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20220213 通院メモ フラッシュバックが出てくるのも自分の体調のサインとして受け止める

昨日のクリニックはグループワーク。
ここ2週間くらいは自分からテーマを出していない。
昨日は、リハビリ出勤を始めた人の仕事場での出来事を認知再構成法のワークシートに落とし込んだものだった。

その人がストレスとして感じたことは、仕事場である突発的なことが起こったときに出てきた色々な感情について。
その感情に幼い頃の嫌な思い出がフラッシュバックとして付いてきたことで、その状況に対してさらにマイナスの感情が増幅してしまっていた。

自分も結構フラッシュバックが来る事がある。
自分の特性としては、短期記憶はとても弱いけれど、感情を伴うような出来事に対しては、特に視覚の刺激が強かったものについてはものすごく記憶している。
何でも覚えている感じがある。
というか、頭の中で映像が繰り返されるところもあるので、それが長期記憶として定着してしまう。

その長期記憶の断片が、何かの出来事やキーワードをきっかけに、まるで目の前で今起こっているかのようにブワッと頭の中に広がってしまい、そしてその時の自分が恥ずかしかったり否定的な感情も含めて、全身を駆け抜けてしまう。
これが、自分の場合のフラッシュバック。
下手をしたら、痛みを思い出して身体が硬直することもある。
胃が痛くなるというのもよくある。

これは、自分のASDの性質にある記憶力の良さと、ADHDの性質であるコントロールのしにくさ、衝動性や突発性といったものがかけ合わさって出てくるという自覚がある。
少し前までは、フラッシュバック自体が嫌で嫌で仕方なく、それが起こる事もマイナスに捉えていた。
しかし、今は自分の特性を理解しているからこそ、「そういう脳の作りになっているのだ」と冷静に受け止められるようにもなった。
なにせ、何でも目の前にあるものから、突然記憶とつながってしまうことがあるのだから、これは防ぎようがない。
コントロールすることが難しい。

でも、どんなときに出てきやすいかというのは、モニタリングを続けてきた事で見えてきた。
だいたいが、状態が余り良くないとき。
落ち着きがない状態、混合状態、なんだか様々な思考が湧き上がりやすい状態の時に起こる。
だから、フラッシュバックが多く起こるときは、自分の状態が余り良くないというサインとして受け取るようになった。

フラッシュバックが起こったときにさらに調子が悪いと、その記憶の中の世界にどっぷりと浸かってしまって、そこから色々な感情が湧いて出てくる様になる。
完全に思考の世界の中。
過去は思考の世界の中にある。
だから、その状態から戻るためには、「今」を意識するしかない。
今、何をしているか?
今、どこに居るのか?
今、できることは何か?
今、目の前にあるのは何か?
今、自分の身体はどんな状態か?
色々な質問を自分に投げかける。
モニタリングして、頭の中を過去から今に戻していく。
これが、すっとできるときはまだマシ。
というか、これを行うことを何度も繰り返す練習は必要。
最近になって、ようやくできる感じになってきた。

調子が良いときは、今から未来志向になるので、フラッシュバックは少ない。
過去のことを考えることもあるが、調子が良ければ事実と思考を切り離して過去のことを振り返ることができるかんじになる。
そういうことも含めて、自分の調子を見る材料になっている。

グループワークのテーマとして出された方は、幼少期のトラウマ状態がとても辛そうだった。
自分も、同じ様なトラウマがフラッシュバックとして出てくることもあるが、最近は少ない。
それでも、そうした事があったことについては、自分でその記憶をたどることもできる。
ここで、感情が湧いて出てくるようなら、これまた調子が悪いのだろう。
まあ、そうやって自分のことをさらに知っていくということの繰り返しをしていくことで、自分の調子を整える材料にして生きていくしかない。

そうやって、自分と付き合って生きていく必要があるということなんだな。

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