な桜庭先生の作品の中でもあまり知られていないであろう作品の感想です。

偉大なるスター、キング・オブ・ポップが51歳で急逝した。子供時代、二人

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No.004 悲しみよこんにちは フランソワーズ・サガン

今回は久里さんオススメの『悲しみよこんにちは』の感想です!
作者のフランソワーズ・サガンが十九歳の時に書いた小説ということで、若干緊張しつつ読みましたが、凄かったですね……。読み終えた直後は「は……!?え、やば、まじですご!」としか言えなかったので少し時間を置いてみました。衝撃的な小説を読むと語彙力が死ぬんですね、勉強になりました(笑)

セシルはもうすぐ18歳。プレイボーイ肌のレイモン、その恋人

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