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空を飛ぶ土竜
2024年6月30日 18:55
今日も曇りと雨でした。これは猫です。季節によって居場所を変えるのですが、このところは僕の椅子を占領して寝ています。寒かったのか顔を埋めて突っ伏していました。千代女に「朝顔やつるべとられてもらひみず」がありますが、そんな心境です。土曜の夜はずっとブラタモリを観ていたのですが、何だかパタっと終わってしまい(タモリさん、大丈夫?)、そのままプロジェクトXを観ています。昨夜は旧作のアンコー
2024年6月28日 06:38
■「12人の怒れる男」という映画があって、この話はある殺人事件に関わった陪審員たちのドラマである。動機といい状況証拠といい、全てが逮捕された容疑者が犯人であることをほとんど疑い無く示していた。陪審員たちも「簡単な事件だ」ということで早速評決を行ったが、1人が有罪を保留した。その理由は「有罪の可能性は高いかもしれないが、自分がここで有罪に票を入れると、それでこの人の罪が確定してしまうと思った」か
2024年6月24日 21:47
■『十訓抄』という説話集に二人の歌人の歌が逸話とともに載せられている。最初の歌は能因が東北への旅の感慨を歌った歌だが、都にいながら作った歌だったため、暫く不在を装って家に籠り、黒く日焼けし、あたかも陸奥へ旅したと見せかけて世に出したものだと言う。次の加賀の歌も数年前に作ってあたためていたものを、どうせなら実際に失恋してから歌った歌にしたいと考え、貴人男性と親しくなり、その後忘れられてからその
2024年6月20日 21:51
古典では恋しい男女が互いを思い合うと、肉体を離れた魂同士が夢の中で会えると考えられていた。(もしよろしければ59話を見てください)そのお互いの魂が夢の中で通い合うルートを「夢の通ひ路」とか「夢のかけ橋」と呼ぶのであるが、天空の星の輝きの中に虹のような橋がかかり、その上を恋しい人が向こうからやって来るなどという想像は、確かにしてみるだけでも楽しいものではある。小野小町に「いとせめて恋しき時は
2024年6月17日 22:24
30代の前半のことだった。学校祭が終わった翌日の代休に久しぶりに家族で外出し子供と小高い丘に上ろうとしたのだが、暫く登った所でふと胸が息苦しくなってその場に座り込んでしまった。呼吸ができないのではないが息苦しくて動けない。そんなことは初めての経験で、何だろうと思いつつも、一晩ゆっくり休んで翌日は出勤して授業もしたのだが、その症状がそれ以来頻繁に起こり、授業中息苦しくなって視界が真っ白になり保健
2024年6月15日 23:09
雨の季節である。空梅雨だが。雨が好きな人はあまりいないのかもしれない。しっとりと降る雨は、それはそれで趣があったりもするわけだが、最近の雨は情緒もない。5月ごろからガンガン陽が照りつけ、ひとたび雨が降れば、それこそ「キチガイ」のように猛烈な雨が降る。災害といつも隣り合わせにいる覚悟が必要なくらいである。ただ、そういう「雨」は別にして、最近ふと自分が天気というものに余り関心を払わなくなった
2024年6月12日 21:50
*これは過去記事を加筆修正したものです。子供のころ、暇があるとよく猫をつかまえて、そのノミをつぶして過ごした。猫をひっくり返して毛をかき分けると何匹ものノミがススーッと逃げて行くのだが、それをサッと左手の親指の腹で押え、逃げないようにたぐりながら両手の親指の爪の中に入れてパチンと潰す。知らない人は気味が悪いと思われるかもしれないが、本当にパチンパチンという音がして、その音が何とも快かった。
2024年6月8日 14:41
ここのところずっと3年生の担当ばかりで、生徒との付き合いはとても短く、毎年のこと、特に4月、5月は生徒にとって僕が「知らないおじさん」でしかない状態を早く脱し、猛ダッシュで僕のいい加減さを理解させなければなりません。そのためによく使うのが次の話です。とても読みにくいと思うので画像の後に本文を活字で打ってあります。まだ30代だった頃に書いた愚話ですが、もしお読みいただければと思います。以下、
2024年6月3日 22:06
昭和54年度に大学の入試に共通一次なるものが登場した。当初はすぐに滅びるだろうとも言われたが、センター試験、共通テストと名を変え、私立大学も取り込み、形式も年々更新され、その度に受験生を混乱させながら生き残っているから大したものと言わなければならない。制度がひとつあれば必ずメリット、デメリットがあるもので、全否定するわけでもないのだが、このテストのメリットとは大量の受験生の一括処理と、教育の
2024年6月2日 15:09
日記です。初夏。辺りの風景も家の庭も、初夏は緑と白の世界です。ブルーベリーもびっしり実をつけています。暇つぶしに?家の庭の隅を使って、家庭菜園を始めてみました。猫と散歩をしていると川の中をカルガモの親子が歩いていました。今日は多分、我が家の猫の誕生日です。捨てられていたのを拾ってきたので正確な誕生日は分かりません。あの日から、もう17年。相当なオバアチャンなのに、めちゃく