マガジンのカバー画像

土竜のひとりごと

320
エッセイです。日々考えること、共有したい笑い話、生徒へのメッセージなどを書き綴っています。
運営しているクリエイター

2022年9月の記事一覧

第242話:人間ドック

第242話:人間ドック

人間ドックに行ってきました。
以下、まったくノーテンキな報告に過ぎません。

身長は165.7cm。
166か167cmくらいはあったような気がしたのですが、少し縮みました。170㎝以上ないと男じゃないという暴言もありましたが、一応、男です。

体重は58.5kg。
去年より3kg痩せました。高校時分からほとんど体重は同じです。
お腹も引っ込んで、ウエスト78㎝。メタボは回避しました。

なかなか

もっとみる
第200話:未知という魅惑

第200話:未知という魅惑

1年生の現代文の授業は楽しい。少しこちらが説明した後で「これ、どう思う?」と投げかけると、隣近所で話し合いの輪ができワーワーと議論が始まる。

ここ10年間、3年生の担当ばかりで、そうした授業がどうしても減ってしまうので少し寂しいのだが、1年生の授業は、極端に言えば「どう?」と3回くらい言えば、50分の授業がそれだけで成立してしまいそうな勢いなのである。
ワーワーガヤガヤやっているだけではない。結

もっとみる
第244話:かうかうって何?

第244話:かうかうって何?

[日本語雑話]

横浜の濃き街の色思ふときかうかうとして熱きくちびる

これは20代半ば、当時、横浜にいたカミさんと付き合っていた頃の歌がメモに残っていたので引っ張り出してみました。
「熱きくちびる」としか言っていないのですが、ちょっと恋のにおいが感じられたりする?でしょうか。あまり深入りしたくないですが、そんな時代もあったなあ、みたいなことを思ってみたりします。

自分で使っておきながら「かうか

もっとみる
秋ですね

秋ですね

柿の木に柿の実がなり秋来る

ばかみたいに単純な句ですが、先週の台風で延期された試合がこの三日間で行われ、何とか終わりホッとした~という感じで呟いてみました。

夕方、一時間くらい陽があったので、慌てて家の周りの「秋」を集めてみました。noteも自転車操業です。

蕎麦の花 シルバーウィーク終はりけり

栗むいてやっとこさっとこ栗ご飯

猫の見る秋の田んぼの稲孫かな

一瞬何だかわからないけど う

もっとみる
第139話:定時制野球部の物語

第139話:定時制野球部の物語

日本人は野球が好きで、野球には格段の思い入れがあるようである。高校でも、今でこそその勢いはサッカーに押されつつあるが、野球部と言えば、夏の甲子園が全国放送されたり、地区予選には全校生徒を駆り出して応援に出かけたりと、非常に特別で「聖的」な匂いのする部活である。
野球部員と言えば、坊主頭に一年中真っ黒な顔をした見るからにスポーツマンをイメージするし、その監督と言えばやはり生徒からも一目置かれるような

もっとみる
第243話:つらいとき

第243話:つらいとき

僕は教員になってもう40年が過ぎました。初任から16年間は普通高校、いわゆる進学校に勤務していました。ただ自分でもよくわからないのですが、年を追うごとに「これが本当に僕のやりたいことだったのか」という疑問が強くなり、そこから10年間「放浪」してみました。

生活のために教師という身分を保っての異動なので「放浪」などと言うのはおこがましいのですが、それでも違う世界を見てみたいという思いに駆られて、特

もっとみる
第74話:タクシードライバー

第74話:タクシードライバー

人の情けが身にしみるということがある。

例えば、こんなことがあった。

清水に住んでいた時分、後に妻となる今のカミさんと東京で会うこともしばしばあったが、それなりに時を過ごすと当然帰りはそれなりに遅くなり、東京駅を11:30頃に出る大垣行きの最終電車をよく利用することとなった。

この電車を利用し、愛着をもって回想する人は多いかもしれない。懐かしいと言えば懐かしいが、常に混んでいて座れたためしは

もっとみる
第5話:テニス

第5話:テニス

今年は久しぶりに夏合宿を行った。コロナで2年間は合宿も禁止、一昨年はインターハイも出来ず、昨年の夏は大会も練習も制限され、教員としては「楽」だったのですが、生徒は不完全燃焼だった。今年も危険かと思いつつ、でもやる時にやらねばいつできるかわからないと思い決行した。

合宿したところでテニスが格段にうまくなるわけでもない。「関係」が作れればそれでいいと考えている。初日の夜はみんなでカレーを作り、最終日

もっとみる
第241話:乾燥肌

第241話:乾燥肌

夏休みが終わり、今、テストの採点をしている。夏休み明けの課題確認テストである。生徒をいかに休みの間に遊ばせないか、あれやこれや算段するのは教員の「哀しい性」であると言えよう。

生徒は大変である。せっかくの夏休みだというのに膨大な課題を出され(過大な課題と言えばおしゃれである)、夏休みが終わったという感傷に浸る間もなくテストが待ち受けている。

ただし大変なのは生徒だけではない。テストするためには

もっとみる